小説を書かせていただきます。
一応夢は小説家なんです。
ということでアドバイスが欲しいなと思います。リレー小説ではないです。
〜ルール〜
荒らしNG
なりすましNG
感想などの書き込ok
ということで書いてみようと思います。
…また喧嘩してる
リビングにはお互い怒鳴りあっている両親の姿があった。
今日は…私の誕生日なのに…
忘れてるの…?私の誕生日…今日で13歳になったのに…
昔は、朝起きてリビングに行くとそこにはお母さんとお父さんがいて「誕生日、おめでとう」っていつも祝ってくれた。夜はお母さんの手作りのケーキを家族みんなで食べていたのに。
心の中でブツブツ言っていてもお母さんとお父さんには聞こえない…。
食卓に目を移すと食パンとサラダとホットミルクが用意されてるのに気づいた。
食卓に行き近くにあった椅子に腰を下ろす。よく見ると食パンはちょっと焦げていた。
「いただきます。」
誰にも聞こえてないのはわかってるけど言う癖が付いていた。
食パンを口に挟む。…硬い。サラダには今日に限って好きなトマトが入っていない。いつも入ってるのに…
ホットミルクはもう冷めていて普通のミルクになっていた。
…今日は最悪の誕生日…
ご飯を食べ終えてもまだ両親の言い合いは続いている。
そんな両親を眺めながら髪を整え、歯磨きをし、中学校の制服に着替える。
まだ、中学生になったばかりで中学校にはまだあまり馴染めずにいる。
「行ってきます。」
…「行ってらっしゃい」ってそれぐらい言って欲しかった。リビングを見るとまだ喧嘩している。
諦めて私はドアを閉じた。
その瞬間涙が出てきた…。
やっぱり今日は最悪…最悪の誕生日。
すごいね
どういうジャンルかな?
あと入ってもいいですか?
しほです
わかるかな?
美音ちゃんだよね?
【わかる!ありがとう、来てくれて〜。どういうジャンル…どういうジャンルだろう…でもホラーではありませんなぁ…!】
5: 薫+*Mio+*◆v.:2017/08/29(火) 12:41 やっほ〜
美音も小説家目指してるの?
私、児童書作家になるのが目標なんだ!
お互い頑張ろうね!
学校までは結構遠い。電車とバスを使っている。
地元の中学校は嫌だったから。
だって…小学生の頃いじめられていたから。だから…知り合いが誰も…
誰もいないところを選んだんだ。
中学校からこれまでのことをリセットして…明るく振舞っていけば…ごく普通の中学生になれる。
いじめられなくて済む…と思うんだ。
私が通っている中学校は結構な難関で…勉強漬けの毎日だけどいじめられるよりはマシだ
と思えてきて、それなりに満足した中学校生活を送っている。
「春菜〜!」
声がして振り返る。
やっぱり…
「美玲!」
よし。明るく…これまでの自分は心の奥にしまって…明るく振る舞う。
美玲はポニーテールを揺らしながら私の元へ走ってくる。
「美玲、おはよう!」
「おはよう、春菜!」
うん、順調。明るく振る舞えてる気がする。
「あ、待って!春菜にプレゼントがあるの!」
と言って美玲は鞄の中をガサガサとあさっている。
「はい!春菜、誕生日おめでとう!」
誕生日おめでとう!____美玲の言葉が頭の中でリプレイされている。
やっと…やっと言われた__私が一番言って欲しかった言葉__
涙が出そうだけどそれをこらえて…
「ありがとう!美玲…!今開けていい?」
「だ〜め!家に帰ってからのお楽しみ♪」
「えぇ〜!残念だなぁ!」
私は美玲からもらった誕生日プレゼントを鞄の奥に入れた。
なんか…美玲のおかげで心が救われたなぁ…
美玲と友達になれて…よかった__
>>5
そうなんだ!お互い頑張ろうね♪
なんでダッシュじゃなくてアンダーバーを使用してるんですか?
9:美音◆SKU:2017/09/01(金) 15:34 >>8
伸ばしてるわけじゃないんです!
なのでアンダーバーを使っています。
例えば
私が一番言って欲しかった言葉ー。
って伸ばしているとおかしいですよね?
でも伸ばす時にはダッシュを使いますよ!
教室に行くとほとんどのクラスメイトたちがいた。
「春菜!おせぇーぞ。遅刻じゃねーのか?」
「あ、悠太。おはよう!そんなに遅い?ギリギリ遅刻じゃないよ!」
時計を見る。うん、あと2〜3分ぐらい時間はある。
「そうだよ、悠太!ギリギリ遅刻じゃありませ〜ん!」
と美玲も一緒になって言い出す。
「チッ。女子冷え〜!」
「そやあんたには冷たいは!」
と言ってみんなで笑い出す。
こんな…こんな時間がずっと続いて欲しい。
家にいるよりずっと学校でみんなで笑っていたい。学校の子の時間だけは…絶対に壊したくないんだ…_
美奈子
世界一絵が上手くてかわいいわたし☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
どこが可愛いかというとね クリクリした愛くるしい目に
ぷるっとしたクチビルにかみがたね
しかも美術はいつもAなのよ
毎日告白されるわ〜
もうこまっちゃうわ〜
私以外の方たちは私にとってはただのミジンコね
しかも、私の家は大金もちなの
毎日、高級な食べ物なの
あなたたちがたべているのは、そこら辺にある
ゴミのようにしか、みえないわね
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
>>11
あなた小説版のいろいろなところで荒らしてるでしょう。
やめてください。アク禁くらいますよ?
早くも夏休み満喫中のわたし☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
最近忙しくってスレ立てるのが前回の約二か月ぶりになっちゃったわ
っていっても私のお嬢様学校はすでに夏休みなのよ
夏休みの宿題もすべて執事にやってもらったわ
あんな簡単すぎる宿題自分でやったって
シャーペンの芯と冊子の印刷費の無駄ですわ〜
セレブな私でも地球のことはちゃんと考えてるのよ
あなたたちも宿題は早めにやっておくことねー
おほほほほほほほほっ
>>13
暇なんですね。え?夏休みの宿題も自分で出来ないんですか?うわっ。
はい?とっくに宿題自分の力で終わらせております。
________________________________
どんどん時間が過ぎていく。
もう6限目の授業。
科目は英語。私英語無理だよ〜!
あの先生は何を言ってるんだ?英語で全然わからない…
早く…早く休み時間になって…!
「これで英語の授業を終わりにします。日直。号令お願い」
やった…!終わった。
無事に号令を済ませ、五分休み。
美玲のところいこう!
「み〜れ〜い!」
「わ!何だ…春菜か…」
「英語の先生何言ってるかわかった?」
「全然。きっとあの先生はエイリアンなんだ!」
あはは。二人で声を出して一緒に笑う。
やっぱり美玲といると楽しい。
ずっとこの時間が続いてて欲しいんだ…__
成人式で大絶賛だった成人した私☆
私はニ十歳になった世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
いつもの私でも世界一かわいいけど
今日の私の振袖姿はひっくり返るほど美しいでしょう
私が着ているこの着物は\1,000,000,000もしたのよ
特注でセクシーな胸元が見えるようにしたの
これで成人式にきたイケメンもコロッと一撃よ☆
案の定今日は8割の男からプロポーズされたわ
でも彼氏持ちの私はみんな断っちゃったわ〜
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
8割って何が基準?
17:美音◆SKU:2017/09/01(金) 18:56 また来た荒らし。そんな性格じゃ持てないだろうなぁ。
性格ブスが顔にも出ちゃうよ?
スクール水着を美しく着こなす成人した私☆
私は成人した世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
夏の定番、水着美奈子が今年も登場よ〜
今までも数回水着姿で投稿したのは知ってると思うけど
今回の私はなんとスクール水着でのお出ましよ!
しかも大人美奈子の状態で着ちゃったわ
一応大人用のスク水だけど、もう胸がきキツキツだわ〜
これで市民プールに行ったらプールが埋まるくらいファンが集まるわね
背泳ぎでも始めたらもうみんな私の胸に釘づけよ
オリンピックにも出場しようと思ったけど
そしたら日本だけでなく世界中の人達がファン申請に
殺到しちゃって大変だからやめておくわ〜
あなたたちがスク水着ても地味な雰囲気を出すだけね〜
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
正直言って気持ち悪いです。
ここは小説を書くところ。自慢版でそういうことはやって。
それぐらいできるよね?お嬢様?
でもこれまで自分で何もしてこなかったお嬢様には無理か…。
海賊王になれた世界一かわいいわたし☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
今日の私はゴムのように体の一部が伸ばすことができるの
これで脚を伸ばしたら小学生でもモデルになれるわ
そんなこんなで豪華客瀬の甲板に立ってたら
目の前に太陽のオブジェを付けた海賊船がやってきたの
そこに乗っていた緑髪の剣士さんや金髪のシェフはもう私にメロメロ
面白そうだからその海賊団の仲間になってみたわ
海原で出会う余所のミジンコ海賊は
どれも私の美しさには勝てず、どんどん美を極め
とうとう私は余裕で海賊王になることができたわ
かわいそうな海賊たちねー
おほほほほほほほほっ
わぁ〜お。海賊王とかウケるw
小説版にこないでね〜小説書きたいから。
君に構うのはこれで最後にしておくよ。
チャイナな感じの世界一かわいいわたし☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
中国に行っても私の人気は変わらないわ
アジアンビューティとはまさに私の事よ
しかも、私、カンフーの技を習得したの
私がカンフーする姿は世界一美しいのよ
お稽古しても相手がすぐ私にみとれてスキができるから
私の勝率は100%で、負けたことは一度もないわ
おほほほほほほほほっ
乱入失礼。
あなたの心は負け100%ですね。
くそくそうざい自慢ありがとうございました。
私は世界一可愛い美奈子よ。よろしくね
何処が可愛いかというとね くりくりした愛くるしい目に
ぷるっとした唇ね。
私のこの美しい姿にはみんなメロメロね〜
もうやんなっちゃうわ
あなた達はミジンコしかなれないおブスねーーーーーーー
おーっほっほっほっほ!!
とうとう家に帰る時間が来た…
嫌だな…行きたくないよ。
あっ、電車きた!行かなきゃ…
電車に乗ること20分。バスにも乗ってようやく家に着いた。
ふぅ〜。深呼吸してみる。大丈夫。
「ただいま」
返事が返ってこない。まだ言い争いしてるんだ。
リビングからはかすかに二人の言い争いが聞こえて来る。
もうやだよ…_
美少女戦士の世界一かわいいわたし☆
私は美少女戦士の世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
どこが可愛いかというとね クリクリした愛くるしい目に
ぷるっとしたクチビルにおだんごツインテールね
私以外の方たちは私にとってはただのグリグリメガネね
しかも、私はカレもちなの
毎日、ラブラブなの
あなたたちのカップルは、
不倫だらけねー
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
最後に、
わたしよりかわいいって言い張る人が現れたら…
可愛さと
自分のための
セーラー服美少女戦士
美奈子ムーン
月に代わって お し お き よ(はぁと)
美音、小説読んでるよ!
でも今は下げてから書き込むといいよ。
>>24
え…どうして私の顔見たことないくせにブスって言えるの?
それとも私の顔見たことある?ちょー怖いんですけど
>>26
きもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきもきも
りら…そうだね…!ちょっと下げてみようかと思います
31:世界一可愛い美奈子:2017/09/01(金) 19:34
鉄道界かわいいわたし
わたしは鉄道界かわいい美奈子よ。よろしくね。
どこが可愛いかというとねクリクリとした愛くるしい目に、プルッとしたクチビルに汚れのない台車ね。
この鉄道は世界一美しい路線ですわ。
あなたたちが乗っている鉄道はただのクズにしか見えないわね。
しかも、この美奈子鉄道は一区間100万円の格安の運賃ですもの。
しかも全車両最先端の技術を使用しておりますの。
かわいそうな人たちね。
おーほほほほほほほほほ
荒らしに対して>>28や>>29のようなことを言ってたらあなたたちも荒らしと変わんないと思うよ
よく考えてレスしないと長続きしますよ
世界一とんちが得意でかわいい私☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
どこが可愛いかというとね クリクリした愛くるしい目に
ぷるっとしたクチビルにかみがたに頭ね
私以外の方たちは私にとってはただのミジンコね
しかも、私の家は大金もちのお寺なの
毎日、高級な食べ物なの
あなたたちがたべているのは、そこら辺にある
ゴミのようにしか、みえないわね
しかもお経だって読めるわ。美しい声でね。
あなたたちの声じゃ無理ね。
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
>>32
そうですね。ご注意ありがとうございます。
気をつけます。
>>32確かにそうですね。
これからはちゃんと考えてレスします。
ご注意ありがとうございます。
両親の言い争いに耐え切れず私は家を出た。
…美玲のところにいこう…
美玲の家は結構近くて自転車だと10分ぐらい。
自転車にまたがって美玲の家を目指す。
もう秋になった風は冷たかった。
美玲の家についてチャイムを鳴らす。
ピンポーンと綺麗な音がなる。
「はぁ〜いって春菜!どうしたの…?まだ制服だけど…」
「実は…」
これまでのことを話した。両親の喧嘩について。耐え切れず逃げ出してきたことを…。
「春菜…辛かったね…」
「もう…私どうすればいいのかわからないよ…」
ダメ…涙出そう…。美玲の前なのに…_
「春菜…辛かったら泣いていいんだよ…」
美玲のその言葉に私の目からは大粒の涙が溢れ出してきた…__
いいと思いますが、キチガイがちょっと足りないかなぁ~
38:ゐ月:2017/09/04(月) 15:31 もしかしてダッシュの意味を勘違いしてます?
「わーい」などに使われる「ー」は『長音符』というものですよ。
ダッシュは「お前――何を考えてる?」などに使われる「―」です。偶数で使用するものです。
三点リーダー「…」も偶数で使うものなので、使い方を間違えていますね。
アンダーバーは英文の空白の代わりに使用されるので、貴方の使い方は間違っています。
また、感嘆符「!」「!!」や疑問符「?」「!?」の後ろはスペースを開けるのが規則です。
小説家を目指しているのなら、少しは書き方の原則を調べてみてはどうですか?
感想失礼します。
家庭と学校のコントラストがうまく書けている。
ジャンルは「ビルディングス・ロマン」だね。
形だけになってしまっている「誕生日」というものを、
復活させようという気遣いが見える。
「破壊と再生」は、古来から物語の根本的なテーマだ。
その読者を癒そうという心さえあれば、
文学賞を取るかどうかは置いておいて、
小説を書く資格はまずあるよ。
そのまま、その心をどんどん深めて行ったらいいと思う。
キチガイを見たい人のためにプロットを修正するのもアリだし、
それが想定していた読者とはズレているなと感じたら、
「また今度ね」でいいんだよ。
書きたくないのに書かれたものは、たとえ筒井康隆でも面白くないはずだ。
せっかく面白いのに、荒らされてて、かわいそうだというのもあって感想を書いた。
>>38
わかりました!ありがとうございます。
そうだったんですね、勘違いしてました。
ご注意ありがとうございます。勉強しようと思います。
>>39
ありがとうございます。
まだまだ未熟な11歳ですがこれからも読んでください。
感想ありがとうございます。
>>40
これからもちょくちょく見に来ますので、頑張ってください。
久しぶりの投稿です。またアドバイスなどをお願いします。
>>41
ありがとうございます。はい、頑張ります。
これからもアドバイス宜しくお願いします。
_________________________________
「春菜、落ち着いた?」
私が美玲の前で泣き崩れて約30分後。
「うん……ありがとう、美玲」
「全然! 気にしないで」
と言って微笑む美玲。
今は美玲の部屋。
女の子らしいぬいぐるみや勉強机には可愛い文房具が置いてある。
「……で? 春菜はお母さんとお父さんにまた仲良くしてもらいたいの?」
「うん……。でもどうすればいいかわからなくて……。」
「そっか。」
気を使ってくれてるのか私の両親の話を聞くのを美玲はやめた。
「じゃ、一緒にゲームやろう! ほら!」
と言って私にゲーム機を渡してくる。
「辛いこととか悲しいことは忘れよう! 楽しいことを考えていこうよ!」
美玲の言葉に目の奥が熱くなる。
美玲ありがとう。と心の中でつぶやく。
「うん、やろうやろう! 絶対負けないよ!」
「お……言ったね〜? 絶対私が勝つもん!」
その後、美玲の部屋には笑い声が響いていた……。
「美玲〜! 頼まれたもの買ってきたわよ」
ドアの向こう側から美玲のお母さんの声が聞こえた。
頼まれたもの?
「今行く! 春菜ちょっと待っててね」
と言って美玲は部屋を出ていった。
頼まれたものってなんだろう……?
さっきまであんなに騒いでうるさかった部屋が静まり変える。
……美玲の帰り待ってよう。
私はさっきまで読んでた漫画に目を移す。
美玲から借りた漫画。恋愛もので私も気に入ってるんだ。
「春菜! じゃ〜ん!」
数分後、美玲はあるものを持って部屋に戻ってきた。
「これって……ケーキ!?」
美玲はショートケーキとチョコケーキをお皿に乗っけて持ってきた。
「うん! 誕生日と言ったらケーキでしょ!」
と元気に美玲は言う。
「そうだね……ありがとう! 美玲!」
「も〜う! お礼はいいの。ほら!食べよ。」
「うん! 私は……チョコケーキ!」
「えぇ〜、私も狙ってたんだけどなぁ……」
「え! なら美玲がチョコケーキでいいよ!」
「なんて冗談だよ。 今日は春菜が主役なんだから!はい、チョコケーキ!」
と言って、チョコケーキの乗ったお皿を私の前に置く。
……美味しそう。
「……ありがとう。美玲……」
ボソッと私は呟く。
「もう! さっきもお礼はいいって言ったでしょ? それに私たち友達でしょ?」
友達……この言葉にまた目の奥が熱くなる。
嬉しかった。美玲のおかげで最悪の誕生日から最高の誕生日に変わったみたい……。
ありがとう。また心の中で小さく呟いた。
「今日泊まってく? 明日休みだし」
ふと、美玲は言う。
確かに家に帰ったってきっとまだ両親は喧嘩しているだろう。
それに家に帰ってもやることないし……
「じゃぁ……お言葉に甘えて泊まろっかな!」
「わかった〜。お母さんに伝えてくる!」
と言って再び部屋を出て行った。
それを見送った後私は自分の鞄からスマホを出す。
……一応メールしとかなくちゃね……
「今日、美玲の家に泊まります」とお母さんにメールを送った。
「春菜! お母さん、大丈夫だって〜」
美玲が元気良くドアを開けたので反射的にスマホを鞄にしまう。
「ありがとう〜、じゃぁ寝るところとか決めよう!」
「そうだね!」
寝るところを決めた後に……
「美玲、春菜ちゃん! ごはんできたわよ〜!」
一階から美玲のお母さんの声が聞こえた。
「あ、ごはんできたって! 行こう」
「うん!」
美玲と一緒に一階……食卓に向かった。
食卓には美味しそうなカレーが置かれていた。
「やった!今日カレーだよ〜」
と美玲は言う。
「春菜ちゃん、遠慮なくたくさん食べてね〜」
と美玲のお母さん。
「い……いただきます!」
パクッと口の中に運ぶ。
美味しい。
ここ最近、ごはんと味噌汁が夜ごはんだったから……こんな美味しい夜ごはんが久しぶり。
「美味しい……」
私がつぶやくと美玲は笑って
「でしょ!私もお母さんの作ったカレー好きなんだ!」
と言う美玲。
羨ましい……。
そんな思いが出てきた。
家族皆から恵まれて育った美玲。
家族から愛情と言うものをもらわないで育った私。
美玲が……すごく羨ましい。
て何嫉妬してるんだろう……私。
だんだん自分のことがわからなくなってきたよ……。
誕生日から数日後。
代わり映えしない毎日。
両親は喧嘩。毎日毎日飽きずに怒鳴りあってる。
いつ離婚してもおかしくない状態。
……私は離婚して欲しくない。
ずっと……家族みんなで笑っていたい。
そんな願いは……叶うのかなぁ?
「……! 春菜!」
「え……!あ、美玲」
私の隣にはいつの間にか美玲がいた。
「も〜う。さっきからずっと呼んでたんだよ? なのに春菜ったらずっと上の空なんだよ?」
「ご……ごめん」
「別に〜。でも何かあったら話してね!」
「うん、ありがとう。美玲」
私の言葉を聞いて満足げに微笑む美玲。
美玲に……私の気持ちなんてわからないよ。
いつの間にか……そう思うようになっていた。
だって育った環境が全然違うもん。
恵まれて育った美玲には……わからないよ。
今日の授業が終わった。放課後の教室は騒ついている。
私は速やかに教室を出た。
みんなみんな、幸せそう。
私だけじゃない?親が離婚手前の状況、友達は美玲だけ。
虚しい。
図書室……行こうかな。
私はよく学校の1階にある図書室を利用する。
静かで落ち着くんだ。
自分で言うのもなんだけど成績は結構いい方。
だっていつもここで勉強してるもんね。家に帰ってもやることないし……家でやるよりは図書室でいる方がまし。
両親の口喧嘩も気にさないでいいから。
私はいつもイヤホンをしながら勉強してる。イヤホンに音楽流したら周りの音なんて聞こえないから好きなんだ……
周りの音なんか気にしないで……自分一人の世界に行ける。
私は元から一人でいるのが好き。一番リラックスできるから。
誰かといると嫌われないようにしようとか気にしちゃうから……
自分一人の世界があるなら……行ってみたいなぁ。