ある日私は恋した。>>2ー3
登場人物。
虹島 夢莉 (にじしまゆめり)
・この物語の主人公。元いじめられっ子でいじめられていた子から
呼ばれていたあだ名はかくれんぼ少女。
矢坂 蒼汰 (やさかそうた)
・夢莉がいじめられていた時に相談相手になってくれたり
助けてくれた唯一の男子。
山森 彩夏 (やまもりさやか)
・夢莉のたった一人だけの友達。
優しくていつも一緒に居てくれる。
(全員中一です。)
他に書いている作品
http://ha10.net/novel/1507956676.html
記憶消失。
http://ha10.net/test/read.cgi/sou/1514627849/l50
メイド様は吸血鬼様!?
(不定期ですが読んで頂けると嬉しいです)
「おい、またかよ」
「かくれんぼ少女って逃げ足だけは早いのな。」
私は小学6年生の頃毎日いじめられていたし悪口もたくさん言われていた。
それはある意味慣れていて、日常茶飯事だったのだ。
とはいえやはりいじめは誰でも嫌な物だ。いつもよりもひどいいじめをされると
ちょっとビックリしてしまったこともある。
私が小学6年生の頃。
学校でいつものように読書を私はしていた。読書はいじめられている私にとっては
大事な大事な親友みたいなものだった。
「ねえ。かくれんぼ少女?」
私は読書をしていたのでその本を閉じ、ゆっくりと後ろを振り向く。
いつものいじめっ子たちだ。みんな私を睨んでいる。もう嫌だなあ。ほっとこう。
その中のリーダーっぽいいじめっ子が私に言った。
「ほんとうに暗いよねー?読書なんて!ばっかみたい。」
私は何も言えなくて無言だった。読書をバカにされるのは一番嫌だ。
だって私には読書しかないから。
もう嫌だ。
私は無言でその言葉を聞いていた。でも何も出来ない。
私は一生いじめられ続けるのだろうか。
「読書をバカにされるとか俺も嫌なんだけど?」
その陰からある男の子が出て来た。矢坂蒼汰っていう男子だ。
「はあ?意味解んない。行こ。」
リーダーっぽいいじめっ子がそう言い、いじめっこたちが逃げていく。
「大丈夫?虹島さん。」
「ううん。大丈夫だよ。助けてくれてありがとう。矢坂くん。」
私はそう微笑んで答えた。