スレタイどおり!
私と薫のコラボ小説です!
荒らしなどの迷惑行為は禁止。
コメントくれたら嬉しいです!
>>2-3までレス禁!
23,土方さんの想い出の女性(ひと)
お団子・・・!
私は、目の色を変えて、お団子を見つめる。
そして一口、頬張る。
「んま〜い!」
ふわふわと言うか、モチモチ!
口の中で溶けたりして!
「ふわぁ・・・幸せ」
まったりとつぶやき、土方さんを見ると。
なぜだか、懐かしそうに見ていた。
「どうしたんですか〜?想い出の女性(ひと)でもいるんですか?」
からかうように言うと。
土方さんはうなずいた。
「お琴・・・俺の元婚約者だ」
へぇ、元婚約者・・・。
・・・元婚約者ぁっ!?
私たちは、唖然として土方さんを見てしまった。
24.アイス争奪戦!(トウナside)
ひ、土方さん…婚約者いるの⁉
って、『元』って言ってたか。
さすが美男子!(男子じゃないかもだけど)
に・し・て・も。
「このお団子、美味しい〜」
噛む度に、団子本来の甘みとみたらしの旨味が増していって。
それが合わさり、噛むごとに美味しさが倍増!
もちっとしてて柔らかく、口の中で溶けるような食感がさいこー!
夏音ちゃんも喜んでくれて、嬉しい!
ミオウは…
「土方さんの、婚約者……」
なんて、死んだ目をしている。
なんなんだか……。
「あ、(わたしの愛す)アイスもあるよ!……って!これ!」
「なんだよトーナ」
めんどくさそうに返信をするソウマに、アイスのカップを突き付ける。
「これ!ハー◯ンダッツだよ!美味しいやつ!」
「うおぉぉぉ!マジか!」
「うん!1つしかないけど」
わたしが、その一言を言った瞬間……その場の温度が下がった…気がした。
「やってやろうじゃねぇか…」
「わたしだって!」
そして、謎のバトル勃発。
夏音ちゃんも、ハーゲン◯ッツ食べたいよね⁉ね!?
「なら……」
わたしは良いことを思い付いて、口を開く。
「参加しないララさんかミオウに鬼になってもらって、かくれんぼしよう。最後まで見付からなかった人が、◯ーゲンダッツ食べれる」
「おう!負けねーぜ?」
ということで、ハーゲンダッ◯をかけたかくれんぼが始まる…。
25,かくれんぼ!
あのハーゲンダッ◯!
私、今、家にいる居候がいないとき、内緒で食べてた。
今は、家計が火の車で食べれてない。
火の車の理由。
単にみんなが大食いなの!
プラス、電気代とか足してけば・・・火の車になるよ!
「絶対、勝つんだから!」
私は、思いきり息巻く。
アレだけは譲れないもん!
「ねっ、土方さん!」
私は、土方さんを振り仰ぐ。
ところが、土方さんは黙っていた。
「どうしたんですか〜、お琴さんでも見つけたんですか〜」
私は、からかい半分で聞く。
土方さんは、至極真面目な顔で、
「ミオウとやらがお琴に似ているような・・・」
前世とか?
私は、ニコニコ笑った。
だとしたら、スゴい縁だね。
「絶対、かくれんぼで優勝するぞぉ〜」
私は、ちょっと身構えて、再び息巻いた。
26.やっぱり譲れない!
お琴さんって人に似ている…と言われたミオウが、真っ赤っ赤。
見てるこっちが恥ずかしいよ〜!
「ミオウ、鬼、頼める?ハーゲンダ◯ツをかけた勝負!」
顔を両手で押さえながら、こくこく頷くミオウ。
じゃあ…始まる…けど…。
「……なんかさ。家計が苦しくて食べれないなんて…譲りたくなっちゃうよね…」
わたしの言葉に、ソウマは頷く。
「あぁ。だがな…」
「やっぱり譲れない!/譲れねぇ!」
ハモった。
でも…やっぱり、ハ◯ゲンダッツは譲れないんだよ〜!!
「じゃ、向こうの部屋使って。事務所は入っちゃいけない所もあるから…あの部屋以外は、ダメだからね」
ララさんの言葉に、わたしたちは揃って返事。
そして、
「にゃ〜ん」
相変わらず、ヒンメルは土方さんの腕の中。
「ミュ〜ン」
甘えたように泣いて、丸くなって寝ちゃった。
「ヒンメルは…ハーゲ◯ダッツ食べないよね…」
自分に言い聞かせて、みんなに同意を求める。
さっき、鬼ごっこ参加してたからね…。
1番あなどっちゃいけない相手かも⁉
これコラボなのに、解フルはキャラ崩壊しているから笑える。
やっぱり土方さんはモテ過ぎだね!
いつか私とも,コラボして下さい。
アーヤ、ありがとう〜(≧▽≦)
美形はモテるんすよ(笑)
三人でコラボしよーね!
27,かくれんぼスタート
いよいよかぁ!
私は、めちゃくちゃ逸る心臓を押さえ、どこに隠れるか吟味する。
「どこに隠れようかなっ・・・」
柱のあたりとか良いかも!
「俺は、柱の陰に隠れるか」
うわっ、土方さんと被った。
どうしよう・・・。
土方さんが、首を傾げる。
「被ったらダメなのか?」
うーんとね。
「土方さん、長身でしょ?丸見えになっちゃうから・・・」
理論的に言ってみる。
納得でしょ?
じゃあ、私、どこに隠れようかな・・・。
そろそろかくれんぼスタートのはず。
確かに一緒に隠れたら一発で見つかってしまうもんね,長身で良い意味では良いけどね悪い意味だったらデカイだからね(。-_-。)
33: アーヤ◆TQ:2018/04/08(日) 14:00 >>31
三人でやりたいよ!
私も両方の小説頑張っているよ!
>>30
私も、本当のミオウのキャラクターが分からなくなってきた(笑)
>>33
いつか、機会があればやろうね〜
28.その頃、トウナとソウマは…
わたしは、隠れるところを探して、ウロウロ。
どこが良いかなぁ…
難しすぎず、簡単すぎない場所って、どこだろ?
「おい、トウナ!オレ、どこ隠れればいいと思う?」
「いや、わたしは自分のことで手一杯なんだけど!」
ソウマの声に、わたしは全力で突っ込む。
ソウマは…
「チビだから、棚の中でいいでしょ」
「お前の方がチビだろ!…でも、それ良いな」
棚入れるんかい!
心の中で、またまた盛大に突っ込みながら、わたしは周囲を見渡した。
あ!棚は無理でも、押し入れの中は行けるんじゃない!?
少し高いところにある押し入れを開けて。
自慢の運動神経で軽々と中に入った。
これ、落ちないように気を付けないとな〜
そろそろ始まるよね?
夏音ちゃんと土方さんはどこに隠れたんだろう…
面白いよ、トウナとソウマのやり取りO(≧∇≦)O
36:乙葉@恋歌◆Wg:2018/04/09(月) 21:25 29,堂々の不正行為
ふぅ。
私は、そっと胸をなで下ろす。
どこに隠れたか?
ふふふ、それはね・・・本棚の裏!
バレやすいけどね。
「ドキドキしてきたぁ・・・」
ミオウさんの気配。
そうっと見ると、ミオウさんは柱に向かっていた。
あはは!
土方さん、バレたね。
「見つかったか・・・」
土方さんは、髪をかきあげる。
それもサマになってる。
「これはなかったことにしろ」
はぁ!?
それって・・・。
私が、もう一度伺うと。
ドンッ
軽やかな(?)音と共に、土方さんがミオウさんに、壁ドンしていた。
って、これ、堂々の不正行為じゃない!?
【>>32 ヒドい意味で言えば、デカいだよね〜!】
30.見つかった……?
「トウナ見っけ」
「えぇ〜!早いよ〜!!」
わたしはあっという間に見つかって、押し入れから出てきた。
ハ◯ゲンダッツ、食べたかったよぉ…。
でも、夏音ちゃん達に食べてほしい…って気持ちも、無くはない。
「いや〜、早く見つけすぎだよ、ミオウ!わたしが最初?」
何気なく訊くと、ミオウが真っ赤に。
本当にリンゴかタコみたい。
いや、GHQのトップだったりして!?(すみません…by作者)
「うん…最初、だよ…」
う〜ん。
怪しげな匂いがプンプンする。
まあ、いっか。
わたしは、他の美味しいものはないのかと、探しに行った。
……ソウマが、狭いところで死にそうになっていることなど、知る由もない。
❮>>35ありがとう!2人のやり取りは私も書いてて楽しい♪❯
31,口喧嘩
まったく。
私は、堂々と不正行為をしてミオウさんを欺いた(?)土方さんを黙って睨む。
「女の子を手玉に取るの、最悪です!」
こそこそっと囁けば、土方さんも言い返す。
「男を手玉に取るヤツに言われたくはねぇな!」
はぁ!?
私は、カッとなって、土方さんを睨みつけながら、
「どの口が何をほざいてるんですか・・・!」
小声で怒鳴りつける。
私、ハーゲ◯ダッツ食べたいんだから・・・!でも、不正行為はダメだよね!?
「あぁん?」
土方さんが睨み返し。
小声ながら、口喧嘩が止まらなくなってしまった。
駆け巡る争いだなって思うよ
40:アーヤ◆Z2:2018/04/11(水) 15:25トウナと土方さんの喧嘩面白い
41:薫+*Mio+*◆xs:2018/04/14(土) 11:38 32.ソウマ、死す(?)
わたしは、事務所の棚をゴソゴソ。
ハーゲンダッ◯もう一個ないかなぁ……。
そんなことを考えていると、
「ぐぐっ…」
と呻き声が。
ちょっと、やめてよ!
変な人いたら怖いんだけどっ!
……というのは冗談で。
この声、絶対に…!!
「ソウマ!!」
わたしが叫ぶと、またまた
「うっ…」
と呻く。
棚なんかに隠れるからだよ。
わたし、知ーらなーい!
「ミオウに見付かるまで、頑張ってねー」
棒読みで励ますと、ソウマは、『チーン』と効果音がつきそうなほど、グッタリ。
本当に、変な人。
本当に変人だよね😁
43:乙葉@恋歌◆Wg 希望の色で満ち溢れてたら良いのにな、世界。*9:2018/04/14(土) 21:23 33,殺気でバレる?
「と言うか」
不意に、土方さんが口喧嘩を切り上げる。
ふんっ!
こんなとこだけ大人だな〜。
「おまえ、鈍感だろ。・・・この間の、どう思ってんだ」
この間・・・?
って、もしかして。
あの壁ドン!?
倉知さんとのどうのこうのの際の、アレ!?
「えっ、それ・・・。言っていいですか?」
土方さんがうなずく。
私、毒舌なんだけど・・・。
私は、すうっと息を吸い、
「迷惑ですよ。私、今、気持ちに整理がついてないです。第一、」
しゃべりだすと口が止まらず。
土方さんの顔が、怖くなっていく。
「そんなことしてるヒマがよくあるなと」
言い切ると、どわっと土方さんから殺気が放出される。
もしかして、殺気でバレたりして・・・!?
34.まさかの事態!?
ソウマを見捨てたわたしは、ミオウのところへ行ってみた。
二人は見付かったかな……?
「ミ〜オ〜ウ!どう?」
「どうすれば良いと思う?」
私が尋ねたのに、なぜか問いが返ってきて、わたしは首を傾げる。
どうすればって……なに?
するとそれが伝わったのか、説明をしてくれた。
「夏音さんと土方さん。二人は同じ場所に隠れているんじゃないかと思う。そうしたら…」
そこでわたしもピンと来て、同じく頭を抱えた。
「同じところに隠れてるなら、二人同時に見付けちゃうよね…」
そう。ソウマは除外して、見付けていないのは夏音ちゃんと土方さんの二人。
それにミオウの推測が当たっている――二人が同じところに隠れているのなら、同時に見付けてしまう。
今回ハ◯ゲンダッツを食べられるのは、最後まで見付からなかった人。
二人同時に見付けてしまったら、それに該当する人がいなくなってしまう。
「どうする……?」
うーんと唸ること数10秒。
「なら、二人に食べてもらえば良いんじゃね?」
生き返った(?)ソウマの声がした。
……ソウマ、自爆したね。まだミオウには見付かってなかったはずなのに。
「はい、見っけ」
ミオウに言われて、失態に気付いたらしいソウマ。
ドンマ〜イ!
ところで。
「二人に食べてもらうって……??」
35,逃走!
ヤバいよ・・・。
殺気が・・・。
私は、本能的に逃げる。
もちろん、見つからないように。
「ヒマだとぉ〜!?」
うわぁん!
私、逃走しないと命が・・・。
「ヤバい〜っ!」
私は、もう命の危機を感じ、逃走。
土方さんがものすごい殺気を出す。
ざっと考えて、さっきの3倍!
「誰かぁ!」
私は、思い切り逃走した。
あはは,ソウマ意外と優しいな!
それにしても、夏音と土方さんコンビは相変わらず面白いよ!
36.相変わらずのララさん
そして、その時…。
「誰かぁ!」
こちらに向かって、全力疾走してくる夏音ちゃん。
……と、それを追いかける土方さん。
え、これって…!
「二人とも、見付けちゃった…」
ミオウが頭を抱える。
わたしは、きょとんとしている二人に説明。
「あのね、夏音ちゃん達二人、見付かってなかったの。で、二人が同じ所に隠れてるんじゃないかって考えて……。そうしたら、二人同時に見付けちゃうでしょ?だから、ハーゲンダッ◯はどちらが食べれば良いのかと考えてて……」
ゴタゴタの説明。
我ながら情けない…。
そんな中、居心地の悪い沈黙が流れる。
「え、と…」
わたしが口をパクパクさせていると、奥の方から声が聞こえてきた。
「何やってるの、みんな?」
ララさんだ。
……たしかに、さっきまでいなかった。
わたしたちは、今までの経緯をカクカクシカジカ説明。
すると…
「ハーゲ◯ダッツ?なら、冷蔵庫に人数分あるけど」
えーーーっ!
何それ〜!!
「聞いてないよ〜」
「言ってないよ〜」
わたしの言葉に、お茶目に答えるララさん。
もうっ……。
「ま、良いよね!みんなでハ◯ゲンダッツ、食べよう!夏音ちゃんと土方さん、先に選んで良いよ!」
わたしの言葉に、みんなの口角が上がる。
嬉しいな〜!
みたらし団子風味のハー◯ンダッツ、初めて見た!
なんてどうでも良いことを考えながら、わたしはやはり笑っていた。
37,やっぱり意地悪土方さん
うわぁぁぁ・・・♪
私は、思わず口元を抑えた。
なぜか。
とっっっても美味しいから・・・!!
「美味しいですね、土方さん!!これ、沖田さんのために買っていきたいな〜・・・♡」
好きな人にあげたいな。
ムッとしたのか、土方さんが唇を歪める。
「何でも総司宛かよ」
言い方にイラッとし、私は睨む。
土方さんは飄々とハーゲンダッ◯を頬張る。
やっぱり意地悪土方さんだっっ!!
でも仲が良いコンビだって思うよ、正に逃げ切れられないコンビって感じだな!
50:薫@ゆず◆xs:2018/04/22(日) 10:15 38.わたしの愛すアイスクリーム
うわああぁ…!
何だろうね、見た目からして美味しそう〜!
チョコレート味のハー◯ンダッツを前に、目をキラッキラにさせていると、
「お前と夏音ちゃん、同じような顔してる」
…と、ソウマ。
でも、美味しすぎるんだもん!仕方ないよね。
「で、これからはどうするの?」
抹茶味のハーゲン◯ッツを頬張りながら、ミオウ。
「う〜ん…夏音ちゃん達の悩み相談…はどうする?」
わたしも疑問を返す。
すると、自ずと二人の方へ視線が集まった。
やっぱり夏音は新撰組の誰かってことかな?
私の予想では、沖田さんの進展の相談?
又は、土方さんのこと?
早く何の相談が、見たい。
39,回想
思えば。
いろいろ悩んでたよな〜。
「まったく、土方さんのせいで・・・」
途端に殺気が向く。
私は、回想する。
原因?的なのは、私がお母さんからの着信・・・倉知さんとの婚約話を聞かされたこと。
「怖かった〜・・・」
あのときの土方さん、怖かったし。
腕の力とか、顔とか。
でも、切なさそうな瞳。
「あれは・・・大声なお前のせいで・・・!」
まぁ、そうかも。
私は、ちょっと首をすくめた。
でも事実、怖かった。
【>>51 ありがとう♡(*^^*)♡】
どれを話すのかな?
54:薫@ゆず◆xs:2018/04/25(水) 15:46 40.わたしたちの仕事
何かを考えているらしい夏音ちゃんを見ながら、わたしも心を落ち着かせる。
わたしたち事務所員の仕事。それは――
「夏音ちゃんの話を聴いて、解決の手助けをすること…」
そう。わたしたちの仕事はそれ以上でも以下でもない。
少し、話して楽になってもらって。
少し、手助けをするだけ。
あとは、夏音ちゃん自身に任せるしかないんだ。
「夏音ちゃん。落ち着いたらでいいんだ。嫌なことは言わなくても良いから…少し、わたしたちに話してみない?」
力になるよ。
心の中で、そっと付け加えた。
優しいし頼もしいよね。
56:亜依@恋歌◆Wg:2018/04/29(日) 07:18 41,決断
私は、言いたげな顔の土方さんを無視して、どうするか考える。
言った方がいいよね・・・。
でも・・・。
「よし!決めたっ」
私は、腹をくくった。
言う決断を下したのだ。
「実はね・・・」
私は、幕末に行ったとき、土方さんに襲われかかったことを話した。
ララさんの目が、輝いてるような・・・。
「と、言うことです・・・」
話したら楽になったな。
解決できるとかは別として、すっきりした。
だってさ、これは沖田さんにすら言えてないモノだから・・・。
まあ,あれは凄かったもんね……
襲い方が野性的だった感じ?
42.事務所員と相談者、対等な友達
「……そっか」
夏音ちゃんの話を一通り聴き終えて、ミオウと目だけで会話する。
解決の手助けをするのか、それとも……。
「夏音ちゃんは、どう?」
本人の意思を尊重できるように。
わたしは、慎重に言葉を紡ぐ。
「解決の手助け…といっても、わたしたちにできることは限られているから…。夏音ちゃんが、やってほしいと思うことを、出来る限りやりたいの」
もしもこれが、事務所員と相談者という関係ではなく、対等な友達同士だったら良かったのにな…。
そんなことを考えちゃう、ダメな人でごめんね。
わたしは、仕事をしていくなかで、過去に感じたことのない思いに少し驚きながらも、伝える。
「今だけかもしれないけれど…友達として、できることはある?」
43,できること
できること・・・・。
私は、無い頭を必死に動かす。
こんな時頭が悪いのを悔やまれる。
もしかしたら・・・。
「対等」な関係になったら。
何か変わるのかも・・・。
変だな、今まで生きてきてこんな不思議な気持ちに陥るとは。
解決策・・・・思いついた。
私は、にっこり微笑む。
「トウナちゃんたちと友達になりたいな」
これが私の「答え」。
対等になれると良いねっていうより、この瞬間だけの友達って言葉は寂しくもある言葉だね……
土方さんは、ソウマとのボケとツッコミで仲良くなったりするのかな?
土方さんの照れ…!
可愛い(*^▽^*)
夏音ちゃん!
63:まつり@ゆず◆Go 更新出来てなくてゴメン!ハンネとトリップ変えました!:2018/05/09(水) 17:53 44.それならば
友達、か……。
嬉しくて泣けてきちゃうよ。
「ありがとう。本当に嬉しいよ。当然、わたしもミオウOK!」
でも、問題はここから……。
「ここでのことは……はっきりと覚えていれないかもね」
そう。ここで起こったことについては、人によって記憶のされ方が違う。
だから、はっきりと覚えていられないかもしれなくて……。
「それでも、良ければ」
わたしがポロッと溢すと、それはあっさりと解決された。
「あぁ、それなら、記憶をなくさなければ良いな」
ソウマの一言で。
「そんなこと…出来るの?」
ミオウの質問にも、あっさり
「できるぜ」
とのこと。
なぁんだ、良かった……。
「じゃあ、これからもよろしくね!夏音ちゃん」
わたしが笑って言うと、
「あ、できるのはミクさんだぜ?」
ソウマが余計な一言を発した。
でも、それさえも笑いに変わる。
良い空間だな〜って、改めて感じちゃったよ。
そのミクさんが出て来たら夏音&土方さんの思い出は,消えないで済むんだね。
でもいつ出て来るのかな?
45,お願いと土下座
ミクさん・・・?
すると、トウナちゃんがそろりとララさんを指さす。
ララさんの事なのか。
「土方さん、お願いしましょうよ!」
私が言うと、土方さんは冷めた目で私を見る。
明らかに怒ってるような・・・。
「頑張れ」
はっ??
なんで他人事みたいに・・・。
「俺ぁ興味ねぇ」
むっかぁ!
堪忍袋の緒が切れた!
私は、土方さんを引っ張って、ララさんの前に行く。
「お願いします!記憶を消さないでください!」
そして、2人して土下座する。
半ば無理矢理に土方さんを土下座させる。
どうか・・・記憶を消さないで・・・。
私は、ギュッと拳を握った。
46.まさかの土下座!?
わたしたち事務所員一同は、夏音ちゃんのまさかの行動に、唖然。
ちょっと……いや、かなり驚いた。
「え、えと…夏音、ちゃん?」
わたしが何を言おうか迷っていると、ララさんが上を向いて、ふっとため息をついた。
「あのね、二人とも。トウナたちと対等な友達になりたいのなら、その行為はやめなさい」
すると、おそるおそる顔を上げる夏音ちゃん。
「トウナたちと対等になりたいのなら…私たちにも、対等に接するべきじゃない?」
ララさん…?なんか、わたし達に対する態度と同じ気が……。
すると今度は、ミオウがポンと手を叩いた。
「なるほど。友達の友達は友達…みたいな論理じゃない?私たちとララさんは友達ではないかもしれないけれど、対等な仲間に変わりはない。私たちの仲間には、対等に接してもらわないと…ってことね」
二人の賢き頭脳について行けず、わたしは脳内をフル回転させる。
えっと、えっと……。
「対等になりたいのなら、頭を下げるなということさ。土下座なんて、そう簡単にするモンじゃないだろ?」
ソウマまでっ!わたしはこの際、細部は気にせず口を開いた。
「そうだよ!ララさんだって偉い人でもなんでもないし、鬼でも悪魔でもないんだから!残しておいてくれるよ!」
わたしがまくし立てると、ララさんは再びため息をつく。
「記憶は……二人が残しておきたいと思うのなら、残るわよ」
えっ……?これには、わたしも驚く。
そんな仕組みだったっけ?
「忘れたくないと思っていれば、基本的に記憶は消されないわ。私はあくまで、記憶を極力残す手伝いができるだけ。記憶が残るよう、フォローするまでよ」
は、はぁ……。
よく分からないけれど、夏音ちゃんの記憶は残るみたい!?
「やったぁ!」
わたしも一緒に喜ぶと、
「土方さんの土下座…なんかレアかも…」
とミオウの声が聞こえた…気がした。
確かに手懐けて土下座を,無理矢理させた感があるけど……
本当にレアな光景だよ!
記憶が消えなくて良かったね。
47,「ミオウ」
そっかぁ・・・。
対等な関係になりたいのなら・・・。
私が1人納得してると、土方さんに頭を叩かれた。
「単細胞だな」
むぅっ!
私は単細胞ですよ、すみませんね!
逆ギレして、土方さんに殴りかかろうとすると、ミオウさんの視線に気付いた。
あはは、私って子供だなぁ・・・・。
あわてて、殴りかかろうとする右手を押さえる。
「土方さん、いいこと思いつきました!」
単細胞な私が思いついたのはね・・・。
私は、ニコッと微笑んだ。
「ミオウさん、“ミオウ”って呼んでいい?私もだけど、土方さんも」
反論しようとする土方さんを笑って無視する。
土方さんを宥めるって言ったら可笑しいし変だけど、これって近藤さんと夏音しかいないって思うよ🎵
操るのはね
>>69
ありがとう♪
夏音の特権だね♪
ある意味最強だ!
あげときますっ!
48.「トウナ」
『ミオウ』と呼んでいいか……という夏音ちゃんと土方さん(半ば強制的だけど)の言葉に、ミオウは、少し頬を染めてうなずいた。
最初は、土方さんに対してキャーキャー騒いでいたミオウ。
でも今の態度を見て、改めて対等になれたんだと実感。
何より、今日、事務所の仕事ということで知り合ったばかりなのに、凄く親しくなれて嬉しい!
「じゃあ夏音ちゃん、わたしのことも『トウナ』って呼んでよ!」
わたしも便乗して提案すると、夏音ちゃんは笑ってうなずいてくれた。
「じゃあ、土方さん……は、さすがに呼び捨てできないな」
このノリで土方さんもっ!
……というのはやはり失礼だと思うので、そのまま土方さん呼びで。
なんてったって、教科書に載っちゃうほどの偉人だからね!!
「本当に、対等になれたんだ……」
ふとミオウのこぼした言葉に首を傾げると、
「なんでもない」
と静かに首を振られたので、スルーすることにした。
そしてわたしは、少しばかり緊張しながら、本当に言いたかったことを口にする。
「ねえ、夏音ちゃんのことも『夏音』って呼んでいいかな??」
土方さんを呼び捨てするのは、私でも出来ないよ‼
73:亜依@恋歌◆5w:2018/06/25(月) 17:02 49,帰り道
トウナちゃんの言葉に、私は即座にうなずいた。
呼び捨ての方が気兼ねしないし。
と…
「おい、バ夏音。買い物は?」
隣の鬼が、訊ねてきた。
そう言や忘れてた!
ああ、もう卵は売り切れてんだろうなぁ。
でも、楽しかったし!
「・・・と言うことで、トウナちゃん、ミオウさ・・・ミオウ、皆さんありがとうございました!」
私は、ペコッと礼をした。
皆の笑顔に見送られながら、私たちは事務所を出た。
爽やかな風が、フッと通り過ぎて行った。
50.夕暮れ―きっとまた、会えるよね―
「楽しかったね〜」
夕暮れ。事務所からの帰り道。
今日は遠回りして、ミオウと一緒に帰ることにした。
「こんなに『遊んだ!』っていう実感を持つの、久しぶりかも。嬉しいなぁ」
わたしのしみじみとした言葉に、ミオウは黙って頷いた。
「…そう、だね」
思っていることは、きっと…。良くも悪くも同じ。
――また、会えるかな?
事務所へ続く道は、全国にある。
わたしはたまたま◯◯県から来ているというだけで、夏音ちゃんたちは全く別の所に住んでいる可能性の方が高いのだ。
それでも、わたしたちは友達になれた。
不思議な運命によって。
必然で偶然である出会いを。
これは、事務所での仕事をしていても良く感じること。
でも、今回は……より強く感じたの。
……タイムスリップした偉人と。
明るくしっかり者の女の子。
「きっとまた、会えるよね」
時*初×解フル☆ END