『 人が想像できる全ての事は、起こりうる現実だ 』
_>>2 まえがき
_>>3 序章
まえがき
小説なんて大層な作品ではなく、素人のチープな作文のようなものです。趣味を詰めこんだだけになる予定でして、現段階で大まかなストーリーさえ考えていないので、暇な学生の妄想帳と思ってスルーすることを推奨します。また恐らく、プロの方の小説の影響を受ける部分も多くなると思われますが、察したら長い目で見ていただきたく存じます。
#00 序章
秋の朝というのは、どこか心地よい。外気が冷たかった。ベタつく夏は正直嫌いだった。だからひやりとした自らの脚や手でさえも、本来憂鬱な筈の朝の微睡みに幸せをもたらす。自分でも、それはあまりに単純だと思った。
錆びた鉄階段の踊り場から、ぼんやりとゴミ捨て場を眺めていた。一心不乱に袋を漁るカラスは、あれでも頭が良いのだという。餌だか巣だか知らないが、毎朝毎朝、健気だ。少なくとも自分なら、こんな寂れたビルの麓より資源の豊富なコンビニなどをあたるが。
頬を撫でる風が爽やか過ぎて、甘ったるい金木犀の香りに多少の毒気さえ感じる。そこがまた気持ち良くて、だから秋は無意味に外に出てしまう。
ふと思う。今日は何か、良いことありそう。