題名に特に意味はないですはい(☞^o^) ☞
純粋な恋愛小説を書きたいです
レッツラゴー
三橋 陽✡*Mitsuhashi Yo*✡
目が大きい。陽キャだけど、チャラチャラした感じではない。
素直で優しいので騙されやすい。
運動神経いい。勉強はまあまあ。
可愛い系イケメンと言われている。モテる。
緩莓の事が気になっている。
小柄。
南島緩莓✲*Minashima Yurume*✲
目が大きくて綺麗。陽キャ。
すごく可愛い。
意外とドS。
運動神経いい。勉強はそこそこ。
モテる。
陽をよくいじる。
「みっつーおっはよー」
そう声をかけてきたのは、南島さん。
大きな瞳で見つめてくる。
「み、南島さん、おはよう。」
挨拶を返すと、南島さんはにっこり笑って席についた。
南島さんは俺の後ろの席。
こないだクラス替えがあったばっかりで、席は出席番号順。
『みつはし』と『みなしま』だから。
それで、大体の人には『みっつー』って呼ばれてる。
「今日って漢字テストあるっけ?」
振り向くと、南島さんが首を傾げていた。
「うん。あるよ。一時間目」
「ええっ!?嘘勉強してない!」
「南島さん頭いいじゃん」
「ま、みっつーよりかはね」
「えっ」
「ねえ、勉強教えて?」
首を傾げながら少し微笑んでそう言った。
ずっきゅうううんん!!!
「いえっさー」
「ありがと」
「お前ら仲いいな〜」
俺の隣の席の和田が言った。
っしゃあああ!!
俺ら仲いいんだ!!!←
勉強を教えていると、
「みっつー、今度の土曜日空いてる?」
と、榊原結菜に聞かれた。
「いや、ちょっと予定が…」
俺は榊原が苦手だ。
なぜか俺によく話しかけてくるし、チャラいし、うるさいし、口軽いし。
「えー?まじ?じゃあゆる(緩莓)は?」
「土曜日?空いてるよ!」
なぬ!?!?
「じゃあ優太と雛乃と龍輝とうちとゆるで温水プール行かない?」
「えっやったー行く行く!!」
「あ、俺やっぱ行くわ!」←
「オッケーじゃあみっつー追加ね!めっちゃ豪華メンバーじゃん!楽しみ」
「ねー」
南島さんが笑顔で言った。
ていうか温水プールって…
水着じゃん!!水着ぢゃん!!
て・こ・と・は・??
南島さんの水着すがt((アンパーンチ
ゲホゲホめっちゃ楽しみ!!!!←
榊原結菜✸*Sakakibara Yuna*✸
チャラい!!見た目もチャラい!!バリバリ陽キャ。
陽キャだけど誰とでも分け隔てなく話すので人気がある。
フレンドリー。いざというとき頼りになる。
緩莓を妹のように可愛がっている。
陽にやたらと話しかける。
運動神経まあまあ。勉強もまあまあ。
小森優太✯*Komori Yuta*✯
犬みたいな顔をしている。イケメン。
照れ屋で分かりやすい。陽キャ。
運動神経がいい。サッカークラブチームに入っている。
勉強はまあまあ。
雛乃と付き合っている。
若尾雛乃⚛*Wakao Hinano*⚛
おしゃれで女子力が高い。陽キャ。
黒縁のメガネをかけている。(コンタクトの時もある。)
優しい。優太と付き合っている。
そのことでイジられることが多い。(優太も)
運動神経そこそこ。勉強は出来る。
大久保龍輝✪*Okubo Ryuki*✪
日焼けした肌が特徴的。
少しハーフっぽくて、モテる。
見た目とは裏腹に、意外と人見知り。
モテる。陽キャの中で一番大人しめ。
優しい。
運動神経いい。勉強はそこそこ。
「みっつー!!漢字テスト全部欄埋められたよ!」
一時間目が終わって、南島さんが嬉しそうに報告しに来た。
「おー、すごいね」
「みっつーはどうだった?」
「んー、まあ俺も全部うめられたけど自信ないとこあるわ」
「そっかー。でも、みっつーのおかげだよありがと!!」
あーもう可愛いかよ
お弁当タイム。
「三橋〜、今日も一緒に食べようぜ〜」
林がお弁当袋を持ってやってきた。
「おう」
席を立って教室を出ようとすると、
「ちょっと待って!!」
と榊原に呼び止められた。
「なんだよ榊原」
林がそう聞くと、
「みっつーはうちと食べる約束してたから!!」
「は!?」
「えっしてたん!?」
「してないしてない」
「一緒に食べよ!!お願い!」
「じゃあ林も一緒に」
「林は菜月と付き合ってるんだから菜月と一緒に食べなよ♪」
「は!?」
榊原に背中をグイグイ押され強引に教室を出させられた。
「なんで榊原と」
榊原に背中を押され、着いたのは屋上。
「もー、何よ、そんなに私が嫌いなの?」
「うーん…苦手?」
「ひどっ!!」
軽めに殴られた。
「いった」
「ねえ、本題ね。」
「本題って」
「みっつーってさ、好きな人いるでしょ」
「は!?」
「うっわーわっかりやす!!」
「違うって!!」
「別に好きな人がいることは悪いことじゃないじゃん」
「…うんまあ…からかわれるし」
「いるんだ」
頷くと、
「南島」
「!?」
「ゆるでしょ、好きな人って」
「なんで!?!?」
「じゃあゆるのこと好き?嫌い?好きか嫌いか」
「き、嫌いではない…」
「はっきりして!!」
「す、好き…」
「ニヤニヤ」
「ニヤニヤすんなよ!!別に、友達としてだし!!」
「顔真っ赤じゃん」
「そ、そういうお前はどーなんだよ」
「んー?いるよ〜」
「龍輝」
「違う」
「小森」
「違う。ってか付き合ってるし」
「林」
「違うって」
「和田?」
「正直タイプじゃない」
「井ノ原?」
「キモい」
「島岡」
「理解不能」
──数分後。
「…同じクラス?」
「うん」
「え、男子…だよね」
「当たり前じゃん。」
男子で残っているのはあと一人。
俺、だけじゃん……
「……え?」
「俺………!?」
「……自意識過剰」
「え!?俺じゃないの」
「…ど・ん・か・ん・!!」
また殴られた。
「いてーなおい」
「いい加減気づきなよ。なんで分かんないの、察してよ」
「え何、好きなの?」
「……好きだよ!ずっと前から!」
榊原の顔は真っ赤だった。
「い、いつから…?」
「小学校の頃からずっと好き!」
「えっ!?」
まさか榊原がこんなに一途だったとは。
「小1で同じクラスになってから優しくされて好きになって中3になってもまだ好きなんだよ?逆に気づかないほうがおかしいよ」
「ごめん…」
「謝んないでよ。…でも…」
「ちょっとは私のことも見てよ」
榊原は寂しそうに笑った。
──初めて見た。こんな表情の榊原。
「…」
「鈍感なのもみっつーのいいとこだよ。…でさ、」
榊原の笑顔が消えた。
「……高校、どこ行く?」
「…碧波かな」
「それって…」
「ゆるが行きたいって言ってたとこ?」
「…」
「前私とゆるが喋ってたの聞いてたんでしょ」
「…うんごめん」
「よっぽどゆるが好きなんだね」
沈黙が訪れる。
「でもまあ、分かるよ。ゆるを好きになる理由」
「…」
「可愛いんだよ、あの子って」
「顔だけじゃなくて、性格も可愛いんだよね。やけに素直だし、優しいし、ちょっと天然だし、」
榊原と目が合う。
「みっつーと似てんだよね」
「えっ」
「ほら、今の表情とかめっちゃ似てる。」
「…」
「お似合い」
榊原はそう言い、手をぱんと合わせた。
「ごちそうさまでした!!」
ハッと我に返る。
「全然食べてねえ!!」
「いただきっ」
「あー!」
卵焼きを食べられた。
「許可もらってねーだろ」
「うんま!!だってそうしないと減らないじゃん。お弁当ボランティア♪」
「なんじゃそりゃ」
「あははっ」
キーンコーンカーンコーン。
「あっやばっチャイム鳴るよ!」
「もう鳴ったよ」
「ごちそうさまでした!!」
「まだ食べ終わってないじゃん」
「後で食べる!!」
俺たちは急いで屋上を出た。
「やっほー」
南島さんが眠そうな顔で手を振ってきた。
「やっほー。眠いの?」
そう聞きながら席につく。
「眠いと思う〜?」
「うん」
「ぴんぽーん」
南島さんはそう言って笑った。
え、なに可愛いんだけど((
「次数学だねー」
「うんだるいね」
「数学に必要なのは?」
「えっと…集中力」
「ぶっぶー。筆箱でしたー」
「えっ?」
「ねーところでみっつーさー」
「うむ」
「筆箱は?」
「え、机の上に…ねーじゃーん!!」
「やばいじゃーん」
「どこどこどこ」
「知らん知らん知らん」
「……ねえ和田、俺の筆箱知らない?」
「え、お前の?…あれ、さっき南島が」
「和田ぁ!!空気を読め空気を!」
南島さんがそう言った。
「……南島さん、俺の筆箱返して?w」
「えっ何それ知らない筆箱って何」
「筆を入れる箱。」
「ブフォッ」
隣で和田が噴き出した。
「あぁ〜そ〜なんだ、すごいね」
「…」
俺は仕返しに南島さんの筆箱を取った。
「あ〜!私の筆箱返して」
「あ、いいこと思いついた。数学の時間交換しない?」
「えっ?筆箱を?お互いの」
「うむ」
「さんせーい!!」
「あっ授業始まる」
──数十分後…
なんだこの問題…ムズ…
「ん?なんだこの筆箱。やけに可愛らしいな」
俺の筆箱(南島さんの筆箱)を見た数学の岩井先生に聞かれた。
南島さんの筆箱はあのネズミのキャラクターのデザインだった。(ヒント ハハッ!!)
「いや、これはあの…えっと」
「ごまかさなくてもいいぞ、ギャップ萌えじゃないか」
いや萌えないで…
続いて。
「ん?南島の筆箱はやけにカッコいいじゃないか」
俺の筆箱は黒色に青の文字でアデ◯ダスと書いてあるthe男子って感じ。
「いや、これは机の上に落ちてたので拾いました」
「ブフォフォフォフォwww」
笑いのツボが浅い和田が爆笑した。
クラスのみんなも南島さんの発言に笑いをこらえていた。
『机の上に落ちてた』って何!?
「ゴミ拾いの協力か?嬉しいなあ」
…
いや俺の筆箱ってゴミ!?!?
ショック!!
いつもは退屈な数学の時間が南島さんと岩井先生のおかげですごく楽しく感じた。
ちゃんちゃん!!
あ、そういえばこのシャーペン(南島さんのシャーペン)めちゃくちゃ書きやすい。
いっつも南島さんが使ってんのか……
すげえ←
「なんだ。お前ら筆箱交換してたのか」
数学の授業が終わると、和田がそう言った。
「うん。ていうか和田めっちゃ笑ってたやん」
「だってw机の上に落ちてたってwww」
和田の必殺技。
その名も!!!
『思い出し笑い』←ショボっ!!おもんなっ!!
「ねぇ、これって今日一日中やんの?」
南島さんが聞いてきた。
「じゃあ、そうしよ」
「りょ」
「ねーみっつー」
「何榊原」
「態度急変すな!!」
また殴られた。
「ころす気?」
「まあね!」
「殺人予告したー」
「いやころすとは言ってないし」
「ねえねえ、次の授業学活だってー」
南島さんがそう言った。
「え?そうなの?」
「何すんの学活って」
「しーらねっ」
みんながざわついている。
「転校生でもくんじゃない?」
南島さんがそう言った。
「はーいみんな席につけ〜」
担任の赤坂先生が教室に入ってきた。
「転校生を紹介する」
!!!!
みんなが驚いて南島さんの方を一斉に向いた。
南島さんはピースサインをした。
すると、すごく小柄なのが入ってきた。
顔が見えなかったから、男子か女子か分からなかった。
「じゃあ、自己紹介をしてもらおう」
すると、転校生は顔をあげた。
え、どっち?
女子?男子?
「ぼ…僕の名前は源しえるです……これからよろしくお願いします」
男か。
「じゃあ、源の席は出席番号順と考えて、南島の後ろにすっか」
な!!な!?
ナナナナーナナナナー((
先生が机とイスを南島さんの後ろに持ってきた。
え、なんか後ろ一人って寂しくない?
かわいそう
しえるくんが歩いてこっちにやってきた。
あ、俺よりちっちぇー。
っしゃあ!!←
「しえるくんっていうんだ!!いい名前だね!よろしくね!!」
フレンドリーな南島さんが早速しえるくんに話しかけた。
「じゃあ、先生はこのあと出張だから、自習な。あ、教室から出たら違反だぞ。トイレはしょうがないけど。あ、ちなみに帰りは岩井先生が来るから」
「はーい」
そう言い、先生は教室から出ていった。
「席は立っていいんでしょ?」
榊原が言った。
「え?だめじゃない?」
と若尾。
「えーでもさっき先生『教室から出たら』って言ってたよ」
「良くね?」
「はーいスタンドアップ」
和田が立ち上がった。
すると女子のほとんどは立ち上がってしえるくんのもとに集結した。
「ねえねえ、どこから来たの!?」
「兄弟いる?」
「君性別どっち?」
「え、えーっと…」
しえるくんが慌てていると、
「お前ら肉食動物かよ。」
と和田が言った。
「じゃあみんなでざっと自己紹介しない?名前だけでいいから覚えてもらお」
という榊原の提案にみんな賛成した。
「じゃ、まずうちから!」
でしゃばり((アンパーンチby榊原結菜 バイバイキーンby俺!!(三橋陽)
「榊原結菜!!気軽に話しかけて!よろしく♪」
「よろしくね」
しえるくんってなんか女子っぽいな〜
「若尾雛乃でーす!吹部です!これからよろしくねー」
「こちらこそ」
「若尾はこいつと付き合ってまーす」
林が小森のことを指差してはやしたてた。←だじゃれだよーん((いやさすがの俺でも笑えないぜby和田
「やめろよ」
「はいはーい!二階堂玲奈って言います!よろしく!」
──女子がどんどん言っていき、女子で残ったのは南島さんだった。
「ゆる言ってない?」
「あ、うん。」
あ、やべ。南島さんめっちゃ可愛いからしえるくんに惚れられてしまったら困る
「南島緩莓って言います!出席番号前後だから色々お世話になると思うからよろしくね!しえるくん!」
うっわあああああああおおおお可愛すぎてほとんどの男子が心の中で雄叫びしてるよ(?)
これワンチャンしえるくん惚れたんじゃね?
いやあんな可愛い笑顔見せられたら確実にキュンとはするよな。
「よ、よろしくです…」
あ、これ確実に惚れたな。
顔真っ赤だし。
「じゃー次は男子」
榊原がそう言った。
「あ、三橋陽です!みんなからはよく『みっつー』とか『三橋』とか呼ばれてるから、好きに呼んで!よろしく!」
「俺は小森優太。サッカーが好きでーすえっとよろしくおなしゃーす」
「和田悟でーす!みんなからは和田って呼ばれてまーすよろしく!」
「林雄大。趣味はゲームとゲームとゲーム。よろしくな」
「俺は井ノ原慶太だ。みんなからはイノッチと呼ばれてるんでよろちくび♡」
「誰もイノッチなんて呼んでないしキモい黙れ」
井ノ原のことが大嫌いな榊原がそうまくし立てた。
「あ、いつものことだから気にしないで」
少しびっくりしているしえるくんに南島さんが優しく声をかけた。
やっぱ南島さんって罪な女だなあ…←
和田 悟✫*Wada Satoru*✫
よく笑う。笑いのツボが浅い。
三橋の親友。陽キャと陰キャの間みたいな感じ。
野球部で坊主。
小柄。
林 雄大♤*Hayashi Yudai*♤
いじりもするしいじられもする。陽キャ。
三橋と仲がいい。
菜月と付き合っている。
野球部で、坊主。
小室菜月❇*Komuro Natsuki*❇
優しくて穏やか。陰キャではないが、話すのが苦手。
林に告られ付き合う。
緩莓にあこがれている。
井ノ原慶太⚠*Inohara Keita*⚠
変 態!!!!⚠
可愛い子が大好きらしい…(引)ಠ_ʖಠ
ちょっとナルシ入ってる?
榊原に一回告るが即フラれる。
次は緩莓に告ろうとしてるらしい((タヒね!!by榊原結菜
二階堂玲奈✳*Nikaido Reina*✳
元気すぎてちょっと嫌われている。
決して悪い子ではないが、『明るすぎてウザい』と言われている。
チリチリの天パが特徴的。
イケメン大好き。
源しえる♧*Minamoto Sieru*♧
可愛い系男子。子犬みたい。
目が大きくて髪の毛や目が茶色っぽい。
ハーフではない。
中性的な顔をしている。
小柄。
緩莓に惚れたかも?
「──よーし帰り学活始めるぞー」
6時間目の学活が終わり、岩井先生が教室に入ってきた。
「ん?もしかして転校生か?」
岩井先生がしえるくんを見て言った。
「え、あ、は、はい」
強面の岩井先生だけど、性格はありえないぐらいいいんだよね。
「源しえるって言うのか。いい名前だな」
そう言い、岩井先生は目元にしわを寄せて笑顔になった。
岩井先生は結構人気なんだよね。
榊原が『岩井先生かっこいい』と言ってたのを思い出した。
「──さようなら〜」
帰り学活が終わり、みんなが教室を出ていく。
俺はサッカー部に入っている。
南島さんは入っていないそうだ。
南島さんは運動神経抜群で歌も上手いし絵も上手いからいろんなところから声をかけられてるみたいだけど、南島さんの家庭は両親が共働きで夜遅くまで働いているため、妹や弟の面倒を見ないといけないらしい。お姉さんは海外に留学しているらしい。
「みっつー部活頑張ってね!じゃーね!」
と南島さんが言った。
「あ、ありがとう。南島さんも妹さんと弟さんのお世話頑張ってね!」
「ラジャー!!」
南島さんはそう言って敬礼をすると、走って教室を出ていった。
あんな可愛い人見たことないよ。
すると、南島さんの後ろ姿を見つめている人がもう一人いた。
しえるくんだ。
しえるくんと目があった。
会釈しようとすると、目をそらされてしまった。
あれ?
しえるくんって人見知りなのかも。
すると、
「みっつー!!」
と榊原が駆け寄ってきた。
「どしたん」
「途中まで一緒に行こ!」
「別にいいけど」
すると、視線を感じ、振り返ると、またしえるくんと目があった。
「あっ!ねえねえしえるくん!」
と、榊原が声をかけた。
しえるくんは一瞬ビクッとした。
「は、はい」
「いーよ、敬語じゃなくて。しえるくんって前の学校では何部入ってたの?」
「えっと、写真部…」
「写真部なんてあったんだ!うちの中学写真部ないんだよな〜」
「そうなんだ…」
「何部入ろうと思ってる?」
「うーん…何も入んないかな…。」
「そうなの?じゃあゆると同じじゃん!」
「ゆる…?」
「あ〜、えっと、しえるくんの前の席の南島緩莓って子だよ。あの可愛い子」
「あ…」
しえるくんはこくこくと頷いた。
「じゃーね!しえるくん!」
「うん。じゃーね」
「じゃーね」
俺もついでに手を振る。
一緒に教室を出ると、
「…みっつー、なんか悩んでるっしょ」
「え?」
「ゆるがしえるくんに取られないか心配なんでしょ?」
「えなんで!?」
「図星かい」
「だって…」
南島さんはフレンドリーだし優しいから誰にでも声かけることは分かってるけど、なんかあの二人が喋ってると…
「嫉妬だな」
「だってしえるくんって可愛い感じじゃん。このクラスの男子とはなんか違う感じだし」
「んー…でもゆるの好みとはちょっとずれてるかな〜」
「そうなの?」
「なんか前ゆるが言ってたのは『同じ背丈の人が好み』って」
「え…」
「ゆると男女別の背の順隣でしょ」
「うん」
「ビンゴじゃん」
「でも」
「大丈夫に決まってんじゃん!!だってゆるとめっちゃ仲良いしよく喋ってるでしょ?しかもみっつー顔良いし性格もいいし」
「仲良い?」
「仲良い」
「よく喋る?」
「よく喋る」
「相性いい?」
「相性抜群!!」
「っしゃあ!!」
「素直w」
そうしていると、下駄箱についた。
「……え?」
「ん?どしたの?」
俺の下駄箱の中には手紙が入っていた。
「えっ!?何これ!ラブレターじゃない!?」
「そんな典型的な…」
白い封筒に赤いハートのシール。
典型的なラブレターやないかーーーい!!!
「ねね、開けてみなよ」
「なんでここで」
「誰からなのか気になるじゃん?」
「それはそうだけど、なんで榊原も見んだよ」
「別にいいじゃーん」
「じゃあ、誰にも言うなよ」
「えっいいの?」
「…うん」
「やっさしー!!」
背中をばんと叩かれた。
「じゃあ、開けるよ」
封筒を開き、中の便箋を開ける。
「えっ?」
差出人は、なんと隣のクラスの月川心美だった。
「心美ィ!?」
心美は榊原とも比較的仲の良いモテ女だ。
サバサバ系女子。
「まじかよ」
「心美意外に乙女やんw」
「『ずっと前からみっつーの事好きだった。付き合って。あと、好きな人いる?』だって」
「正直に答えたら」
「…うん…」
「結菜ーーー!!」
という声が聞こえた。
ふりかえると、榊原と同じテニス部の照村希空が走ってきた。
「もう部活始まるよ!急がないと」
「えっまじ?じゃーねみっつー」
「じゃーなー」
俺も急がねーと。
月川かー…
厄介だな。
塾の席隣なんだよな〜…
オーマイガー!!/(^o^)\
部活帰り。
「三橋って好きな人いんの?」
同じサッカー部の海崎涼介に聞かれた。
「…え!?」
「え?」
「…」
「その反応は、お前いるんだろ」
「お前こそいんじゃん!!有名だし!中内」
「おい」
「すんませーん」
「んーお前の好きな人か…」
「…」
「…日奈?」
「違う」
「友梨奈」
「ちゃうちゃう」
「愛花?」
「違う」
「んー…あっ、緩莓?」
「…違う」
「はいーーーー!!絶対そうーーー!!確定ーー」
「ち、違うって…」
「顔赤いけど、熱?w」
「うん。熱。」
涼介が俺のおでこに手を付けて、
「はい、40度。」
「やばいやんインフルやんw」
「緩莓かぁ…まあ分かる気がする。なんかああいうの好きそう三橋って」
「あ゛あ゛い゛う゛の゛だって?」
「ごめんごめん。なんか、自分と同じくらいの背でモテる感じの」
「…海崎は?中内のどこが好きなん?」
「は!?お前ふざけんじゃねーよ」
「別にふざけてねーし。いたって正常」
「…ころす」
「あ殺害予告した!殺害予告した!」
「お前それ好きだな〜」
「で?どこが!好きなんですか!」
「……優しいとこ」
「言うんっかいっ!!」
「お前それ流行らそうとしてる?絶対流行んないよ」
「いやひどっ!w」
二人でなんだかんだ仲良く帰った。とさ!!
月川心美☪*Tsukikawa Kokomi*☪
結菜の親友。結菜と同じでバリバリ陽キャ。
サバサバしていてスポーツが得意。
髪型は肩より少し長めの外ハネ。おでこを出している。
口が悪くて腹黒さ丸出し。
だけど容姿はそこそこいいのでモテてる。←
照村希空☣*Terumura Noa*☣
普通のよくいる明るい女子。ポニーテール。
結菜と同じテニス部。
真面目。
海崎涼介☸*Umizaki Ryosuke*☸
イケメンだが、惚れっぽい。
中内の事が好きという噂は有名。
陽と同じサッカー部。
陽と同じくらいの背。
中内夏葉☘*Nakauchi Natsuha*☘
ショートカットでボーイッシュ。
ソフトボール部。
いつもコンタクトをつけている。
明るい。
「ただいまー」
しーん…
お母さんもお父さんも仕事か。
弟は習い事。多分もうすぐ帰ってくると思うけど。
手を洗い、自分の部屋に入る。
すると、スマホが震えた。
お母さんかな。
確認してみると、なんと南島さんからの電話だった。
なっ…なんで!?
震える手で緊張しながら電話に出る。
「も…もしもし」
『もしもしみっつー!?いきなり電話かけてごめんね!忙しいのに…』
「ううん。全然大丈夫」
『ちょっと大変なことがあって!!』
「うんっ」
南島さんは焦っているのか、早口だった。
『Gが出たの!!!』
「…はい?」
『あのね、なぜか私の部屋に、Gが出て!!ほんとに私虫だめだから退治できなくて!それで』
「俺に来てほしい、と」
『…なんで分かったの!?』
「いや話の流れ的に」
『そう…そーゆーことなの!!!あの、今忙しかったらほんとにいいから!ごめんね?こんなこと』
「いーよいーよ。全然大丈夫だし」
『ありがとう!ところで、私ん家分かる?』
「うん。分かる」
南島さんと俺の家は比較的近くて、昔はしょっちゅうお互いの家に遊びに行ったりしてた。俺のお母さんと南島さんのお母さんがめちゃくちゃ仲が良くて、その繋がりでほとんど幼馴染みたいなもんだし。
なのになんで『南島さん』呼びなのかというと、実は俺は昔からずっと『ゆるちゃん』と呼んでて、だけど小6の時に『お前なんで南島のことちゃんづけしてんの』って言われて、『緩莓』って呼ぼうとしたけど勇気でなくて、迷った挙げ句『南島さん』の呼び名に辿り着いたのだ。
『本当にありがとう!気をつけてきてね!』
ゆるちゃんってほんとかわい。←
ピンポーン…
南島さんの家のインターホンを押す。
来るの久しぶりだなあ…。
すると、玄関のドアが開いた。
「みっつうううう!!!ありがとおおおお!!!ごめんねえええええ」
「だいじょおおぶうううう」
「入って」
いや切り替えはや。w
南島さんに促され、南島さん家に入る。
「お邪魔しまーす」
なっつかしー!!
昔と変わらず広くて綺麗!!まるで南島さんの心のようだ。←は
「Gが私の部屋にいるのおおお」
ちょっと涙目じゃん。
ここは男を見せねーと!!!
「大丈夫。」
そう言って笑いかけると、南島さんも笑ってくれた。
いや笑顔ハンパないって!!!
南島さんの部屋に入る。
あー…Gは思ったよりちっちゃいな。
南島さんの部屋は広いけど。
ちょうどGの近くには窓があった。
Gが飛ばないようにそーっとほうきで窓の方へ促す。
そして窓を開けて素早くほうきで外に出す!!
飛んでった!!
閉める!!
完了!!
っしゃああ!!
南島さんにいいとこ見せられ…
ぎゅっ
え
南島さんが俺に抱きついていた。
えっ
えっ!?
ちょっと待って心臓爆発すんだけど
え死ぬ。
死ぬ!!!!
可愛すぎて死ぬ!!!
おれ絶対顔真っ赤じゃん…
「ありがとう…ほんとにありがとう……」
天使ぢゃん。まぢで。((
「お、おう。全然いいよ。そんな怖かったの?」
「うん……ほんと苦手……怖かった」
南島さんは顔をあげた。
「ありがとう」
そして笑った。
これが天使か。
「どういたしまして」
俺は南島さんの頭を撫でた。
てゆーか『空綺麗だなー』って思って空見上げてG飛んでたら死ぬよね。
22:タピオカパン:2019/07/17(水) 19:21
「じゃあ、俺はこれで」
「えっ?」
「えっ?」
「…もう帰るの?」
南島さんは俺の手を掴んだ。
途端に体温が上がる。
「えっだって迷惑だし…」
「久しぶりに私んちでご飯食べない?」
「え……いいの?」
「うん!あ、でも…みっつーのお母さんがいいならだけど…」
「今LINEしてみる。」
「うん」
「オッケーだって!」
「よし!あっでも明ちゃんは?」
明(あき)は俺の弟。(小4)
「んー…」
「明ちゃんもうちで一緒に食べようって誘ってみて!」
「うん。じゃあちょっと家戻るわ」
「えっ!!久しぶりにゆるちゃん家でご飯食べんじゃん!行く行く!」
明に事情を説明すると、そう答えた。
「よし、じゃあ行くか」
「やっほー!!ゆるちゃん久しぶり!!」
「わ〜明ちゃん!おっきくなったね〜!久しぶり!」
よしよしと南島さんが明の頭を撫でる。
明になりてえ……。
「「「いっただっきまーす!!」」」
3人で手を合わせ、そういった。
「ごめんね。昨日私が作ったシチューなんかで」
「ううん!めっちゃ上手い!すげーな」
「美味しい!美味しい!ゆるちゃん天才!」
「えへへありがと」
南島さんは嬉しそうに笑った。
「ごちそーさまでした!!」
明がぱんっと手を合わせた。
「えっ早!!」
「へっへー。おれいっつも一番に給食食べ終わんの」
明は誇らしげに言った。
「じゃあ俺先帰る!!」
「え、大丈夫?」
「うん!じゃーねゆるちゃん!ごちそーさまでした!美味しかったよ〜」
明は笑顔でそう言うと家を出ていった。
ってか二人きりやん。
えっちょっと待って二人きりやん!!??
二階に繪恋(えれん)ちゃんと遊雨(ゆう)くんいるけど!(緩莓の妹と弟。双子で2歳。)
「…み、南島さん」
「ん?なに?」
「……好きな人いる?」
「……いると思う?」
「え…」
南島さんは首を傾げた。
南島さんは可愛い。すごく可愛い。
そしてモテる。
いる可能性は大だ。
「……いると思う。」
「正解」
「え…いるの…!?」
「うん。いるよ」
「そう…なんだ…。」
「どうしたの?」
「いや…」
俺なはず、ない…か。
「みっつーは?好きな人、いるの?」
「…いると思う?」
「…んー…いる?」
「当たり」
「誰?」
「誰だと思う?」
少しの沈黙が訪れる。
「……結菜?いっつも仲良くしてるよね」
「それはあっちが一方的に」
「…日奈ちゃん?」
なんでみんなそんなに日奈だと言ってくるんだろう。さっき涼介にも言われたし。
「違うけど」
「えーなんか前日奈ちゃんの事好きだったんじゃないの?」
「小5のときほんのちょっとだけね。」
今は…もう他に好きな人がいる。
「ふーん…じゃあ、学年でタイプの女子はいる?」
「え…タイプの女子?」
「性格とか顔も含めて全部」
それはもちろん、
ゆるちゃんだよ。
「じゃあ言いにくかったら、イニシャルでいいから」
「…M・Y」
「え、夕梨?」
「違うよ」
「優樹菜」
「ノー」
「弥生?」
「ううん」
「依ちゃん」
「違う」
「えー??分かんない」
天然やなあ。
「同じクラスのM・Yだよ。分かんない?」
「え、三橋陽?w」
「なわけ無いじゃんww自分とかナルシやんw」
「ん〜?」
「最初の文字がみで最後の文字がめ。もうこれ分かるっしょ」
「え」
「私?」
俺はゆっくりと頷いた。
ゆるちゃんは顔を赤くしていた。
「ゆるちゃん」
「うん…」
「頑張ってね」
「───え?」
「好きな人いるんでしょ?応援するよ」
俺は笑顔でそう言い、「ごちそうさまでした」と手を合わせ、「お邪魔しました」と家を出た。
片思いだったのか。
俺の、勘違いだったんだな。
──次の日。
「えー今日は席替えをしようと思う。月も変わるのでな」
「よっしゃー!!」
「早くない!?」
喜ぶ人もいれば、嫌がる人もいた。
これで、南島さんとバイバイだな。
いつもだったら、朝すぐに話しかけてくる南島さんも、話しかけてこなくなった。
目があっても、前みたいに微笑んでくれることはなくなった。
───俺たちの関係は、崩れてしまったんだ。
「あーいじゃあくじ引け〜」
言われたとおりくじを引く。
「1」
1かあ。
黒板の先生が書いた座席表に名前を書きに行く。
「みっつー!何番だった?」
榊原だ。
「1。」
「…え、まじ!?うち2番なんだけど!!みっつーの後ろ!」
「おー!」
榊原は嬉しそうに黒板に名前を書きに行った。
「三橋〜!俺7番!!お前の左斜め後ろ!!」
「まじか!!っしゃああ」
和田とぱちんと手を叩く。
6番誰だ?
黒板に書いてあったのは…
井ノ原。
「タヒねタヒねタヒねタヒねタヒねタヒねタヒねキモいキモいキモいキモい」
井ノ原大嫌いな榊原が机に顔を突っ伏して呪文のように唱えた。
南島さんは、8番だった。
和田の後ろの席だ。
「ゆるううううう!!最強の癒やし来たあああっ!!!」
榊原がばりくそ喜んでいた。
「結菜〜!」
「おう、南島!俺の後ろか。よろしくな」
「うん!よろしくねー」
俺は南島さんと目が合う前に顔を背けた。
やっぱ、告白しなければよかったな。
「なんかあった?」
と、休み時間に榊原に話しかけられた。
「…別に」
「うっそだー。じゃあ今日ゆると喋った?」
「…喋ってない」
「ねえ、やっぱり二人なんかあったでしょ。私分かるんだからね」
「………告った」
「えなに?ごめん聞こえなかった」
「告った」
「………え?」
「けど…」
「ねえ、みっつー誤解してるんじゃない?ゆるは…」
そこまで言って榊原は口をつぐんだ。
「…なんでもない」
「…そう」
「あっ、だけどこれだけは言わせて」
「なに?」
「もっと笑ってよ」
榊原は寂しそうな顔でそう言った。
「あと、ゆるの話、ちゃんと聞けば分かるから…じゃあ」
榊原はそう言って去っていった。
ちゃんと聞けば分かる…か。
でも確かに、あのとき南島さんはまだ何か言いたそうだった。
それを俺は誤解して……
しっかり、話そう。
キーンコーンカーンコーン。
昼だ。
弁当だ。
「みっつー」
榊原に肩を叩かれた。
「ゆると一緒に食べなよ」
「なんで」
「お願い」
「なんで」
「私は二人に笑っててほしいの」
──驚いた。
榊原は、チャラくて、人のことなんて全然考えないやつだと思っていた。
「でも…」
「私がゆるを上手く誘ってあげるから。」
「うん…」
「分かった。最初はゆると私とみっつーで食べて、途中で私は上手く抜けて、二人きりにさせるから。」
「う、うん…」
「ゆる〜!」
「ん?」
「屋上でさ、私とゆるとみっつーの3人で食べない!?」
「うん。いいよ」
榊原はちらりとこっちを向いてウィンクをした。
「ごめん、私委員会の仕事思い出したから、行くね!ほんとごめん」
「そうなの?そっか。頑張ってね!いってらっしゃい!」
「うん。じゃーね!」
そう言い、榊原は屋上を出ていった。
沈黙が訪れる。
「…あのさ」
とりあえず、昨日のことを謝ろうと思った。
「昨日は、ごめん」
南島さんは首を振った。
「なんで謝るの?悪いのは私の方なのに」
南島さんは箸を置いた。
「はっきり言わなくて、ごめんね」
「え……?」
「私…っ…」
「みっつーが好き!!ずっとずっと前から!!」
南島さんは大きな瞳から綺麗な涙を流した。
え
「ま、まさか…ゆるちゃんまで…っ」
俺は高鳴る鼓動を抑えきれなかった。
「両思いだね」
ゆるちゃんは濡れた瞳で俺を見つめた。
「……俺さ、実は…その…両思いだとしても……」
「「いつも通りに過ごしたい」」
「あと、これから、緩莓って呼んでよ」
「…いいの?」
「むしろ呼んでよ!」
「じゃあ…俺のことは…」
「『みっちゃん』って呼びたいな」
「…なんか可愛いね」
「でしょー?」
「いいね、みっちゃんって」
「改めてよろしく、みっちゃん!」
「こっちこそよろしく。ゆ…緩莓」
「よくできました〜!」
もう、『南島さん』呼びとはお別れだ。
「やっほー!」
「やっほーみなしまさ…緩莓」
「まだ慣れないの〜?みっちゃん」
「そ…そりゃあ」
今日はまちに待った土曜日。
みんなでプールに行く日。
「みんなまだ来ないね〜」
「ね」
今、待ち合わせ場所の桜山公園で待っている途中。
「ねえ、写真撮らない?」
緩莓がスマホを取り出した。
「え…いいの?」
「もちろん!撮りたいから言ってるんだもん」
緩莓は慣れた手付きでカメラを横にした。
「はい、ちーず」
パシャッ
撮れたものを見せてもらう。
え…っ待って緩莓元からめっちゃ可愛いからもっと可愛くなってる。神じゃん。
それに比べて俺は…
「みっちゃんめっちゃ可愛い!!」
「かっかわいい!?」
「あっごめん嫌だった?そ、そうだよね男子なのに可愛いって、ごめんね!カッコいいよ!」
焦って謝ってくる緩莓。
めっちゃ可愛いわ〜。
「私これLINEのアイコンにしようかな」
「えっ!?」
「うそうそ。」
「ゆるーーーっ!!みっつーーーー!!」
という元気な声が聞こえてきた。
「結菜〜」
「おー榊原」
「まだ二人しかいなかったんだ」
「うん。あっそうだ結菜、写真撮る?」
「うん!撮ろ撮ろ!!」
パシャッ
女子って写真撮るの好きだなー。
「やっほ〜」
若尾と小森もやってきた。
「一緒に来たのかな〜?ニヤニヤ」
榊原が茶化した。
「あっ大久保も来たよ!」
緩莓が言った。
「ごめーん」
「よし!全員揃ったね!じゃあ行こう!」
榊原が先頭を切って歩き出した。