私はまだ一度も着ていない制服に袖を通す。
私は結び慣れている 靴紐をギュッと解けないように締めて__.
緑に囲まれただけの この町は 知名度が低く,そりゃあ観光客も来ないだろうと
言われがちの山深い所だ。
何故私がこんな所に住むことになったのか、
元々私は東京に住んでいた。お父さんの仕事の都合により
地元を離れなければならないことになった。私は正直東京を離れるのは嫌だった。
タピオカを飲んだり今の流行についていったり、可愛い服を買ったり‥。彼氏を作ったり。
でも此処は田舎すぎるのでそんな事は絶対に出来ないだろう。
学校はどんな感じなんだろう?人数は少なくはない とお父さんからは聞いたけど‥
私は気を引き締めて学校の門を潜る。
門を潜ると,「転校生発見!」「女子だ〜」とかが窓から聞こえている。
あぁ,私はこの学校に入って友達を作って‥彼氏を作って、⁉
いやいやいやいや‥こんな所にイケメンなんて絶対にいない。
決め付けるのは良くは無い事だけれど‥。
私はキョロキョロとしながらも決められた組の教室に向かう。
先生が「緊張しなくても大丈夫だよ」と言ってくれた。
私はちょっとだけ安心できた。まずは自己紹介だよね‥。
「えっと,東京から来ました、まな です。これからよろしくお願いします。」
『東京だって〜』
『きれい〜』『東京とか都会やん』
私の周りから東京東京という声が飛び上がってきている。
はぁ、こうなる事は予想していたよ。私は当たり前のように苦笑いする。
私は中学2年生のまな。この中学校に転校したからには,友達を沢山作るのが目標です。
ちょっとだけ怖い気持ちもあったけど,クラスの子達は優しそうで良かった。
先生が示した席に私は座る。
男の子と隣の席だ。本当は女子と隣の席が良かったけど。
男の子は「よろしく。」と素っ気ない顔をしながら言った。
私は普通に宜しくねと返した。
ドキドキ。休み時間だ。
私は読書用の本を取り出して読んでいた。
誰か話しかけてよ〜と目線をかわしていたが、
1人の女子は「ヒッ‥」と驚いた顔であちらを向いた。
もしかして私,ウザがられてる‥?
て、転校生が来たら話しかけてくるのが普通なんじゃないの?
私は呆然とした。あ〜〜もう!しにたい。
隣の男の子はニヤニヤしながら言った。
「お前が都会から来たから此処の奴らは怖がってるんじゃねーのw」
は??そんな理由で。おかしくない?まるで東京出身の人は皆悪いみたいになって‥。
な、泣きそうだよ‥。
私はトイレに駆け込んだ。
ヒソヒソ‥。
「ん?」
どこからか嫌なヒソヒソ話が聞こえてくる。
『転校生のまなって子、どう思う?』
『東京から来たんやろ?やっぱ怖いわ〜、育ちが違うっていうか。』
『近寄り難いよね、まなさんと目があったんだけど、私そらしちゃった』
『そもそも東京の人って怖いし〜』
ナニソレ
めちゃくちゃショックなんですけど‥‥。
てか、お前らが怖いよ。育ちが違うのは当たり前じゃん。
そんなの分からないじゃん。勝手にそうやって決めつけんな‥。
(まぁいっか、トイレしよ‥)
ドンッ
「あ、ごめんなさい。」
『!?い、いこ!』
聞かれてた?という表情であの子達は逃げだした。
はぁ‥。
「しにたい」
私がそう呟いて頃にはチャイムが鳴り終わっていた。
考え事を始めると周りの音が聞こえなくなるのがたまにある。
前にもこういう事があった。
「急がないと‥。」
メンタルがボロボロなまま私は教室に駆け込んだ。
間に合った‥。
私は座る。さっきの子達は気まずそうに私を見ている。
さっきのもういいよと言いたい。
隣の男の子が言った。
「次理科だって。理科室に行くんだよ。俺が案内してあげようか?」
私はビックリした。
「お、お願いします‥。」
「そんなに“かしこまらなくてもいいのに。」
「うぅ‥。」
男の子はゆっくりと言った。
「名前、まな だっけ?俺の名前は黒田」
黒田‥苗字?
「よ、よろしくね。黒田くん…」
「‥こっちだよ理科室は」
綺麗な黒目が私を見た。
私は一瞬だけドキッとした。
「あ、ありがとう!」
私は真っ直ぐに伝えた。
「どうも」
小さな声だったけれど確かにそう聞こえた。
これが青春。
恋ってなんだろう。
恋をする瞬間ってどんな感じなんだろう。
大切な人が隣に居るってどんな感じなんだろう。
綺麗な花束をお母さんに渡すように
ありがとうを伝えたい。
私はまた訳の分からない文章を作ってしまった。
最近,詩や短歌,作文などを個人で書くのが好きになってきた。
今思っている事を言葉で表したり。
嘘の物語を作ったり‥。
今私は気になっている人が居る。
隣の席の黒田くんという男の子。
初めは印象が悪かったけれど,理科室を案内してくれたり
黒田くんと居ると安心できる。でも、あの子達が怖い。
『東京の人って怖いよね〜』『近寄り難いよね。』
思い出すだけで泣き出してしまいそうで夜も眠れなくなる。
そんな時私は紙に今の心情を成るべく早くに書いて、
誰にも見つかない場所でビリビリと破いて捨てる。
そうすると楽になるんだ。
____________________________________
転校初日の夜.
母「まな、学校どう?大丈夫そう?」
「うん‥」
父「まなはメンタルが弱いからすぐにいじめられそうだなww」
私のお父さんはいつもこうだ。本当に早く大人になれと私は思う。
「ん、おやすみなさい。」
ああいう人と関わると悪化するので無視をするのが一番。
「もう少し積極的になった方がいいのかな‥。」
「もう少し積極的になった方がいいのかな‥。」
私はそう呟いて、深呼吸を三回くらいしてから寝た。
-翌日-
学校に着いた。まずは挨拶!‥返してくれなかったらどうしよう。
てか、早くに着きすぎて、まだ誰もいない(w)
これからの学校生活大丈夫かな?
というか、東京の人は皆怖いってどうなの?
あ、思い出すだけでイライラしてきた。
「はぁ‥」
すると、誰かが来た。
『あ、まなちゃんおはよう!』
「お、おはよう!」
名前は知らないが、モデルみたいに可愛い人が私に挨拶してくれた。
−嬉しい。
さっきまでの暗い表情が、今では明るい表情になった。
なんだ、いい人いるじゃん。
(黒田くんはまだかな?)
私は読書用の本を机から取り出して読む。
『おはよ〜』
周りから”おはよう“が聞こえる。
「まな、おはよう。」
!?
顔を見上げると、昨日のトイレに居た子だ。
⚫「私の名前は 柚木。昨日の事は気にしないで。」
✴「私は、椛と言います。宜しくね。」
わ、わぁ〜〜〜‼
昨日の人が別人の様だ
「うん、宜しくね。)^o^(」
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい‼‥‥気付いてたんだ、私が居たこと。別に謝らなくても良かったんだけどな、昨日の事は忘れよう。
あば〜)^o^(
小説に絵文字を使うと一部機種で文字化けするんです……知ってましたか……
読者によっては不快になってしまうのでやめていただきたいです
浮かれていたら、もう1時間の授業の時間になった。
‥時の流れって早いなぁ
あれ、黒田くんは?
____________________________________❷
黒田「遅れました。すみません。」
静かな教室に黒田くんの低音ボイスが響く。
黒田くんってそういう‥そういうキャラだったんだ‥
先生「黒田!!遅いじゃないか。内申点下げるぞ。いい加減にしなさい!」
黒田「もうやりません。大変申しがたいのですが、そろそろ授業に参加しても宜しいでしょうか」
先生「いいだろう、だがもうやらないこと。」
しーん。
授業は再開した。
黒田くんはまた素っ気ない顔をしながら私を見た。
「積極的になった方がいいのかな‥。」
私は昨日の夜にそう呟いて、深呼吸を三度してから寝た。
カリカリ‥
シャーペンで文字を書く音。心地良い音が脳内に響く。
先生「福原、ここを答えなさい!」
『は、はい!』
勉強が苦手そうな女の子に当たった。
『可哀想‥。』『‥』
(頑張れ、頑張れ)
黒目くんが囁く。〔そこは‥‥‥。で、あとはこうやって-。〕
女の子はハッ!とした顔で答える事ができた。
先生「‥正解。ここの‥をしっかり覚えましょう。」
これでまた黒田くんの優しさが分かった。
初め、黒田くんが遅刻をしてきたのはビックリしたけれど、
やっぱり黒田くんって‥。
あぁ、私は恋をしてしまいそうです神様。
描写が綺麗です!これからも頑張ってください
13:音芽:2019/11/01(金) 22:46 >>12ありがとうございます。文章には自信がありませんがそう言っていただけると,励みになります。
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先生「集会があるので、今から体育館に向かいます。」
初めての集会。しっかりと先生の話を聞いてちょんとしなきゃ。
私はいつも「完璧」を意識しすぎてしまう。
意識をしないと、私はダメになってしまう。
前の学校では、私は完全に”おかしな子“だった。それが苦痛でほぼ毎日不登校になっていた。
それが悔しかった。 今回こそは、“普通の子”として過ごしていきたいのだ。
__________あのさぁ -.
私は振り向く。
男子1「なにボーッとしてんの」
「あ‥。」
ある女は小声でこう言ったのだ。
『まなさんって浮かれてるよね。』 『あぁいう子苦手かも‥。』
(苦手、か・・・・)
もういやだ‥。東京に帰りたい‥‥。
先生「はい、並んでー。あ、まなさんは後ろから9番目…」
私は馴染めないクラスメイトの間を通る。
『そこじゃないよ。えーと、まなちゃんは私の前だよ』
「あっ、、」
⦅大丈夫かなあの子⦆⦅見てるだけでしんどいわ‥。⦆
ここから私は我慢できず、 学校を休みがちになってしまった。
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「お腹が痛い」
私はまたお母さんに嘘をついてしまった。
本当はこんな事しちゃいけないって分かっている。
学校でいじめられているとか、そんなんじゃなくて,ただ単に苦痛なのだ。
母「学校の先生に電話かけるけど,いいの?」
「……いいよ」
お母さんは 「はぁ…」とため息を吐く。
私はこの町が嫌いだ。知り合いもいないし,遊び場も少ない。
学校の人は苦手な人ばかりだ。ここで恋なんてできない、というかしたくない。
「東京に帰りたいな…。 ミサちゃん‥今何をしているんだろう…」
ミサちゃんとは,前の学校の一番の友人。私が この町に訪れる前,ミサちゃんは私にこう告げたの__。
「まな が 遠くに居ても、私達はずっと友達だからね!これは、永遠の絆の証!(ブレスネッ
トを渡す)これで私達は強い絆で繋がれている!遠くでも頑張って。私も頑張るから!」
そう告げたのだ。
大切にしまっておいたブレスネットを箱から取り出す。
ブレスネットは光に反射していて、とても輝いて見える。
なんでなんでなんでなんで?なんで話しかけてくれないの?
転校生が来たら普通話しかけてくるのが当たり前だよね?
私は「どっはぁぁあ」 とため息を吐く。
このままだと私は病んでしまうよ。
私は冷静になって自分と向き合ってみる。
逆に、自分から話しかけるのはどうだろうか。
ま、まずは友達作りから‥。あ〜緊張するよぉ‥。これをやらないと私の人生はブラックに染まってしまう。それは嫌だ!楽しい学校生活を迎えたい!あ、でも逆に引かれたらどうしよう‥。
私はまたネガティブになってしまう。
すると、下の階から何やら美味しそうな匂いがしてきた。匂いにつられて私は体が動く。
仮病って役立つなぁ~うんうん。と、一人で頷いているアホらしい風景が浮かんで、私は真っ赤になる。
私はこの先どうしたらいいのだろうか‥。私は正しい生き方を忘れてしまったのだろうか?
すると、あれ‥‥?
_______本当に吐き気がしてきた。
これは、天罰か何か? 私は気持ち悪い吐き気を止めることが出来ず、すぐにトイレへ駆け込んだ。
ここ最近本当に、ついていないな。
そう、私は失敗作だ。
音芽さんが、がんばって書いてる気持ちが出ていて応援したくなります。
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