初恋相手は、海の国の王女だった

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:  結月帆乃  ◆YE:2019/12/06(金) 19:46








_この海の底の国、『青い海の国』。
ある日その国のお城の王女様が、国を抜け出して人間の暮らす地へ足を踏み込んでしまいました。
そこでは、人間たちが仲良く暮らす『碧島』(あおいしま)でした。
ここで王女は、1人の運命の人間の男の子と出会う____

2:  結月帆乃  ◆YE:2019/12/06(金) 19:58

人物紹介


飛鳥 海斗(アスカ カイト) 
碧島の島民。14歳。身長164p。身長は普通。やせ型。
不登校。 暗いけど、面白い新しいことが大好き。



アクア (アクア)
青い海の国のお城の王女。14歳。身長143p。背がものすごく小さい。やせ型。
子供っぽく、あざといところがある。

3:  結月帆乃  ◆YE:2019/12/06(金) 20:05

海斗「…今日もこれ?」
母「いいじゃない!これ美味しいでしょ?
  海斗も美味しいって言ってたじゃない」
海斗「…言ってねーし」
今日も、昨日と同じ何度も見た朝御飯だった。
母親は料理が得意だが、一度ハマったものはずっとご飯で出し続けると言う癖がある。

4:  結月帆乃  ◆YE:2019/12/08(日) 13:50

海斗「そろそろ飽きたんだけど」
母「まあまあ!今日はこれ作っちゃったんだから、食べましょ!」
海斗「はぁ…」
ここ1週間、ずっと朝御飯には甘い卵焼き。
そろそろ飽きてもおかしくない頃なのに、ずっとこれ。
俺の気持ちも考えろっつーの。
俺も、これ好きなわけじゃないし。
そんなことを心の中でつぶやきながら、白米をぱくつく。
母「…今日も学校、行かないの?」
海斗「行かねーよ。もうあんなことになるのは本当に無理」
母「そう…もうこれで学校に行ってないの、2週間よ。そろそろ行ってみたらどう?
  本当にダメだったら早退していいんだから」
海斗「だから無理っつってんだろ!!」
俺の一言でその場が凍りつく。
母親は俺の言動に反対して、
母「…何よ!私は海斗のことを思って言っているの!」
海斗「は?俺のことなんて考えてないから『学校行け』とか言うんだろ!?」
母「あなたには将来幸せになって欲しいから!」
海斗「将来幸せになるには、必ず学校に行かなきゃ行けない?」
母「ええ、勉強しないと何も始まらないわよ!
  しかも、海斗は今は義務教育の期間なんだから、ちゃんと学校に行かないと私も困るの!」
バン!と、母親が机を叩いて叫ぶ。
味噌汁が振動でユラユラ揺れる。
なんだ、結局自分のためじゃん。
俺のこと考えてるなんて言った癖して、結局自分を守るため。
俺はそう言う人間が一番大嫌いだ。
俺は気持ちが抑えきれなくなった。
海斗「ふざけんな!全部自分のためなんじゃんかよ!!」
母は俺の怒りに驚いたのか、ピクとも動かない。
ずっと俺の顔を見ている。
海斗「___俺、もう耐えきれねぇ」
俺は三分の二ほど食べた朝御飯を残し、家を飛び出した。
  

5:  結月帆乃  ◆YE:2019/12/08(日) 14:25

なんだよ。
俺が『学校行きたくない』って言って理解してくれた、たった1人の理解者だと思っていた。
人って、簡単に裏切る生き物。
もうそんな人間と、一緒に居たくない。
そんな一心で、俺はどこかへ走り出した。
目的地も、ないはずなのに、走り続ける。
そうだ、碧海岸に行こう。
碧海岸は、碧島の有名な海岸で、観光スポットとしても有名だ。
普段は沢山の観光客で賑わっていて、俺も小さい頃行ったことがある。
しかし今日は平日の7月15日、月曜日。祝日だから人がいっぱいいるかと思ったが、今は早朝の6時。
まだ観光客は来ていないだろう。
俺は碧海岸に向かって走り出した。



ザザー____
波の音が響く。
ここは、心の癒される場所だ。
この波の音に、朝焼けの空。それに、何よりも海の美しさ。
来るだけで癒されて、何もかも忘れられる。
海斗「これから、どうしよう」
来たはいいものの、これからどうすればいいかわからない。
考えているうちに、ブルルルルルル。
海斗「ん?」
スマホの着信音が俺のズボンのポケットの中で振動して鳴る。
みてみると、母親からの電話だった。
もちろん、出るわけがない。
俺はその着信を無視して、ただただ突っ立って海を眺めているだけだった。

いつの間にか着信は切れて、海の家の時計を見ると、6時半。
30分も、ここで突っ立っていたのか。
そんなことを思っていると、海の奥の方に、何かがある。
海斗「__?」
小さく、白い影だった。
俺は気になって仕方ないので近づいてみた。
徐々に影の正体が明らかになってくる。
海斗「人…子供?」
その正体は、小さな11歳くらいの女の子が海の向こうを見て立っていた。
よく見ると、髪は金髪で、ドレスのようなものを着ている。
海斗「…あの、君?」
俺がそっと話しかけてみると、女の子はこちらを振り返って、
???「わっ…も、申し訳ございません!」
その女の子は、まるで幼稚園児のような童顔だった。
まつ毛は長く、パチリとした目。
黒猫のような、金色の瞳。
整ったピンク色の唇。
整っている、可愛い顔立ちだった。
小さくて細い身には、深い青色のドレスを着て、頭には水色のベールを身にまとっていた。
海斗「あ、謝らなくてもいいんだよ。お、お父さんとお母さんは…?」
???「お父様とお母様のことなんて知りません!もう絶対帰りません!」
女の子は首をブンブンと振る。
海斗「お父様…お母様…?君は、どこから来たの_?」
女の子は少しうつむいてから俺の方を見て、話し出した。
???「私は、深い海の底の『青い海の国』からやって参りました。私はその国の王女です」
青い海の国?王女?
頭は混乱するばかりだった。
海斗「そ、そっか、君、お名前は?」
すると、女の子は少し考える動作をしてからこう言った。
アクア「私は、アクアと申します」
海斗「アクア____」

6:匿名の腐女子 hoge:2019/12/08(日) 19:56

結月さんは小説書くのお好きですね、楽しいです。「腐女子」の小説も完結楽しみにしています。

7:結月帆乃◆YE:2019/12/08(日) 20:14

>>6
ありがとうございます!!!
小説の更新の励みになります…!
これからもこの小説と、腐女子が恋なんてのほうも
よろしくお願いしますヽ(*´∀`)


続きを読む 全部 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新