とりあえず平和なのと迷ったけど。
結局平和なのって難しいよね。というわけで。
周りが書いてるから便乗しちゃった人です。
〈注意!〉
・書き手は気まぐれです。ちょいちょい失踪するかと。なるべく頑張るんで読んでくださるという方は気長に待ってほしいです。
・唐突な思いつきで書くので展開がおかしくなるかも。その際は指摘して欲しいです。
・アドバイス、感想などは喜びます。
・長さがどうなるかは未定。
あ、あと断り入れておきます。
文章書きたいだけなので名前が本当に雑です。
人名にせよ、地名にせよ、です。
大丈夫です、私も独学で書いてます
あとこの話の視聴者になります!
運命。人間の意志にかかわらず、身にめぐって来る吉凶禍福のことである。信じる者もいれば、信じない者もいる。
しかし、これはあくまで「未来を知らない場合」である。もしも、「これが貴方の未来です」と決められた未来を知り、自分にとって悪いものである時、貴方は何を考えるのだろうか。何をしようとするのだろうか。そのまま受け入れるのだろうか、変えようとするのだろうか。
ーーーこれは、運命に抗うことを選んだ少年少女の話である。
>>2
ありがとうございます!駄文の連なりですが読んでいただけるのはありがたいです!!
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エマ=ルシエンテスは少しばかり好奇心が旺盛なところ以外は普通の少女だった。否、普通と呼ぶのは語弊がある。伯爵家というそれなりに裕福な家に生まれ、育った少女だ。大切に育てられた故に世間のことを知らず、世間を知りたい故の気持ちだった。
いつものように部屋で本を読んでいると、何やら屋敷が騒がしいことに気づく。あまりの騒がしさに外の様子が気になり、部屋の扉をそっと開けて顔を覗かせる。辺りを見回し、誰もいないことを確認してそっと部屋を出た。
こんな時、決まってエマは部屋から出してもらえない。だから、こっそり出るしかないのである。
部屋を少し出たところで、エマ様、と声をかけられる。彼女より二つ年上の執事、ヴィクターだった。
「旦那様に部屋から出るなと…」
「しーっ、もう部屋にはいなかったことにして頂戴な。私だって気になるんです、外で起こっていることが」
ヴィクターが全て言い終わる前にエマは言葉を遮る。悪戯な笑みを浮かべて、口元に人さし指を当てると、そっとヴィクターの元を去ろうとした。
すると、ヴィクターはお待ち下さい、と引き止めた。
「…騒動の元はあっちです、そちらには何もござませんよ」
「うふふ、ヴィクター。ありがとうございます」
軽い足取りでエマはスキップしながらその場を去っていく。ヴィクターはお転婆で好奇心旺盛なエマの後ろ姿を見送ることしかできなかった。
使用人がいないことを確認しながら、静かに歩く。足音を立てないようそっと足を差し出していく。しばらく歩くと、庭の方に人だかりが多くできてるのが見えてきた。
人だかりの中心には誰かが倒れているようだった。部屋から持ち出した双眼鏡で庭の方を覗く。倒れているのは金髪の少女のようだ。何故彼女を囲むだけで屋敷の中に運び込まないのかは分からない。おそらくはエマの父親であるルシエンテス伯爵がまだ運びこむなと命令しているのだろう。
その運び込まない理由がわからないのだ。
伯爵は厳格ながら優しい人物で、倒れた人を運び込まないなんていう弾き出すようなことをするような人間ではないのだ。
だからエマは不思議なのである。
「運び込まないのですか、彼女」
思わず自分の立場を弁えずにエマは飛び出していく。部屋から出るなというお達しがでているから自分の父親が事態に気付いていないわけではない。つまりもっと他の理由があるのだ。
「旦那様のご命令です」
「そんなことは分かってますわ。運び込まないのはなぜですか、と聞いているんです」
声を荒げて言うエマの姿が珍しいのか、使用人たちはギョッとする。好奇心が限界まで押し寄せてきた時に彼女は声を荒げる。興味というのは恐ろしいものだ、と使用人たちはひしひしと感じた。
しばらく沈黙が流れて、使用人の一人がついに重い口を開く。
「彼女からは旦那様が感じたことのない魔力を感じるらしくて…」
「なるほど。…私の能力があれば分かることじゃないですか」
「ですが…!!」
「いいんです」
エマの能力は魔力から魔法の特性を読み取るというもので、光の属性魔法の一つだった。父の能力より強力だが、集中力が必要で操作の難しい力である。エマは目を閉じて手を組んで、念じる。エマの頭の中にいろいろな情報が流れこんでくるが、ほとんどが断片的で、よく分からない言葉の羅列だ。ただ一つ、伝わってきたのは。
ーーー吸血鬼、というはっきりとした言葉だった。
全力を出し切った上に力を使い慣れないエマはき、と言葉にできないまま意識を失う。
うぉえ!?
7:invincible:2020/06/14(日) 16:37 > エマの能力は魔力から魔法の特性を読み取る
この能力設定、バランス取れてて好き。チートすぎもせず、無駄すぎもせず
思い付きで書いたとは思えないくらいしっかりしてますね
私が書いたものとは大違いです(^-^ゞ
>>6
その驚きはすげぇ、って意味ととらせていただきますね。ありがとうございます!
>>7
ありがとう、なんか唐突にネタが降って湧いてきたぞ()
なんか嬉しいので3つ目書く。
さあ、私は期待に添えるのだろうか。
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エマが目覚めるとベッドの上だった。執事のヴィクターはまだしも、どういう訳なのか先程の金髪の少女もベッドの側の椅子に座っている。
「…一体、何があったんですか?」
エマが尋ねると、ヴィクターは至って冷静に尋問と称して連れてきました、と言った。金髪の少女も和やかに笑っている。いや、それだけじゃあ訳が分からない。エマはもう一度ヴィクターに訳を尋ねた。
ヴィクター曰く、エマが倒れた直後、金髪の少女ことベルディアが目覚めたとのことだった。目覚めたベルディアは自分が吸血鬼のハーフであること、吸血鬼の膨大な情報量を得たことでエマが倒れたということを語ったらしい。
「吸血鬼のハーフですらこの情報量なのですか?そもそも、吸血鬼なんて私達とは関わらないはずじゃ…」
エマの率直な疑問にベルディアは笑って、そうね、と答えた。そして、少し間を空けて続ける。
「私もよく知らないのよ。吸血鬼という種族について、ね。私はこの街に同族の匂いがした気がして来たんだけど」
「匂い?」
「ええ、吸血鬼独特の匂いってものがあるの」
ベルディアはにっこりとどこか妖艶で怪しげな笑みを浮かべる。思わずエマはゾッとするが、彼女としては普通に笑っただけらしく、不思議そうな顔でこちらを見つめている。どうやら表情に出てほしい。
「ところで、こんなこと言ってはなんだけどお願いがあるの」
「何でしょう?」
「エマ様に危害を加えたら許さないぞ」
「ヴィクター、私はいいから話を聞きなさい」
「…申し訳ありません」
ヴィクターの謝罪の後、そうよね、厚かましいものとベルディアはまた笑う。深く息を吐くと、同じように息を吸う。それからベルディアはたった一言、
「吸血鬼について調べたいの、手伝って」
と笑った。
>>8
一応昔作ったネタを漁って拾ってきました。
ありがとうございます!
私、ネタとか無いから羨ましいです
私も書こっと、正に今作っているストーリーは私の好みと一緒の雰囲気ですし
ぬおおぉぉぉ!!
すごい…!
>>11
ネタは思いつき次第メモしたりするといいですよ
そうなんですか、後で読んでみますね。
>>12
おお、ありがと!
さて、暇なんで4つ目書きます。初日のバイタリティすげぇなと自分でも。てかちょっと短いです。懺悔。
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は?と二人の声が重なった。ベルディアはそうよねぇ、と笑って訳を説明し始める。
本人曰く、エマ達に協力を要請したのは吸血鬼が代々持つと言われる運命の力に従ったからだそうだ。血は半分なのに受け継いでいるのか、という疑問には微力ながら受け継いでいる、という返事が返ってきた。他にも疑問は浮かんだもののエマもヴィクターも半信半疑ながら不思議と彼女の言葉を受け入れた。
吸血鬼だとわかると、ルシエンテス伯爵も少し興味が湧いてきたのか彼女を屋敷に住まわすことを許可したのだ。
何かがおかしいような気がした。
何かが狂うような音が聞こえた気がした。
>>13
アドバイス、感謝します
(まだ1ヶ月しか小説書いt )
どこも吸血鬼って運命操るんですね
それとも吸血鬼と言ったら運命なんでしょうか?( -_・)?
>>14
いえいえ、参考になったなら幸いです。
はて、どこの吸血鬼様ですかね。
そこから拝借したとか内緒ですよ?
全然違うものにするつもりです。ご安心を。
はい。やっぱり1日目しか頑張れないですね。
とりあえず書きますよ。
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しかし、狂いに気づけなかったのも無理はない。ベルディアと過ごす日々はエマにとっては勿論、ヴィクターにとっても楽しいものだったからだ。
街へ出かけたり、草原を駆け回ったり、庭を散歩したり。無論、日差しの強い日は吸血鬼のハーフのベルディアの肌がボロボロになってしまうらしく、一日中を室内で過ごしていた。それでも彼女といる日々は少し気味が悪いほどエマたちにとって楽しいものだったのだ。
「やあ久しぶり、エマ、ヴィクター。…そこのお嬢さんははじめましてだよね?僕はセフェリノ、度々ここに侵入してくるんだ」
「侵入だと率直に言うな」
「そうだねぇ、じゃあヴィクター達に密かに歓迎されている、でいいかな?」
「ほとんど変わってないだろう。結局は公の客ではないと自称してるじゃないか」
呆れた顔でヴィクターはため息をつく。セフェリノははは、と軽い笑いをこぼしてそういえば君の名前を聞いていなかったよ、と話を戻した。
ベルディアは深々と一礼してからベルディアよ、よろしく、と名乗った。
「ベルディア、か。いい名前だね。さて、君は一体どこから来たんだい?この街で見かけたことはないが…」
「そうねぇ、貴方達も知らない遠いところ、かしら。吸血鬼について調べているの。彼らにはその手伝いをしてもらっているの」
「そうかい。いい情報が見つかるといいね」
エマもヴィクターも少しばかり違和感だった。
屋敷の外でも彼らは出会うことがある。
そう、街でだ。セフェリノは街のことなら大抵のことはなんでも知っており、顔も広い。エマたちと言葉を交わさなくとも彼らのことを一方的に見かけた、という話もよく聞く。
なぜベルディアが現れてからの二週間ほどは一切見かけなかったのだろうか?話を聞いていてもいつも通り過ごしていたようで体調を崩して寝込んでいたわけでもなさそうだった。出会わなかったとしても彼の知り合いが何かしら話をするだろう。二人ともそう思っていた。
だが、二人はただの考えすぎだと思ったらしい。ここでもし、どちらかが違和感に気付けていたら。考えすぎだとさえ思わなければーーー。
しかし、結局後悔したところで過去は変わらない。
変えられるのは、未来だけなのだ。
ほうほう
17:御守:2020/06/17(水) 18:52ハーフと言っても血は飲むんですか?(飲んでたらもうハーフじゃないですね((  ̄▽ ̄)笑)
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