一行で恋の物語を書くスレ

主人公　河崎妃那(かわさきひな)と片野浩輝(かたのこうき)

思いきってこうきのところに行った。そうたと手をつないで。こうきは怒っているようだ。だが私は、こうきをちっとも好きとは思っていない。きっぱりと別れをつげたい。それだけなんだ。

でも私は、そうたとつないでいた手をはなして逃げた。どうすればいいのか分からないもん。こうきが嫌いとは思えなくなってきた。だからといって付き合うほどでも…でもそうたでいいの？だってそうたとは、昔ケンカ友達だったんだよ…？

私は、公園の土管の中でずっと泣いていた。頭の中はもうグチャグチャ。元彼氏のこうきなの？元ケンカ友達のそうたなの？

土管の中に、こうきが入ってきた。｢別れたいんだろ。俺と。｣

｢ちょっと…考えてもいい？｣｢今じゃないとダメやねん！良かったら俺にそうたとのこと、聞かせて。｣

｢そうたはね、よくイジワルしてくるけど心は凄く優しい。そこにひかれるの。｣

「ちょっと待ったー！」そこに、そうたがやってきた。

｢お前らなにしてんねん‼てか、俺のこと話してたやろひなぁ〜。｣

"ドキッ"やっぱりそうたと会話してたらドキドキする。

「はっきりしてほしいねん。ひなは、こうきと俺、どっちが好きなんだ？」

｢これで決まった。私は…私はそうたが好き。こうき、あきらめて。｣

「今は無…」私の言葉をさえぎるように、二人が「今決めろ！」と言ってきた。

あっ、>>249は無かったことにして下さい。

そして家に帰った。なぜか私の部屋に、こうきとそうたがケンカしてる。

私の部屋じゃない。ここは私のお兄ちゃんの部屋だった。

そういえばお兄ちゃんと、この2人は仲良かったんだ。今日はお泊まりに来たらしい。

これはよくあることなので、普通に思った。だがまだ私のことでケンカしてるの？

夜、静かになってから私はお兄ちゃん部屋に行ってみた。一人だけ起きていたこうきが手招きする。

「なんで俺のこと、好きじゃなくなったの？」私はその一言で、何故か罪悪感を感じた。

するとそうたが起きかけた！すかさずこうきは、私を布団の中に入れてくれた。ハグ状態だ。

何故か、胸が熱くなる。この感じ、懐かしい……

すると、そうたが起きたみたいだ。｢お前にひなは、渡さんぞ。｣そうたが言う。やっぱりひかれる…。

「俺だって、ひなのことが好きなんだよ!」

私は隠れていたこうきの布団から、飛び出した。

｢こうき！もう言ったじゃん！私はそうたが好きなの！もう辞めて！！｣

私はそうたに抱きついた。｢私の部屋にきて、一緒に寝よう。｣お兄ちゃんが起きかけたので、そうたと共に部屋を出た。

「そうた、大好きだよ」そう言って、私達は手を繋いで、一緒に眠りについた。

夢の中に、何故かこうきがでてきた。

嫌だ…なんで出てくるの!?

それは飼育当番をしてるときの夢だった。

もうこんなこと、考えたくない。飼育当番なんか何もドキドキしない。楽しみでもない。

遅刻ギリギリの時間でそうたが走ってくる。昔は私より背低かったんだけどな〜。今見てはドキドキしてしまう。

｢よう、ひな！｣飼育当番を勝手に抜け出して、そうたと教室へ向かう。なんて嬉しいんだろう。そうたとカップルなんて。

後ろから、｢そんなやつといたら後悔するのに。｣こうきの声だ。そこで夢は覚めた。

そうたはグーグー寝ている。なんにも考えてないみたいに。陽気だなぁ。そこがカッコイイ。

するとお兄ちゃんの声だ。｢みんなー朝ごはんやぞ！｣うちは両親が共働きなので、家事はお兄ちゃんの仕事。

１番はやくに起きたのは、こうき。その次に私で、そうたはグータラさんだった。

｢そうた起きて♥｣何回も言って、やっと起きてくれた。

朝ごはんはフレンチトースト。私はそうたの横に座る。こうきは無言、私とそうたは美味しい美味しいと言って食べている。

｢美味しかったです！ごちそーさま〜！｣そうたがふざけて幼稚園児風に言う。

｢今日はみんなでプール行くぞ！｣お兄ちゃんが言う。みんな大賛成だ。移動手段はお兄ちゃんのバイクと電車、そして自転車だ。

こうきとお兄ちゃんがバイク、私とそうたが自転車になった。自転車はそうたが運転するので、バックハグ状態だ。

そうたが言った。｢ひないっつもあんなおいしい朝ごはん食べてんのかよ〜毎日通いたいわマジで！｣

｢じゃあ通う？｣そしてプールに着いた。お兄ちゃんとこうきは、もう到着しているらしい。

プールなんて…ドキドキだな。

そうたの前で水着になるのが、まだ慣れてないな…

着替え終わり、更衣室を出た。すると、そうたと鉢合わせになった…

めっちゃドキドキする…なんて話せばいい？

するとそうたは、なんの緊張もなく｢よお！｣と言ってきた。

「あっ…よぉ…」その声は、自分でもわかるような小さい声だった。

｢プール泳げる自信ないんか？俺教えてやるわ。特別やぞ〜でもウォータースライダーは絶対乗ろなー！｣

プールも終わり、無事に帰宅して家への帰り道。

自転車組は帰りも、私とそうたになった。｢寄り道してかない？｣そうたが言う。

私は言った。｢でも…どこに行くの？｣｢それは行ってからのお楽しみ〜♪｣

そこは、私が前から行きたいと思ってた。アクセのお店だ。

「ひな、前からここに行きたいといってたやろ？何か買ってあげるで」

｢え⁉｣友達にさえ、１円もお金を出さないそうたなのに、買ってくれるの⁉

「そんな…悪いよ」

｢俺、ホントに大事な、彼女にだけはお金出す価値あると思ってるから。｣

「…じゃあ、一つお願いしようかなぁ。…このクローバー、二人で一つになるんだ。二人でおそろにしない？」

｢そんなやつあるん⁉それしよ〜や｣

｢なぁ、絶対後悔しやんといてや。俺を。｣

｢俺にキスして。｣そうか。まだ、そうたとはしたことなかったんだった。

｢あと、イチャイチャしたい。｣｢え？｣｢俺はもっとイチャイチャしたいねんけど。｣

｢分かった。｣｢じゃあ、俺んち来て。親は旅行中で朝まで帰ってこーへんから。｣

そして私達は、こうきが帰ったらそうたの家に行った。

外見は私の家からも見える、普通のマンションだが中はとてもキレイだった。

｢俺の兄弟たちも家族で旅行行ってるから誰もいーひんし帰ってこーへんからな！｣

私は一瞬にしてそうたの部屋に連れて行かれた。

ベッドで二人横になり、強く抱きしめられた。｢あっ。｣私はつい、言葉を漏らしてしまった。

すると、窓から覗く者が。

こうきだ。この部屋は２階なのに、わざわざ屋根を登って覗いてきたらしい。

なんで？こうきにはしっかり別れを告げたのに…

怖い。気持ち悪いよ…こうき。

「そうた、鍵閉めといて！」そうたが鍵を閉めてる時、私はそうたの部屋のカーテンを閉めた。

するとこうきは、屋根の上に紙を乗せ、去っていった。

そこにはこう書いてあった。“事情はそうたに聞いてくれ”

｢そうた？事情って…｣

｢あんな、実はこうき、ひなのことは諦めきれないって言ってててん。やから今度1日だけひなは、こうきの家で泊まってもらう。それでこうきは諦めがつくらしいから。ひなのお母さんにもそのことは言っておいたから。｣

なんか、行くのが怖い。でも、それで諦めてくれるなら…

ついにその日がやってきた。待ち合わせの場所は昔イチャイャしてた公園。

もうすでに、こうきは待っていた。｢待ってたよひな。今日は１日だけ、またカップルだからね♥｣

少しずつ手をからめられて、結局手を繋いだ。なんか懐かしいなぁ。

｢なぁ！｣｢何？そう…、あ、こうき！｣｢俺に遠慮すんなよ？｣｢え？｣

｢今日の予定な、オオンモールに行って俺んち来るってことでいいな？｣そしてこうきと二人で、オオンモールに行った。

あぁ。昨日そうたの家に行って、キスすることになってたのになぁ。結局出来ずに終わっちゃった。

そんなことをずっと考えていると、こうきは私のことを見つめていることに気付いた。ちょっとモゾモゾするな。

いきなり、こうきが私にキスをしてきた。

｢何するの？｣キレぎみに私は答えた。私がナンパになるじゃん。

｢お前のすべてが魅力的すぎてな。俺はとめられない。｣

「ねぇ？そうたより、俺のほうがいいよ。ずっと一緒にいよう」い、嫌。怖い…

私の心臓の音が聞こえるんじゃないかって言うくらい強く抱き締められた。

しかもここは、オオンモールのフードコート。いろんな人がジロジロと見ていく。あぁ、恥ずかしいのに。

｢ひな♥｣もう、何故だか好きになってきた。｢こうき♥やっぱり好き！｣

やっぱり、こうきが好きだ…。

でも、そうたのヤンチャさも大好き。

心が揺れる…。どっちにすればいいの？

その時、後ろからそうたも来た。

そうた｢よぉ！お前ら！｣ひな｢何で場所が分かったの〜？｣そうた｢いや、ただイオンに一人で出掛けてただけやで〜｣

「行こう、ひな」こうきに捕まれ、そうたが見えなくなる所に行った。