日々溜まっていく思いを
喰って、吐く。
考えたくもなかった
不安な自分を見ようとしなかった
きっと自分には縁遠い話で
きっと自分はどうにかなって
きっと自分は
自分は
その先はいつも見えなくて
立ち止まったままだった
自分で自分が解らないような
自分で自分を殺しているような
その先の今 自分はどう生きてる?
自分自身がそうなりたくは無かった
きっと違う次元の話だと思ってたし
自分によく言い聞かせておいた
けど気付かなかったんだ
気付いた時点で
どうこうなるわけでもなく
ただその行く末を眺めるしか出来なかった
本当に僕は馬鹿だ
今を見つめる目も
声を聴く耳も
頭も 心も
僕はその価値を見出だすことも
利用することもせずに捨てたんだ
気付かずに捨ててたんだ
最低で 最悪な存在も
殺してやりたいと
殺してやろうと思った
やっぱり思っただけだった
一番欲しかったりするものは
一番手の届かないところに在ったりする
君を観ていると
なんの飾り気も無く 笑っているその表情に
裏が有りそうな気がして
君の全てを知らない僕が急に怖くなる
君は何とも思わずに只毎日をやり過ごすけど
振り回される僕は日々壊れていく
僕のアイデンティティーを
君はなぞる
僕の言葉をちぐはぐにして
結果壊すんだ
鮮やかに見える君の顔は
そんな言葉が誰の心にも響かないことくらい
もうとっくに気づいているでしょう
きっと君を責める人は存在しません
それが君自身だから
それは決して悪いことではありません
きっと君は自分を責めていたから
「ここに答えが在るはずなんだ
誰よりも先に見つけ出さなきゃ」
探しても探しても なにかが変わる訳じゃない
そのうち何を求めているかも解らなくなって
きっと僕は泣きだすんだ
捻くれた思考を 僕は嫌った
何を見ても 何を言っても
抜け出せる術は見つからなかった
出来損ないの僕
何が起こっても屹度
目を合わせようとはしないんだ
君はそうして僕を貶すでしょう?
決して本心ではなく 流れに任せて
おかげで僕は前が見えなくなったよ
そうして僕は君を責めるでしょう
決して傷付かぬよう 相手に委ねて
いつになれば抵抗するんだろう
わからなくなった
君がわからなくなったよ
一緒に感じた温度も
今では覚えていないんだね
僕は泣く
君に帰ってきてほしくて あの日の君に会いたくて
僕はずっとそう願いながら泣き続ける
昨日と今日の狭間に
確かな境界線は無くて
僕は変わらないまま明日を迎える
時間だけが過ぎていく毎日に
取り残される感覚
たぶん今日もまた昨日を繰り返す
気付かない自分を知らなかった
誰に訊いてもわからなかった
やっと見つけた
本当の気持ち
一体今までどこに在ったんだろう
後悔はしたくないけど
もっと早く気付いてあげたかった
永遠に
お互いが唯一の存在だって
どこかで信じてた
みんなが口を揃えて言う「常識」が
やっと僕の中で消化されて
この関係の限界が見えた
君は言った
突然 全てを壊して行った
これからはもう あう ことも無いだろう
これは限りない奇跡
でもちゃんとやって来た軌跡
夢のような話だ
でも夢じゃない
もしもこれが偶然なら
必然になるような努力をしよう
今なら
今から前を向けば
なんだって出来るよ
やっと気づいた大切なこと
きれいなものに触れて
自分自身を錯覚する
そして写る周囲に
欲を溢す
解っているのに収まらなくて
脹れた心に針を刺す
新しいものや
世間の感覚に呑み込まれて
自分が自分じゃ無くなっていた
だけど今が嫌な訳じゃない
変わったんだ
自分の中で何かが
新しい可能性が見えて来たんだ
ここから何を掴もうか
淡い夢を見た
君の肩越しに
それはとても自由で
何よりも鮮やかだ
今なら理想を語れるから
僕は逃げずに前を向く
全部嫌になったんだ
変わる君を知って
置いて行かれる感覚で不安になって
全てを君のせいにした
嫉妬から出てくる言葉は
どこから見ても惨めで
解っていても止められない
その内僕はそれら自身に
侵されていく
「言ってくれないと、解らないよ」
とか
よく言えるよね
伝えようとしても
この気持ちを表現するには言葉が足りな過ぎるんだ
僕は解ろうとしていない君に気付いてるよ
君は伝えようとしていない僕に気付いてる
それでもお互い丁度良いから
やっぱり離れられないな
こんな関係やめよう
泣きたいくらい依存してる自分がこわいんだ
在り来たりな思考や定番の言葉は使いたくなかった
「単純な人には成りたくない」
「こんな捻くれた僕自身が大嫌いだ」
そうして感情も個性も欲も
独りぼっちになろうとした
そしたら本当の特別に成れる気がした
それでもやっぱり 変わる ことは出来なかった
ねえ、何を見てるの
君は何を見ているの
もうここには興味が無いんだね
僕を置いていかないで
独りにしないでよ
君が居なくなったら
ここには何も残らないじゃないか
くだらない
君の願いなんてちっぽけだ
その無垢が君自身を抑え込む
何も知らないことが罪か
でもそれを誰が責めるっていうんだ
知らないほうが良いことなんて
腐るほどあるんだ
くだらない
君の苦しみが一体なんだ
いくら悲しくても 切なくても
言葉にしたら忘れちゃうよ
だからほら
なにがあっても自分は自分で守らなきゃ
口は塞いで 堅く閉ざさなきゃ
誰も知らない
僕が思ってること
感じてること
見てること
面白くなってきちゃうよ
結局はみんな一緒だった
何かが僕を救ってくれたとしても
それは只僕が浮かれちゃってただけなんだ
苦しくなるのは居場所が無いから
いや、作ろうともしてないんだ
笑えよ
こんな僕を哀れむくらいなら
だけど
現実に見えるものだけに惑わされたら
君はもう駄目かもしれないな
今君が見ている僕は
たぶん
きっと
残酷な言葉を吐いていれば
もっと強くなれると思った
何を考えているのか知りたくなって
深く意識を潜り込ませた
言葉の通じない世界や
顔の見えない人の名前が
僕を操ろうとしたから
もう知らないふりをしよう
暗い夜の底
温く湿って
纏わり付いた空気に
泣きたくなった
僕は隠れるのが上手だから
いくらでも耐えられる気がしたんだ
それでも乾いた君が
僕を斬りつけていく
気付いてない訳がないのに
それでも君は
嬉しそうに話し続ける
この世で一番愛しい君
この世で一番残酷な君
夏の暑さに侵されそうになる
僕はなにをしてたんだっけ
なんでここに居るんだっけ
考えれば考えるほど
答えは遠退いていく
そうか、僕はもう侵されている
この暑い春は終わることを知らないんだ
或いは君が僕を裏切ればいい
そして僕の目を覚ましてくれ
なんでもない言動に乱される心情は
だんだんと君に縛り付けられる
いつのまにか忘れていたものは
いつのまにか戻ってきていて
必死で気付かないようにする僕は
ただの僕だ
ああ もうだめだ
君から離れられそうにもない
もう思い返すのも難しいくらい前から
君を想ってるよ
どうかこの気持ちに気付いて
誰にも言えない僕に気付いて
ああ もう早く 早く
まだ見つからない
その答えのかたちも見えない
塞がれている口は抵抗もしない
終わりのない言い訳はもう聞き飽きたよ
きっといつか僕たちは壊れていく
僕はもう 諦めていた
どうしようもないくらいに
求めても 求めても
君は笑うだけだった
目が眩んでいたとしても
それでいいよ
それでいつか
判る日が来るなら