妄想の詰め合わせ。
◎文章書いたり設定投げたり
◎基本レス禁止
お年玉をせがむ子供のような気安さと浅ましさを滲ませて、彼女は笑う。叶って当然の願いを口にするときのような、余裕ぶった笑みだ。彼女はどこまでも僕のことをわかっている。わかってしまっている。形のいい桜色の唇がゆっくりと動いて、歪んで見えた。「ねえ、わたしを殺してよ」
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>>273が気に入らなかったので書き直しんぐ
「愛してるよ、××」
目の前の彼女が、突然振り返って、言った。それはあまりに小さな声だったから、危うく聞き逃しそうになる。
言葉を理解し飲み込んだ瞬間、背筋に悪寒が、走った。辺りは雪で埋め尽くされ、いくら厚着をしていても寒さは拭いきれない。そのせいではないだろうが、確かに体の芯が震えるような、そんな心地がした。
「何を、言ってるんだ」
自分の声が、やけに震えて聞こえた。実際、そうだったのかもしれない。
彼女は短く答える。「何って、本心」
愛とは、と考える。自分らしくもなく呆れるようなことだが、そうするほかなかった。
愛とは、双方にその感情があってこそ成り立つものではないのか。一方的にそれをぶつけるのは、身勝手で、恐ろしいことのように感じる。少なくとも、言われた方にとっては。
「ふざけるな」
掠れた声を、絞り出す。それを聞いて彼女は、嘲るような、諦めるような、卑屈な笑みを浮かべた。赤い唇を歪ませ、彼女自身に向けるように。
彼女はまた、小さく口を開く。今度は、やけにはっきりとした声だった。「愛してる」
彼女はそのまま、雪の中を歩き出した。彼女がその時どんな顔をしていたかは分からない。ただ、彼女と会うことはもう二度とないだろうと、思った。それをどうとも思わない自分を、ひどく寂しく思った。
愛してる、という言葉は頭に残って、彼女の声で反芻されて、いつまでもまとわりつく。まるで呪いだ、と彼女がそうしたように、卑屈に笑ってみた。
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お題のアレ
人の魂を喰らう子と、その子に取引やらなにやらで魂を捧げる殺し屋さんかなんかの話。思いついたからメモ、募集していないこともない気がする
あれほど切望していた休日が来たというのに、帰り際、バスの中で手を振った彼女の笑顔が脳裏に焼きついてしまったせいで、早く月曜日が来ないものかと願わずにはいられなかった。
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めも
わたしも、あの人のことが好きだったのかもしれない。けれど、あの人は今はあの子のものだ。今、わたしの中で渦巻く感情は、あの子への嫉妬のための言い訳かもしれないし、ヒロインを気取りたいが故の後付けの感情かもしれない。どちらにせよ、あの人がわたしに笑いかけることはないのだから、この気持ちの正体は確かめようもない。
僕たちは、雨の日には必ず、あのバス停で会うようになった。
彼女は僕に心を開くようになった。でも、僕は幽霊なんかじゃない、ただの人間のままだった。
楽しそうに笑う彼女を見るたび、抱えた嘘は罪の意識を孕んでいく。
しにがちだったのであげ
言わなければ、自覚なんてしなかったのに
久しぶりに、中学の同級生に会った。中学時代からまるで変わっていない無邪気な笑顔は、濁りきったわたしには眩しかった。
数分話すと、わたしはあることに気がついた。わたしはこの人のことが好きなのではないか、ということに。ただ、人を好きになった経験はまるでないし、そうという確信もなかった。そのまま放置しておけば、なんということもない、すぐ忘れてしまうような気持ち。
でも、その時のわたしはおかしかったのだと思う。曖昧な気持ちは、はっきりとした形を持って、口をついた。
「あのさ、わたし、ずっと君のこと、好きだったんだよ」
言ったところで、自分でも納得しきれないものがあった。本当に好きなのか、彼氏ができないから自棄にやっているんじゃないか、とか。
恐る恐る、彼の反応を窺う。目の前の彼の笑顔はもう、消えていた。す、と小さく息を吸い込む音がする。わたしも思わず、それに倣った。
「ごめん、彼女がいるんだ」
そっか。そうとだけ言えばよかったのに、なぜだか言葉は出てこなかった。
中学時代、それから今。彼の表情や仕草、面白くもない話などが、頭の中を駆け巡る。
「ごめん」
彼がもう一度、小さく呟く。大好きだった、囁くような優しい声で。
そうだ。わたしは彼のことが、好きだったのだ。振られてからわかるなんて、バカだ。
悔しい。好きだったのに。もう少し早ければ? 後出しのように、次々に後悔が溢れ出る。涙も、頬を伝っていた。
俯いた視線の先には、涙で滲んだ大きな影しか見えない。その影も、なぜだかうなだれているように見えた。
やがて、靴音と共に影が去っていく。
告白なんてしなければ、伝えなければ、この気持ちを自覚することもなかったのに。失恋なんて、知らないままでいればよかったのに。
*
なんの話だ
「あのさ」
僕と目線を合わせようともしない彼女が、おもむろに口を開いた。なに、と問い返す間もなく、また喋り出す。照れを隠したような、早口で。「わたし、君のこと、好きだったんだよ」
思わず、目を見開く。そして、伏せる。嬉しいとか悲しいとかではなくて、なんでだ、と思った。そんな素振りを一度も見せたことがない彼女だから、僕も諦めていたというのに、だ。
きゅっと、唇を結ぶ。そうしないと、イエスと答えてしまいそうだった。僕もきみを、好きだったんだよ、と。
好きだった彼女からの、突然の告白。嬉しさと苦しさはあとから同時に襲ってきた。僕がどんなに思い悩もうと、答えはもう、決まっていた。
唇の隙間から息が漏れる。なんだか苦しくて、小さく息を吸った。
「ごめん、彼女がいるんだ」
わざわざ嘘をついて、苦しくなって、全部自業自得なのに、無性に誰かにあたりたくなった。
*
飽きた
あげげ
ながし
ピンク色のリップグロス、指紋がついて曇った鏡。
想うあなたもいないのに、誰のためのメイクなの。なんのための努力なの、
たとえば隣のあの人と視線を交わしたりだとか、あの人からのメッセージの通知に喜んだりだとか、放課後の教室で談笑したりだとか。
あの人、って誰だろう。
まだ見ぬあの人に恋焦がれている
「俺、実は未来から来たんだ」
右隣の席の彼が、唐突にそう言った。へえ、と適当な相槌を打つ。すると、左隣の彼女が、小馬鹿にしたように笑った。そして、あろうことかこう言った。
「あたしはね、魔法使いなんだよ」
だからどうした、と呆れ果てたくなる。冗談であれ真実であれ、彼らの事情などどうでもいいのだ。
「みんな、すごいねえ。わたしなんて、アイドルだよ」
後ろの席の彼女が、欠伸混じりに言って、笑う。その言い草はアイドルに失礼ではないか、と思ったが、面倒なのでなにも言わないでおいた。
そこで、前の席の彼が、突然立ち上がった。「親が、迎えに来てるからさ。もう、行くわ」
まだ昼休みだろうに、なにを言っているんだ。彼の視線を追うように窓の外を見ると、大きな熊が佇んでいた。なるほど、あれが、そうなのか。
いつの間にか、周囲の彼らは、示し合わせたように、わたしに視線を向けている。帰ると言っていた獣の彼でさえ、立ち止まってこちらを見ている。まるで、お前のことも教えろ、と言っているかのようだ。
だが、わたしの秘密は教えるわけにはいかないものだった。彼らのように、軽々しく口に出せるようなものではない。
言ってしまえば、わたしの仕事は失敗に終わるだろう。
みんなおかしい
あの子の聴く音楽は、実に美しかった。この世の不平等を嘆き、個性の尊重を求める、そんな歌。いわゆる、メタルというやつなのだろうが、あの子はそれを、クラシックを聴くかのように、慈しむように聴いていた。でも、あの子にはきっとヘッドバンキングも似合うだろうと、どこかでそう思った。
あの子のこと好きなの、と彼は聞いた。
わかってるくせに、と僕は笑う。僕の目線の先に誰がいるかなんて、彼に分からないはずがないのに。本当に、ずるい人だ。
外を眺める視線を横にずらすと、彼女が首をかしげて口を開いた。「なんでさっきから、にこにこしてるの」
自分がそんな表情をしている自覚がなかったものだから、なんでだろうなあ、とぼやきながら頬をつねってみる。彼女は小さく笑って、「ほら、また」と言う。
「多分、君は今、幸せなんだよ」
多分、と言っているわりには断定するような調子で言い放った言葉は、どこか誇らしげにも聞こえ、僕は苦笑せざるを得ない。そういえば、さっきからずっと、笑っているような気もした。
「僕は今、幸せなのか」
そうつぶやくと、また自然と、口角が上がった。彼女は隣で、わたしのおかげ、とばかりに胸を張っている。
バスの運転手が、大きくくしゃみをした。くしゅん、というよりかは、ぶえっくしょん、といった調子のものだ。バスの乗客は、イヤホンをつけた人ばかりだ。それなのに、照れを隠すように、バスのスピードが少し、上がった。
おひさしぶりにあげ
ゆるゆるカップルor殺し屋さんと標的 の也に付き合ってくれる方いませんか〜
長文でぐだっと回したいなって
>>297
殺し屋さんと標的に惹かれました…!! もし良ければそれで参加したいです~!
ひさしぶりにきた
ここってもう人いないのかな〜 也したいね 前の方返せてなくて申し訳ない(T-T)
下げてた