ごらく部
京子「えっ?おい今誰かなんか言った?」
結衣「京子」グイッ
京子「いだだだだだ耳がもげるぅぅ」バンバン
ちなつ「あかりちゃん、急にどうしたの…?」
あかり「そのままの意味だよぉ」
あっさり断ると、あかりはちなつの頭を掴んで向日葵の頭に思いきりぶつけた。
向日葵「いっ」
椅子ごとひっくり返った向日葵の上に、ちなつと給食が飛ぶ。
あかり「あかりはあかりの力を、自分の正義の為に使うよぉ」ニコッ
第二部・完
第三部 その少女、純粋につき
ごらく部
京子「あああああかりごめんごめんだからもう蹴らないでやめて」
あかり「煩いよ!」バチィィッン
部室に入った途端、京子が泣きながら脚にすがりついてきたので右の平手打ちを喰らわせた。
京子「ぎゃっ」
少し先に吹っ飛ぶと、結衣に抱きついて泣き出した。
結衣「うぅ……あかり!」スクッ
あかり「なぁに結衣ちゃん」
ちなつ「ちょっ!あかりちゃん!結衣先輩には手をだs」ゴ シャッ
机にちなつの頭が沈む。そこを中点として机は真っ二つに割れた。
結衣「ひぃっ……ぁ、あかりっ!京子も私も凄い反省した!もう空気とか言わないよ!だからっ…がぁあああああああぁ!!!!??」グシッ
結衣の顔が苦痛に染まり、足を踏みにじられる痛みに喚く。
あかり「足をグリグリしてるだけだよぉ」ゴリゴリ
結衣「ほ"ね"がぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ」ドサアッ
京子「あがりぃ!やめてあげてよ!結衣死んじゃうぅぅっ!」
あかり「えっ?」パンッ
泣きながら止めるよう訴える京子の泣き面に一瞬、軽く拳を当てた。
鼻血が噴き出し、更に泣き喚く。
そこに。
綾乃「歳納京子ォー!」ガァンッ
あかり「ッ!」
生徒会副会長が現れた。
千歳「うちもおるでー」
綾乃「このッ!この!赤座さんの頭を治すわッ!」ガンッガンッ
なんという荒療治だろうか?
あかりの頭をパールでボコボコに叩き始める。
あかり「…」
あかりのお団子が弾む。
千歳「……ハッ」
綾乃『京子……助けに来たわ』
京子『あ、綾乃ぉ…』ウルウル
綾乃『もう大丈夫…さぁ、傷を癒すキッスを…』
千歳「綾乃ちゃんが王子でもええなああぁ!!」ブシャァーーッ
綾乃「千歳!?」
妄想で鼻血を噴く千歳。
オロオロする綾乃。
いつも通りの光景に頬が緩んだ京子だったが、次の瞬間冷水を浴びせられた気分になった。
千歳に気を取られていた綾乃は、パールで殴る手を止めていた。
あかり「赤の流法」
あかり「髪紅嵐」
巨大化しほどけた少女のお団子は、綾乃の細い身体を両脇から高速回転で襲った。
京子「あやのぉおおおおおおおおおおおおおぉ!!!!!!!!」
ギュンンッ…ゴッ グシャアァァアアア
ズッ…ガラガラ
綾乃「…がっ、ふ……と、しのぅ…」
京子「うわあああぁ!!!!!!」
千歳「…ぁ、綾乃ちゃ」ゴキッ
あかり「池田先輩の首って折りやすいんだぁ」
千歳「」ドサッ
京子「ああああああ」ガクブル
崩壊した壁にのめり込んで動かなくなった綾乃。
一瞬にして首を蹴り折られた千歳。
結衣「ひがっ、ぁ…ああ…」ヒクヒク
絶望そのものである。
あかり「さっき杉浦先輩が私を殴ってたとき、二人ともなんて言ってたっけ」
結京「」ガタガタガタ
あかり「京子ちゃんは『いいぞ綾乃!頑張れ!お団子なんかやっつけろ!空気!』結衣ちゃんは『流石だ綾乃!やれ!あかりなんて空気だ!』」
結京「ァ…ソレハ…ァアア」ガタガタ
あかり「お仕置きしないとね」
ちなつ「私の方が空気だよ」
あかり「ガチ川家の耐久力はやっぱり凄いね」
ちなつ「ガチ川って言わないで」
あかり「ガッチーナ」
ちなつ「あn」
ドッ!
ちなつにあかりのお団子がほどけて襲いかかる。
あかり「朱の流法」
あかり「大緋炎の流法!」
あかりの毛一本一本が意識を持つかの如くちなつに襲いかかる。
あかり「波紋の避雷針ともなりちなつちゃんを守るモフモフが逆に私の毛を取り込んでいくなぁ!」
ちなつ「ちょっ…ぁつっ!?なにこれ!」
桃色の髪から中に侵入していくあかりの毛は高熱を帯びていた。
ちなつ「っ、ぐ……あああぁ!!!」ボンッ
やがてモフモフに火がつき、ちなつは畳の上を燃えながら転げ回った。
結衣「ひっ!!ち、ちなつちゃん!」
京子「うわあああああ!!結衣!逃げよッ…」
あかり「ヘアーグライディン!」
彼女のお団子の毛がうごめく。
スパァッ!ズザザッ
京子「ぎゃあああああ!!!」
結衣「痛いよぉ!!うがかあぁ!!」
あかりのお団子の毛が高速で空を斬ったことによりカマイタチが発生したのだ。
二人は脚を切られたことにより悶絶し、畳の上で騒いでいる。
あかり「あぁ、ヘアーカッターグライディンだったよぉ……間違えちゃった」
お団子を撫でながら肩を落とす彼女の先で、ちなつは火を消し終えていた。
ちなつ「全く、ショートカットになっちゃったわ」
あかり「うわぁ、誰?」
ちなつ「全く、あかりちゃんは純粋だね」
ちなつは短くなった桃色の髪をいじる。
あかり「そんなことよりちなつちゃん、京子ちゃんったらちなつちゃんや綾乃先輩、池田先輩を見捨てて結衣ちゃんと二人で逃げようとしたんだよぉ」
ちなつ「……」
静かに、静かにちなつは京子に視線を向けた。しかし激痛に泣き叫ぶ京子にとっては睨まれているとも解らず、
京子「ちなつちゃん!助けてぇ!そいつやっちゃえ!!」
好き放題叫んでいる。
あかり「お仕置きだよぉ!」ガシッ
あかりは京子の頭を掴むと、そのまま畳の上に叩きつけた。
京子「いぁあぁ」ダラダラ
彼女の顔は真っ赤になり、畳には赤い液体がボタボタと落ちていく。
結衣「うっ、あぁ……あああ!!」
と、結衣が駆け出す。
余程の恐怖だったのだろう。
必死に、傷つき血の流れる脚を引きずりながら出口を目指す。
壁の中の綾乃やぶっ倒れている千歳には目もくれない。
あかりは声を張る。
あかり「ちなつちゃん!結衣ちゃん好きにしていいよ!」
お団子から飛んだ毛は素早く結衣の脚を絡め取り、手足に巻きつき少女の動きを封じた。
ちなつ「あらあかりちゃん、それはありがとう♪」
結衣「うわああぁあぁっ!!やめろ!!助けろよ!!!くっそぉ!!」バタバタ
あかりは二人の様子を微笑ましそうに見詰めた後、京子に馬乗りになる。
京子「ひあああぁ!!!あかりごめん!!ごめんなさいごめんなさい!!」
あかり「フゥン……空気で悪かったね…ッ」ゴッ
綾乃「と、しのぅ……京子はッ、わたっ…しが…守るの!!」
ズタボロの雑巾みたいになった身体で、綾乃は再びあかりの頭にパールを打ち付けた。
一瞬隙が出来たあかりから京子は逃げ出し、そばにあった壷を手に取る。
そして。
京子「あかりぃぃぃぃぃてめぇええええええ!!!」
殴りかかるが、逆に殴られ畳に転がる。
あかり「二人とも…そろそろまとめてやられようよ」
赤髪の少女は、まだ意識を保ち、戦える姿勢だ。
深い呼吸と共に、両の拳が握られる。
あかり「刻むぜビート!燃えつきる程ヒート!」コォォォ
スカーレット・レッド・オーバードライブ
あかり「紅赤色の波紋疾走ッ!!」
あかり「疲れたよぉ」
ちなつ「ふぅ」ツヤツヤ
結衣「」
第三部・完
第四部 お団子は砕けない
櫻子「あかりにゃーんおはよにゃー」スリスリ
あかり「うん、おはよう」ナデナデ
あかり(あれから櫻子ちゃんは人語を話せるレベルには治りました)
あかり(でも元々頭が軽度の障害さんなので心配だよぉ)
向日葵「おはようございます」
ちなつ「おはようあかりちゃん」
否ッ!
ちなつのピンクの頭が壁にめりこんだ。
ちなつ「ちょっとぉ、せっかく頭セットしたのにぃ」
あかり「やっぱりちなつちゃんは殴りがいがあるよぉ」
HAHAHAHA
ちなつ「向日葵ちゃん、昨日会長と戦ったんだって?」
向日葵「えぇ。そしてなかなか私の好みの方なのでネコにして可愛がりたかったのですが……木原神拳を持ってしても無理でしたわ」シュン
肩を落としつつ、あかりにナイフを放つが波紋でぐにゃぐにゃに曲げられる。
あかり「不意打ちは良くないよぉ」ドゴォ
向日葵「ふッ、ぐ……ォゥゲエエエエエェエェ」ビチャビチャ
青い髪を鷲掴みにし、胃袋に思いきり蹴りを入れた。吐いた。
櫻子「猫なら私がいるにゃん!」
ちなつ「櫻子ちゃんはネコかな?」
櫻子「?猫にゃ!」
ちなつ「あ、ごめんそっちじゃなくて」
2年廊下
綾乃「」京子「」結衣「」
千歳「み、皆しっかりするんや…」
千歳「死んだらアカンよ!せっかく学校に来れたんや!」
千鶴「姉さんこそ首の骨大丈夫…?」
千歳「しゃあない!みんなこれやるで!」
綾乃「…歳納京子の写真!」ハッ
京子「…ラムレーズン!」ハッ
結衣「…幼女!」ハッ
まり「結衣お姉ちゃん生きてる?」
一年教室
ちなつ「あ〜やっっっとお昼だぁ〜」ウーン
あかり「あかり、もう疲れたよぉ」
ガラッ
不意に、四人だけの教室の扉が開いた。
そこに居たのは
りせ「……」
あかり「あれ?会長」
向日葵「!!!!!」ザッ
りせ「……」クィッ
櫻子「面出ろってやつですかにゃ!」
りせ「……」コクッ
重々しい雰囲気が漂い始める。
一体彼女は何を言いたいのだろうか?
…生徒会メンバーをボコッたからだろう
渋々、あかりと向日葵、そしてちなつと櫻子も見学としてついていった。
校庭
りせ「……」ブゥンッ
西垣「皆を怪我させたのは許さない、と言っているぞ」
りせの周囲に空き缶や石が浮かぶ。
あかり「……ベクトル操作ッ!」
瞬間、それらは二人めがけて飛んだ。
あかり「波紋だよぉ!」
バリィィーーーーーーッ
りせ「……」ピリピリ
西垣「波紋を飛ばせるようになっているのは凄い、と言っている」
りせ「……」ゴゥンッ
西垣「しかし私の『一方通行』には勝てない、と言っている」
ドドドッ!!!!!
あかり「うわぁ!」
あらゆるものが二人に向かって高速で突っ込んでくる。なんとか波紋と脚で弾いたり軌道を反らしたりしているが、これも長くは続かないだろう。
向日葵「ぜーーっ!はーーっ!会長!私もあかりを倒したいですわ!なので味方になりまs」
ドギュオオーーーーーンッ
向日葵の足元に風穴が空いた。
黒髪の美少女は表情を変えない。
西垣「ふむ、嫌だそうだ」
ちなつ「すごい」
櫻子「そうにゃね!」
あかり「呼び捨てにされたのがムカつくけど状況が状況だよぉ!ここは…」
彼女のお団子がシュルルッと勝手にほどける。
あかり「赤の流法」
\アッカリ~ン/
りせ「……!」
西垣「二人…いや、大室達も巻き込んで消えたな」
少し離れた所
向日葵「逃げたのはいいですけどどうするんですの!?勝ち目がありませんわ…」
四人は草むらの中に隠れ、小声で話し込んでいた。
あかり「向日葵ちゃんが力に目覚めればいいんだよぉ」
ちなつ「おっ、それっぽい!」
向日葵「力…」
向日葵「目からビームなら」ビカッ
彼女の目から放たれた光熱のビームは草むらを一部焼いた。
あかり「やったぁ!後は反射を崩す方法を」
ドッッッッッ!!!!!!!!
りせ「……」ゴォッ
西垣「ふむ、古谷にも力があったのか」
ブラック・レイ
向日葵「光の君臨!!」ビカァッ
りせ「……」
しかし、あっさりと反射される。
向日葵「ムキィーッ!なんですのあのめんどくせぇ能力は!!?」
あかり「ベクトルだよぉ!当たる直前に引くんだよぉ!」
向日葵「なるほど」ボコッ
すると、向日葵の右目が皮膚の下を移動していき。
ボコッ
右の甲に出てきた。
向日葵「これぞ君臨!光のレーザーを編み混んだムチよ!」ビビッ
『光の君臨』は目から取り込んだ光をエネルギーに変えているのだ。だから眼球はしょうがない。
向日葵「くらいやがれですのおおこおおおお」ビッ
ザシュッ!!
出前で引いたことにより、ムチはにりせの肩を抉った。
ちなつ「やった!!この調子なら二人とも勝てるよ!!」
櫻子「んにゃあ!」
りせの翻訳をしていた教師、西垣は顎に手を添えた。
「……仕方ない、私もやるか」
ちなつ「えっ!??」
櫻子「爆発するにゃん」
西垣は着ていた白衣を脱ぎ捨てると、懐からスイッチを取りだし、押した。
するとどうしたことか、りせに少し似た白い人間型のロボットが歩いてきた。
西垣「こいつはキラー・ナナ・クイーン。さぁ、見せてあげるよ」ピンッ
向日葵「っ!コインを弾いた?一体ッ…」
西垣「第一の爆弾」
ドッッ!!ンンンンン
触れたものを爆弾に変えてしまう第一の爆弾。
あかり「っっ!!!」
向日葵とあかりはなんとか回避した。が。
りせ「……」ズッ…
会長はその隙に怒濤の攻撃を仕掛ける。
岩石が流星群のように飛んでくる中、
あかり「無駄だよぉ!」
あかりは『赤の流法』『朱の流法』『波紋疾走』を駆使して華麗に魅せた。
そしてその拳が、光る波紋を帯びる。
スカーレット・レッド・オーバードライブ
あかり「紅赤色の波紋疾走ッ!」ドッーーーーバリバリバリバリィィッッッ
見事な波紋ボディブローッーーーー
それは反射の膜を打ち消し、逆にベクトル操作が仇となりりせの華奢な身体に吸い込まれた。
当然、波紋もより良く流れる。
りせ「ぐっがぁぎゃぁくかけギィャアアアアアアアアアアアア」
バリバリバリバリバリバリィーーーーーーッ
西垣「ッ!?松本ォー!」
そう!この刹那!この一瞬が!避けられた筈の西垣の運命を変えた!
向日葵「隙ありィーーーーーーッ!」ビカッ!!!!!
青髪の少女のムチは西垣のロボットを木破微塵に破壊した。
西垣「くっ!?しまっ…」
向日葵「はァ!」ビカッ
気づいたところでもう遅い。
向日葵の左目から放たれたレーザーは西垣の胸に見事命中した。
西垣「ぐぁああぁ!」ジュッ
そしてそのまま、西垣は倒れた。
ちなつ「…すごい!!」
櫻子「倒したにゃ!さすが二人とも強いにゃ!」
りせ「」ビリビリ…
西垣「」ジュゥゥ…
りせも西垣も気を失い、倒れている。
そう、一年生組の勝利である。
あかり「次は向日葵ちゃんとも決着をつけないとね!」
向日葵「ふふふふふふ…」
生徒会長と教師を置き去りにして、彼女達は昼休み終了のチャイムと共に教室へと去っていった。
第四部・完
なんじゃこれ
87:黒座あかり hoge:2016/06/29(水) 10:16 意味解らんのを書きたかっただけ
他意はない
>>42のタイトル、あの平安バトルファンタジーの第一話と似てる気がするのは気のせいだろうか……。
89:匿名さん:2016/07/05(火) 01:25>>22も、か……?
90:匿名さん hoge:2016/07/05(火) 15:48正直二次創作スレで久しぶりにまともなやつを見ました。最近ここ雑談場になって来ていますからね…
画像|お絵かき|長文/一行モード|自動更新