ジュエリープリキュアからお引越ししました。登場人物などは特に変更なしです。
8:お香しゃちょー◆kk:2017/12/03(日) 03:34 ID:XNo >>6
>>7
間違って、前の設定のままにしてしまいました!
キュアパール、ではなくキュアカグラです
「ママただいま!」
「莉世、ママちょっと瑠夏のこと迎えに行ってくるアル。先にごはん食べといてネ?あとお風呂にも入っておくヨ」
「分かった!」
中国人であるママは塾に行ってる妹の瑠夏を迎えに行った。
ちょうどいい。ゆっくりサンとムーンの話が聞ける。
「サンとムーンは、別の世界にあるムーンライト王国からきたんだサン」
「ムーンライト王国はへいわな国だったムン。やつらがせめてくるまでは」
やつらっていうのはきっと黒十字軍だ
「王国のみんなはつぎつぎと水晶にかえられて、やつらにさらわれたサン。国王はサンたちに伝説の戦士・プリキュアと、プリマホをさがすようにめいじたサン」
「だからムーンたちは、ひとまずお城があったばしょとおなじところにある、フラワーベル中学のきょうしになったムン」
「そっか…。でも、もう2人だけじゃないよ!」
「サン?」
「ムン?」
「だって、私がいるもん!!それに、他の4人だっけ?…まあ、他のプリキュアも集めるんだから!」
私がそう言うと、2人は嬉しそうに笑った。初めて2人を見たとき、寂しそうな目をしてると感じたのは、あんなことがあったからかもしれない
「あ!私、自分の夢決めた!!!私、サンとムーンの王国を救うことを夢にする!!!」
「…ありがとうサン!りよ!」
「よーっし!!これからがんばるぞーっ!!おーーーっ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「そういえば二人って、家とかどうしてるの?」
「のじゅくサン」
「えっ、さすがにヤバくない?」
「たしかにムン。でも、住む家とか考えたことなかったムン。…サン、どうするムン?」
「じゃあさ!うちに住めば?妖精の姿なら、別に大してスペース取らないし!もしバレそうになっても、ぬいぐるみ!とか言ったらごまかせるし!!」
「さすがにきょうしがせいとの家に住むのは…」
「いやでも、それがいちばんいいサン。サンたちは弱いから、プリキュアの近くにいるのがあんぜんサン」
「じゃあ、改めてよろしくね!サン、ムーン!」
「サン!」
「ムン!」
「り、りよりん!」
今はムーンの国語の授業。そんなことはお構いなしに、私は早弁用のお弁当を食べる。
後ろの席の幼馴染の音那が私に小声で話しかけてきた。
「りよりん!月野先生が…!」
「どーしたの?音那…っあだ!!」
「今市…。俺の授業で早弁とはいい度胸だな。昼休み、国語準備室と数学準備室の掃除だ」
「えぇーーーッッ!!!だめだよ!ムーン!…じゃなくて月野先生!!」
教科書で頭を叩いた上に、国語準備室と数学準備室の掃除を命令するムーンは鬼だと思う。
「今日は宇野さんと購買のクリームパンを焼き立てで買おうねって約束してるんだから!」
「明日にしろ。早弁してた奴が悪い」
「そんなぁ〜!がっくし…」
宇野さんは、クラスではあまり目立たない女の子だけど、購買のクリームパンが焼き立てがいつ売り出されるのかを研究してるうちに、仲良くなった。
話してみると、頭はいいし、おもしろいし、天然だし、明るいいい子だった。
「なんなら、俺が宇野とクリームパンを買ってきてやろうか?明日の朝に渡す」
「明日じゃ意味ないよ!焼き立てがいいんだから!」
「明日の昼休みにするんだな。まあ、明日も俺の授業で早弁したら、同じことの繰り返しだけどな」
「そんなぁ〜っ!」
くっそぉ…今日は厄日だ…
「りよりん、私が宇野さんと買ってきて来ようか?」
「ううん…いいの…」
私と宇野さんが約束したんだから、私と宇野さんが焼き立てを買わなきゃね。
「じゃあ、卵焼きあげるよ!お母さんが作ってくれたんだ〜」
「え!いいの!!?謝謝(シェイシェイ)!っでぇ!」
「うるさい」
「り、理不尽…」
音那のお母さんの卵焼きは絶品。だから喜んでいたら、またまた教科書で叩かれた。
「理不尽ではないだろ」
「え!じゃあなんて言うの!?」
「反省してます」
「ゲェッ…ぜぇっったい言ってやんない」
「ほー…。もう一発喰らうか」
「ハンセイシテマス」
「よろしい」
私は愚かだった。
ムーンはイケメンでモテるということを忘れていたのだ。
「失礼しまーす。サンいる〜?」
「お、来たか莉世。ムーンの授業で早弁ってすごいよ、君は」
「まだ食べ足りない!!お弁当食べたい!お昼ごはん食べたい!!」
「全く…はい」
「むぐっ!ひゃひひょれぇ」
「たぶんなにこれ、だよね?これはおにぎり。僕が作ったんだよ」
サンのおにぎりは少し塩辛かった。中には梅干しが2つ入ってる。
「サン〜、ちょっと辛い!それに普通は梅干しは1個だよ!」
「え、そうなの?まだまだ分かんないや」
あはは、と笑うサンはキラキラ輝いてて、あんな過去があったなんて思えない。
「また今度、教えてよ。」
「え?」
「おにぎりの作り方だよ。国のみんなにも作ってあげたいし、もしプリキュアが集まったらお礼に作ってあげたいしね」
「う、うん。任せて!」
国のみんな、それはムーンライト王国の人たちだろう。
サンにそんなに思われてるなんて、少し羨ましい。
「っ、さーってと、掃除するぞ〜!っていっても、サンのところは綺麗だけど…」
「…一緒にご飯でも食べようか。」
「え!!いいの!?」
「うん。」
「っやったー!ムーンってばね、私が掃除するからってすごく部屋を汚くしていったんだよ!それに比べてサンは優しいね!!」
「まあまあ、落ち着いて。あと15分しかないから」
「はーい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「おいサンいるか…って莉世?」
「げっ、ムーン!!」
「げってなんだげって。…ほら、掃除のごほうび」
「ぅえ?なにこれ…」
「購買で買った肉まん。いらないなら俺が食べるぞ」
「い、いりますいります!!ありがとう、ムーン!」
「次、居眠りしたら何も残らないと思え?」
「あ、はい…」
「失礼しました!」
サンの部屋を出ると、女の子の集団に囲まれた私。
「今市さん!!」
「あなた、参島先生と月野先生の部屋に入ったんだって!?」
これはまさか、かっこいいサンとムーンと仲が良いから嫉妬されて、いじめられるけどサンとムーンのどっちかが来て、助けられるという王道の少女漫画ルートっすか!!?
「どんな感じだった!?」
「……え?」
「いい匂い!?片付いてんの!?」
なにそれ、期待して損だよコノヤロー
サンとムーンのファンの子たちは、穏やかな人たちのようだ。
「ふ、普通かなぁ…あはは」
ファンの子たちに少し引きながら、教室に戻る。机の上には、焼きたてのクリームパンがあった。…もう冷めてるけど
「今市さん」
「宇野さん!もしかしてこのパン…」
「もっと早くに帰って来ると思ってたから…ごめんね?冷えちゃった」
「いや、むしろありがとう!あ、お金お金!」
「いいよ、お金なんて。」
「ダメだよ!」
「本当にいいの!今市さんと喋れて、焼きたての時間を研究して、楽しかったから!!」
宇野さん…
嬉しそうに笑う宇野さんに私も嬉しくなった。
「宇野さん、ありがとう!私たちってもう、友達だね!!」
「え?」
「だって話したり、奢ったり奢られたり、好きなことに一緒に本気になったりって、友達じゃん!!」
「ッ、うん!よろしくね、今市さん!」
「ノーノー。よろしくね、萌恵!」
「っへへ!よろしくね、莉世!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「そういえば萌恵って、杏奈と仲良いよね?」
「まあ…幼馴染ってやつなんで」
「へー…なんか意外。杏奈と萌恵って全然タイプが違うから」
「そんなこと言ったら、音那ちゃんと莉世もだよ?」
「そっかな〜?あ、今日一緒に帰らない?」
「いいの!?うん!」
元の姿に戻ったサンとムーンをカバンに入れて、校門で待っている萌恵のところへ向かう
「りよ!くれぐれも、自分がプリキュアであることはないしょにするムン!」
「わ、分かりました!」
でも、友達に隠しごとしてるみたいで、なんなやだなぁ…
「おっまたせー!」
「ううん、大丈夫!」
私たちはいろいろ話しながら帰った。
(今日はプリキュアにならなくても大丈夫そう…)
良かった…萌恵をかばいながらの戦いはかなりキツイと思う。
「見つけましたよ、プリキュア」
すると、ビクッとサンとムーンが反応した。私は萌恵の手を引いて路地に入って、サンとムーンをカバンから出す。
「りよ!!なんかいるサン!」
「よくない“気”ムン!」
「なにこれ…ぬいぐるみ?なんでしゃべってんの…!?」
はあ!?なんでこんな時に!!?空気読みなさいよ黒十字軍!!
「サイテイーダァァ!!!」
ガダンッ
すごい音を立ててミシミシと建物と建物を引き裂く車のサイテイーダ。
「なに…あの怪物…!」
「プリマホ、頂戴させて頂きます。」
「ハンニャバル…!サイテイーダも…!」
ここで変身はできない…私にできることは…
「萌恵!!こっち!!!」
萌恵と一緒に逃げること!!
「逃がしませんよ!!サイテイーダ!!やってしまいなさい!!」
「サイテイーダ!!」
「きゃあ!!!」
「ンゴォッ!!」
サイテイーダがエンジン全開で私たちをひこうとした。間一髪で避ける。
(やっぱり変身しなきゃダメだ…)
「これ以上、私の友達は傷付けさせない!!
プリキュア!シャイン・ラブレボ」
「りよ!やめるムン!!プリキュアの秘密が知れたら、プリキュア探しは難しくなるムン!」
「でもムーン!!
私…自分の友達が傷付けられるのは、もう見たくない!プリキュア探しなら、私が責任持って最後までやる!!ムーンとサンの国も、友達も私は守るから!!!」
「ッッ!!
…一人じゃない!!!」
「え?」
「ムン?」
「サン?」
後ろを振り向くと、萌恵が立っていた。
「私は変身なんかできないし、プリキュア?にもなれないけど、なにか…なにかできることはあるはず!!
だから莉世は、一人じゃない!!私だって、莉世を守れる!!!」
すると、萌恵の胸からキレイな青い光が出てきた。それは青の宝石に縁取られたプリマホとなった。
「プリマホ…!それを使って変身するサン!」
「分かった…!!!
プリキュア!シャイン・ラブレボリューション!」
萌恵の体は青の光に包まれて、変身した。
「凛々しく輝く知性の光!
キュアキンカ!!」
「キュア…キンカ…」
「莉世、ぼさっとするな。変身しろ」
「む、ムーン!?なんで人間の姿?」
「いいから、はやくするんだ!」
「ぷ、プリキュア!シャイン・ラブレボリューション!」
私の体はピンクの光に包まれて、変身した。
「明るく輝く希望の光!
キュアカグラ!!」
「行くよキンカ!」
「OK、カグラ!」
私とキンカはジャンプして、サイテイーダに飛び蹴りを喰らわす。
「サイテイーダ!!」
倒れてすぐに起き上がったサイテイーダは、私たちに突進して来る。
「カグラ!キンカ!」
「どうしたの、サン!」
「さ、参島先生!?月野先生まで!!」
ムーンだけでなくサンまで人間に変身していた。キンカにはあとで説明しよう。
「これに何か動物の絵を描け!」
ムーンに渡されたのは、虹色の巻物と虹色の筆。
「わ、分かんないけどやってみる!」
私が書いたのはゾウ。なんか強そうだし
「よし行くぞ、ムーン!」
「ああ」
勝手にサンの手元に戻った巻物を、サンとムーンが開ける。
「「古(いにしえ)の魂に命ずる。この絵の動物となり、我が支配に全てを捧げよ。」」
フーッ、とサンが息を吹くと巻物から大きなゾウが出てきた。
「パオーーン!!」
「ゾウが出てきた!!」
「なにあれ…!」
ゾウはサイテイーダに向かって行く。私とキンカもそのあとを追う。
「パオーン!!」
「サイテイーダァァ!」
サイテイーダがゾウの突進にやられて、倒れた
「知性の力のすごさ!思い知らせてあげる!!
プリキュア!アクア・ラグナ!!」
突如どこからか、高潮が現れてサイテイーダを流して行く。渦になっている中心に流されて、飛ばされたサイテイーダの目はもう回っている
「今よ、カグラ!!」
「うん!!」
胸のリボンがステッキに変わって、私はそれを握る。
「希望の力のすごさ!思い知らせてあげる!!
プリキュア!コンクパール・ショット!!」
私のコンクパール・シャットを受けてサイテイーダは浄化して、普通の車に戻った。
「くそっ!次はこうは行きませんよ!!」
ハンニャバルも消えて、壊れた街は元どおりになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「萌恵!!すごいよ!プリキュアが増えた!」
「うん…!私、莉世とプリキュアやるよ!」
「まさか宇野…萌恵が知性のプリキュアとはな」
「あとは愛、癒し、勇気のプリキュア…」
私と萌恵が手を握って喜んでいると、人間のままのサンとムーンが近付いて来た。
「っていうか、さっきの絵のやってなんなの?前はなかったよね?」
「あれはエンジェルクロッキー。巻物に書いた絵に魂を入れ込むことによって、絵を具現化させることができるんだ」
へえ〜…全然分かんないや
「さ、参島先生と月野先生、だよね?さっきのぬいぐるみが変身したのって…」
「うん、そうだよ!!まあ説明するから、聞いてくださいな!」
「なるほどね…参島先生と月野先生は異国から来た妖精で、さっきの黒十字軍ってやつらに国を滅ぼされたんだ…」
さ、さすが萌恵…頭がいい子が言ったらこう簡単にまとめられるんだ…
「それで、参島先生と月野先生のためにプリキュアになった莉世と私ってことか!」
「プリキュアは危ないものだから、萌恵が嫌ならやめてもいいんだよ?」
サンがそう言うと、萌恵はブンブンと首を横に振った。
「そんなことないです!私、莉世のことを支えるって決めたんで!それに、先生方のそんな話聞いたら私もプリキュアやりたくなりましたし!」
「…ありがとう、萌恵」
「いえいえ!」
私のことを支えるプリキュア…!
私も萌恵を支えて、守るプリキュアになる!
「じゃあまず、萌恵は先生じゃなくてサンとムーンって呼ぼう!あと敬語は使わなくていいんだよ!」
「えっ、と…じゃあサン、とムーン?よろしくね!」
「うん、よろしく」
「…よろしくな」
しばらくなごやかな雰囲気だった中、私たちは誰かに声をかけられた。
「萌恵ーー!」
「り、りよりん!」
「杏奈ちゃん!?」
「音那も!」
それは萌恵の幼馴染の杏奈と、私の幼馴染の音那だった。2人はすぐにサンとムーンに気付く
「あーー!!さんちゃんとツッキー!」
「佐野、その呼び方はやめろって言ってるだろ?参島先生と月野先生と呼べ」
「いいじゃん!つーかなんでここにいんの?」
「たまたま会ったんだよ、今市と宇野と。それで月野先生とここで話してたんだ」
杏奈は大のイケメン好きだ。だからサンとムーンのことはすごく気に入っている。そして人見知りの音那は、サッと私の背中に隠れた。
「へえ〜。…って音那っち!電車間に合わなくなるよ!」
「え、う、うん!またね、りよりん!」
「ばいばーい」
なんか騒がしかったな…
「ってゆうか、ツッキーて…プッ」
「何笑ってんだ莉世」
「ううん!なんでもない!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「も〜〜え〜〜!!ムーンがさあ!!」
「まあまあ、落ち着いて?あ、クッキーあるよ。食べる?」
「食べる!!」
「りよの食欲は、こっちがあきれるムン」
「サンはかわいいと思うサン。おんなのこは食べてるときが一番かわいいサン」
「萌恵ー」
「どうしたの?」
うちは錦戸音那。りよりんの幼馴染です。人見知りのうちをりよりんは引っ張ってくれて、それからうちはりよりんが大好き。
「数学のノート貸して。宿題忘れちゃった」
「またぁ?しょうがないなぁ…ハイ」
「ありがと!!」
それやのに…りよりんは最近、うちじゃなくて萌恵ちゃんと一緒におる。別にいいんやけど…なんかいややってゆーか…
数学のノートとかも、前まではうちに借りてたのに…
「音那ー?どうしたの?」
「なっ、なんもないなんもない!あっ、参島先生来たで!前向こ!!」
それに参島先生と月野先生とも最近仲良さそうやし…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「それ、音那っちの考えすぎじゃね?」
「そ、そうなんかなぁ…」
昼休み、りよりんの紹介で友達になった杏奈ちゃんに相談してみた。
「今市は誰とだって仲良いじゃん。その萌恵と一緒にいるのも、仲良くなったからっしょ。別に音那っちがキライとかないと思うケド」
杏奈ちゃんは萌恵ちゃんの幼馴染で、流行に敏感で頼れるアネゴや。
「なんなら、本人に聞いてみたら?」
「うぇ?なんて聞くん?」
「うちのことキライになったのー?って」
「むっ、無理やって!!」
本人に聞くとか…重いとか思われるやん!
「でも、それで今市のこと避けてたら絶対すれ違う。」
「杏奈ちゃん…」
「アイツって人の気持ちに鈍いでしょ?だから自分の気持ちはハッキリ伝えなきゃ!」
「…そうやね…!」
よし、今日の放課後一緒に帰れるか誘ってみよう!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ゴメン!今日は萌恵と一緒に帰るの!」
……
↑間違いです!
18:お香しゃちょー◆kk:2017/12/17(日) 03:25 ID:XNo 「萌恵ー」
「どうしたの?」
うちは錦戸音那。人見知りのうちをりよりんは引っ張ってくれて、それからうちはりよりんが大好き。
「数学のノート貸して。宿題忘れちゃった」
「またぁ?しょうがないなぁ…ハイ」
「ありがと!!」
それやのに…りよりんは最近、うちじゃなくて萌恵ちゃんと一緒におる。別にいいんやけどな…
数学のノートとかも、前まではうちに借りてたのに…
「音那ー?どうしたの?」
「なっ、なんもないなんもない!あっ、参島先生来たで!前向こ!!」
それに参島先生と月野先生とも最近仲良さそうやし…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「それ、音那っちの考えすぎじゃね?」
「そ、そうなんかなぁ…」
昼休み、りよりんの紹介で友達になった杏奈ちゃんに相談してみた。
「今市は誰とだって仲良いじゃん。萌恵と一緒にいるのも、仲良くなったからっしょ?別に音那っちがキライとかないと思うケド」
杏奈ちゃんは萌恵ちゃんの幼馴染で、流行に敏感な頼れるアネゴや。
「せやけど…なんちゅーか、りよりんがうちのことキライになって離れてかへんか心配やねん…」
「なんなら、本人に聞いてみたら?」
「うぇ?なんて聞くん?」
「うちのことキライになったのー?って」
「むっ、無理やって!!」
本人に聞くとか…重いとか思われるやん!
「でも、それで今市のこと避けてたら絶対すれ違う。」
「杏奈ちゃん…」
「アイツって人の気持ちに鈍いでしょ?だから自分の気持ちはハッキリ伝えなきゃ!」
「…そうやね…!」
よし、今日の放課後一緒に帰れるか誘ってみよう!!
「でも別に避けてはないよ?」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ゴメン!今日は萌恵と一緒に帰るの!」
「…………ん…」
「へ?」
「なんやねん…りよりん、うちのことキライになったん?」
あかん…もう限界や。
「いっつも萌恵ちゃんと一緒やん…うちとおるんいやになったん?」
「それは違うよ!」
「じゃあなんで萌恵ちゃんと一緒に帰るからって断るん!?前なら、萌恵ちゃんと一緒でもええならってゆーてくれたやん!!」
溢れだしたうちの気持ちは、だんだん止まらなくなった。
「だってそれは…」
「キライならキライってはっきりしてーな!」
うちは泣き出しそうになって、慌てて教室を飛び出した。
(もうあかん…!りよりんの話も聞かんと飛び出してしもた!絶対嫌われたな、これ…)
「うわっ!」
「っ、」
廊下を走っていると、誰かにぶつかってしまった。
「誰や…って参島先生…!す、すんません」
「錦戸さん…どうしたの?」
「へっ?」
「なにかあった?」
ああ、たぶん涙のこと聞いたはんねやな。
「別になんもないです…ちょっと友達とケンカしてもうて…」
「ケンカか…なんか意外だね。錦戸さんってケンカとかしなさそうなのに」
「ケンカっちゅーか、うちが勝手にわーーってゆーて飛び出したんですけどね…」
悪いの全部うちやん…りよりんはなんも悪くない。
すると、ドドドドッと音がした。先生と振り返ると、りよりんがものすごい形相でこっちに走って来ていた。
「音那ッ!!!」
そして、ガシッと肩を掴まれる。
「私、音那をキライになってないから!!」
「え、」
「萌恵と一緒にいるのは、別に音那がキライになったとかじゃなくて一緒にいるのが楽しいからなの!」
廊下のど真ん中で大声を出すりよりん。あぁ、放課後で良かった…こんな大声出されたら、周りの人の目がうちらに集中するし
「さっきも、ちょっと萌恵と相談みたいなことしてるから、音那と帰るの断ったの!」
「ちょ、大声やめてぇな」
「あ、ゴメン」
「…でもりよりん、うちとおるん飽きたんとちゃう?はっきりゆーてくれてもええよ?」
「そんなことないよ。そんなこと思う日は絶対にない」
「…なんでそんな言い切れんねん…」
「なんでって…音那が大好きだから」
やっぱうち、りよりんのこと大好きやなぁ…
そう思うと、涙が出てきた。涙と同時に、笑顔も出てくる。
「うちもりよりん、大好きや…!」
すると、胸からキレイな黄色の光が出てきた。
「「プリマホ!!」」
「プリ…なんて?」
それは黄色の宝石に縁取られた、スマホのようなものだった。
「莉世」
「っ萌恵!」
「私が音那ちゃんの立場なら、私も音那ちゃんみたいになると思うな。」
「え?」
「ごめん。話聞いてたの。」
莉世と音那ちゃんのやり取りを聞いていた私は、音那ちゃんが飛び出したあとも突っ立ている莉世に声をかけた。
「きっと音那ちゃんは、莉世と私がいることで自分はもう莉世には必要ないと思ったんじゃないかな。」
「なっ、なんでそんなこと!」
「ねえ、莉世。どれだけ仲が良い友達でも、どれだけ信頼してる親友でも、ちゃんと言わないと伝わらないものは伝わらないんだよ。」
「伝える…?」
「そう。莉世ちゃんは今、音那ちゃんになにを伝えたい?」
「私が音那に…伝えたいこと…」
(そんなの、いっぱいある…でも、1番は…)
「音那が、大好きなこと…」
「うん!じゃあ、はやく追いかけて伝えておいで!」
「ッ、ありがとう!萌恵!!」
「まあね。私はあなたを支えるプリキュアだから!」
急いで莉世は、音那を追いかけた。莉世が教室を出たのと同時に、ムーンが入って来る。
「あ、ムーン。どうしたの?」
「いや、なにかいる気がして…」
「まさか、黒十字軍!?」
「分からない。莉世とサンは?」
「莉世は友達を追いかけたよ。サンは私も知らない。」
「なるほどな。…莉世とその友達には悪いが、俺たちも莉世を追いかけよう」
「えぇ!?待ってよムーン!」
するとムーンはポンッと音を立てて人間からネコの姿に変わった。
「プリマホだムン!もえ、行くムン!」
「プリマホ!?」
私はムーンを抱き上げて、ムーンの言う方へ走り出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ!!プリマホ!」
「萌恵!?」
「ムーンも!」
そのプリマホは、黄色の宝石に縁取られていた。そして、アレは音那ちゃんのプリマホらしい。
「もしかして錦戸が第三のプリキュアムン?」
「ぬいぐるみが喋った!!」
「それより先に、プリマホだ!」
サンがキラキラと輝くプリマホに手を伸ばすと、それはウロコのある手に拾われた。
「愛のプリマホ、たしかにいただきましたよ」
「「ハンニャバル!!!」」
「魚人!!?」
それは、黒十字軍のハンニャバルだった。ムーンが感じた気配は、コイツだったんだ。
「あとはあなたたちの希望のプリマホと、知性のプリマホです。」
「あんたなんかに絶対!!」
「渡すわけないでしょ!!」
「「プリキュア!シャイン・ラブレボリューション!」」
莉世の体はピンクの光に、私の体は青の光に包まれて変身する。
「明るく輝く希望の光!
キュアカグラ!!」
「凛々しく輝く知性の光!」
キュアキンカ!!」
「出ましたね、プリキュア…出でよ!!サイテイーダ!!」
ハンニャバルは式神のような紙を水槽の中にいる金魚にいれた。その金魚は、どんどん大きくなっていく。
「サイテイーダァァァ!!」
「はあ!?金魚!?…ってデカァ!」
「3メートルはあるよ!」
「なんかもう、付いて行けへんねんけど!」
どれだけ敵が大きくても、私たちは立ち向かうだけ!!
「サン、ムーン!音那ちゃんを安全な場所へ!」
「サン!」「ムン!」
「行くよ、キンカ!!」
「了解、カグラ!!」
私とカグラは一気にジャンプして、思い切りサイテイーダを蹴る。
「「きゃあ!!」」
「ちょっ、なにコレ!!?」
「きっとこの金魚サイテイーダ、中身はほとんど水なんだ!」
「水?じゃあどこを攻撃してもダメじゃん!」
「いや…唯一膨らんでない目なら、攻撃しても大丈夫!!」
私はジャンプしてから、サイテイーダの目をありったけの力を込めてパンチした。
「サイテイーダァァァ」
「…やっぱり」
サイテイーダは目を殴られると、目をつむって倒れた。
「カグラ!このサイテイーダの弱点は、目だよ!」
「分かった!!」
ネコから人間…ってゆうより、ネコから参島先生と月野先生に変身した男2人に、手を引っ張られながら走る。
「ちょお!どこまで行くん!?」
「安全なところだよ!」
「でも、りよりんと萌恵ちゃんは!?しかも、プリマホとかプリキュアとか…おまけに魚人?みたいなん出てきたし…」
「…錦戸、お前は愛のプリキュアなのかもしれない。でも、今はプリマホを取られてる。プリマホを取られたら、変身はできない。」
「プリマホって、さっきのキラキラのやつ?」
「そうだよ!さあ、こっちだ!」
「…それをアイツから奪ったらええねんな?」
うちは2人の手を振り切って、りよりんと萌恵ちゃんのところに戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「りよりん!萌恵ちゃん!」
「音那!?」「音那ちゃん!?」
「待っててな、うちも今から一緒に戦う!」
うちがそう言うと、さっきの男がうちの前に現れた。
「なにを言ってるんですか。あなたのプリマホは私の手にある。」
(待ってたで、この瞬間!!)
「ハァッ!」
「なっ、」
うちは男と一気に距離を詰めて、手にあるプリマホを蹴っ飛ばした。プリマホは空中で一回転して、うちのところに戻ってくる。
「空手黒帯、舐めんといてな。」
「さすが音那!」
「カグラ!危ない!!」
「え?…きゃあーー!!」
体制を元に戻した金魚が、すごく水力が強い水を口から出す。背後からそれを受けたりよりんが、床に打ち付けられる。
「ッりよりん!
プリキュア!シャイン・ラブレボリューション!」
うちの体は黄色の光に包まれて、変身した。
「強く輝く愛の光!
キュアカンネイ!!」
「キュアカンネイ…!」
「音那が…プリキュア…!
ッ、キンカ!!危ないっ!!」
「っやば…間に合わない!」
うちは急いで萌恵ちゃんの前に立つ。
「愛の力のすごさ!思い知らせてあげる!!
プリキュア!ラブ・プロテクター!!」
そして、黄色のドーム状のバリアをはってデカ金魚の攻撃からキュアキンカを守った。
「ありがとう!カンネイ!次は私だよ!
知性の力のすごさ!思い知らせてあげる!!
プリキュア!アクア・ラグナ!!」
次は大波の渦がデカ金魚を飛ばした。おかげでデカ金魚は目ぇ回してる。
「トドメや、キュアカグラ!!!」
「っうん!」
カグラの胸に付いてたリボンがステッキに変わって、カグラはそれを握った。
「希望の力のすごさ!思い知らせてあげる!!
プリキュア!コンクパール・ショット!!」
キレイなピンク色のパールがデカ金魚を吹っ飛ばした。すると、ピンクの光がデカ金魚を包み込んで元の金魚に戻った。
「くそっ、次はこうはいきませんよ!!」
それでハンニャバルも消えた。
「ついに、三つのプリマホが揃った…」
「莉世の希望のプリマホ、萌恵の知性のプリマホ、そして錦戸…音那の愛のプリマホ。」
「ねえ、あとは何のプリマホが残ってるの?」
私が質問すると、サンが答えた。ちなみに、サンとムーンの事情を聞いた音那は号泣している
「あとは癒しと勇気。そしてこのプリマホが揃った時、僕たちのムーライト王国が復活する…かもしれない」
「かもしれない…?確証はないの?」
意外と頭が良い萌恵が質問すると、うんうんと音那も頷く。私にはよく分かんないけど
「こういうのは、僕よりムーンの方が詳しいんじゃないかな。」
「……莉世の家で話そう。ここは学校だ。誰に聞かれてるか分からんからな。」
そういえばここ、放課後ってだけで学校だった!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「……ムーンライト王国の王家の者、つまりムーンライト王国の国王は代々プリマホを守り続けてきた。」
私たちは私の家でムーンの話を聞く。よかった、瑠夏とマミーとパピーがいなくて…
「プリマホを守る、と言っても国王がプリマホを所持しているわけじゃない。」
「へ?どういうこと?」
「プリマホとは、本来なら存在しないものなんだ。」
「プリマホが存在しないもの…?」
萌恵がそう呟くと、音那がいそいそとポケットからプリマホケースを出した。
「で、でも!うちらプリマホ持ってんで!?」
「そのプリマホは、どうやって手に入れた?」
「どうやってって……ッ!!」
いきなり音那がハッとした。萌恵も分かったみたいだ。私には分かんないけど
「そう。出てきたのはプリキュアの胸から…いや、心と言った方がいいか。」
ムーンの話が難しいので、隣に座ってるサンに小声で聞く。
(どういうこと?)
(ムーンライト王国にはプリマホがないってことだよ。でも、国王はプリマホを守らないといけないんだ)
なるほど。ないものを国王は守らなきゃいけないってことなのか。
「今重要なのは、ムーンライト王国にはプリマホがないということだ。
なぜならプリマホは、プリキュアそのものと言っても過言ではないから。」
(プリマホと君たちプリキュアは、同じぐらいの力を持ってるんだ。)
(じゃあ私たちが消えたらプリマホも…?)
(おそらく、そうだろうね…)
「だからプリマホの力は、お前たちプリキュアの力の強さによって願いを叶える力も強くなる」
(君たちが強かったら、プリマホの力も強くなる)
(私たちが…強かったら…)
「今のお前たちの力が強いことも知っている。癒しと勇気のプリキュアが入れば、さらに強くなるだろう。
しかし、それがムーライト王国の復活に届くかは分からない。」
すると、ほとんどムーンじゃなくてサンの解説を聞いていた私をムーンがビシッと指差した。
「理解できたか?特に莉世」
「うん…ちょっとだけ?」
「ほぅ…ならば簡単に言ってみろ」
「えっ、えっと…サンとムーンの国の王様はプリマホを守ってて、でもプリマホはなくて…プリキュアはプリマホと同じぐらい力を持ってて…
私たちが強くなればなるほど、サンとムーンの国を助けられる!!」
「…そこまで通じているなら問題ないな。なにか質問はあるか?」
すると、萌恵が手を挙げた。
「ねえ、私たちがプリマホと同じならムーライト王国の国王は私たちを守ってるってこと?」
「…それは俺たちにも分からない。」
「どういうこと?」
今度はムーンの代わりにサンが答えた。
「国王の仕事は、国王にならないと分からないんだ。」
「なるほどね…」
プリマホとムーライト王国の話を聞いた私たちはみんなで色々話してた。すると、ピンポーンとチャイムが鳴った。
「はいはーい…って杏ちゃん!?」
「よっ、今市〜」
それは萌恵の幼馴染の佐野杏奈だった。ちなみに私は名字で、杏奈は杏ちゃんと呼ばれている
「どうしたの?珍しいね、杏ちゃんがウチに来るなんて…」
「さんちゃんとツッキーがアンタたちとここら辺歩いてんの見て、もしかして〜みたいな?」
さんちゃんとツッキーってたしか…サンとムーン!?やばいよ、いるよっ!
「さっ参島先生と月野先生ならさっき家の前で別れたよ!そっそそ、それにいるわけないじゃん!生徒の家に先生なんて…」
「遅いよ、莉世」
「なにかあったのか?」
「それがね……あ」
「あ」
「「あ」」
変身したサンとムーンが現れた。ついに言い訳できないよ〜!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「さんちゃんとツッキーいるじゃん!」
「「佐野!?」」
やばい、やばいよ…
「しかも莉世って呼んだくね!?」
今世紀最大のピンチ…!なにがやばいかって言うと…杏ちゃんはサンとムーンが大好きってこと!!
「なに?知り合いなの!?」
「えっと…」
「り、莉世のお母さんと中国で会ったことがあって…」
「け、結構前から知ってるんだ…」
「そ、そうなんだよ!今日もマミーに会いに来てて…」
とっさに出た言い訳に、杏ちゃんは納得したようだった。
「なるほどね。納得したわ。じゃあな今市!突然行って悪ィ!」
「う、うん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「えぇ!?杏奈ちゃんが家に来た!?」
「しかもサンとムーン行っちゃったん!?」
「そうなんだサン…」
「あれはちょっとおどろいたムン…」
杏ちゃんが帰ったあと、参島先生と月野先生からサンとムーンに戻った2人。
「慌てて私のマミーの友達って言い訳したんだけど…」
「それもいつまで持つか分からないもんね…」
「りよりんマミーにゆうわけにもいかんからな…」
「そもそも、なんで中国で会ったことがあるって設定?日本じゃダメなの?」
そっか。萌恵は知らないのか。
「それは私が、6年生まで中国にいたからだよ」
「そうなの!?音那ちゃん!」
「せやで。小1ぐらいまでは日本におったけど、あとはもう全部中国」
「でも莉世と音那ちゃんって幼馴染だよね?」
「中国行っても連絡取ってたもんね。それに、中学も一緒だし」
「そうだったんだ…ってもう6時じゃん!私、塾あるから帰るね!」
「うちも今日は弟と妹の面倒見なあかんねや!帰るわ!さいなら〜!」
キュアカグラの変身のモデル
http://multiantenna.club/2017/07/05/【朗報】橋本環奈さん、出荷の準備が整うwww-2/
橋本環奈さんが大好きなので、モデルにしました!
こっちの方がわかりやすいかも
https://xw.qq.com/fashion/20171029003094/FAS2017102900309400
中国語ですけど、画像あります!
キュアキンカの変身モデル
https://wowma.jp/item/149618999
さっきの無視!!
キュアキンカ
https://store.shopping.yahoo.co.jp/morningcall/lfc373-00.html
キュアカンネイ
http://78.media.tumblr.com/d47340938c3d53f67fb60565863fc2a1/tumblr_ngye7g2fsr1rd00cqo2_500.jpg
これの黄色!
キュアテンスイ
http://img01.taobaocdn.com/imgextra/i1/555372357/TB2XPpsaXXXXXblXXXXXXXXXXXX_!!555372357.jpg
キュアランシュウ
https://i.pinimg.com/236x/64/e4/9e/64e49eca37cc79f54a68ccde7f6b98c6.jpg
>>26
>>27
>>28
>>29
>>30
がイメージです!!
「ねえサン、ムーン」
「どうしたサン?」
萌恵と音那が帰ったあと、マミーと瑠夏が帰ってきたのでご飯を食べた。そして、寝る準備をする。
「はやく寝るムン。あしたも学校だムン」
「うん、そうなんだけど…」
「サン?」「ムン?」
「私、勇気のプリキュアにしたい娘がいるんだ!」
「誘いたいってことかムン?」
「そういうこと!」
私と話しながら、サンとムーンがさっき持ってきたおにぎりを頬張る。
「その娘ってだれサン?」
「波風佳代さん!」
「波風…ってたしか成績優秀で、男子からのにんきもたかい娘サン」
「そうそう!」
波風佳代さんって娘は、成績優秀で男子からの人気もあるのにそれを鼻にかけない良い娘!
「なんで波風を勇気のプリキュアに誘いたいんだムン?」
「だってだって、波風さんってすごいんだよ!」
「「……?」」
「新しい事に挑戦するのが好きって言ってた!それって、すっごく勇気がいることじゃないかな!?」
「…サンとムーンは、りよの判断をしんじるサン」
「ムン。りよが誘いたかったら、誘えばいいムン」
「よーっし!!がんばるぞーっ!!おーーーっ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「えぇ!?波風さんをプリキュアに!?」
「ウソやろ!?」
「ホントホント!もう決めたもん!」
食堂で萌恵と音那に、波風さんのことを話す。私の左右でご飯を食べるサンとムーンも頷く。
「萌恵と音那も波風のことは知ってるんだな」
「知ってるよ!生徒会で一緒だもん!」
「波風さんって副会長さんよな?しかも次期生徒会長になるんはもう確実って言われてる…」
「そうなの?」
「そうだよ!」
そうなんだ…全然知らなかった…
すると、Aランチセットを持った波風さんが私の正面に座る萌恵と音那の後ろから現れた。
「あ、今市さん、だよね?」
「なっ、波風さん!!」
「一緒に私も食べていいかな?」
「いいよいいよ!全然いいよ!」
そして、ムーンの正面である萌恵の隣に波風さんは座った。
「っていうか波風さんって私の名前知ってたんだね」
「だって私、今市さんに興味があったから」
「え?私なんかに?」
「うん!」
私、波風さんと接点なんてあったかなぁ?今日初めて喋った気がするんだけど…
それに部活もやってないし、絵とかで賞も取ったことないし…
「りよりんのどこに興味持ったんですか?」
「そんな敬語じゃなくていいよ。私もあなたたちと同じ2年生だし!」
「そ、そっか…」
ニコッと波風さんが笑いかけると、音那はカァッと顔を赤く染めた。
「で、本当にどこに興味持ったの?」
「…最初今市さんを見たのって、1年の入学式の次の日だったんだよね」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『なんで昨日起こしてくれなかったのヨ、マミーとパピーは…』
《カタコトな日本語…外国の人には見えないけど…》
「私は廊下で、今市さんが教室のドアの前でブツブツ話してるのを見たんだ」
『昨日来てなかった娘、だよね?』
『えっ、あ、うん!!』
『私、宇野萌恵っていうの。あなたと同じクラスだよ』
『私、今市莉世言います。よろしくヨ』
《今市莉世…》
「なぜからカタコトな日本語を話すあはたにとっても惹かれたの。」
「そういえば中1って私、中国から帰って来たばっかりだったから日本語カタコトだったかも」
「それからかな。今市さんを目で追うようになったのは」
「そうなんや…」
「そうだ波風さん!!」
「今市さん…ううん、莉世。それにみんな。私のことは佳代って呼んで?」
「佳代?佳代ってたしか…」
「そう。私の下の名前よ」
ほっぺを少し赤く染める波風さ……佳代ちゃんはとても可愛い。
「じゃあ佳代ちゃん!」
「うん。なぁに?」
「私たち、プリキュアなの!!…あでぇっ」
「バカ!声が大きい!!」
「だってだってぇ」
「莉世、もう少し静かに」
プリキュア、と言うとムーンに頭を軽く叩かれた。
「プリキュア…?なにそれ」
「えっとね…正義の味方!私たち、佳代ちゃんと一緒に絶対にやりたいんだ!」
「正義の味方?ちょっとよく分からないわ。もう少し簡単に説明できるかな?」
「ええで、って言いたいところやけど、もう昼休み終わるから放課後に話すわ〜」
「本当だ!じゃあね、佳代ちゃん!」
「またあとで!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前はバカか!あんな大勢人がいるところでプリキュアの名前を、しかも大声で出すなんて!」
「まあまあムーン、落ち着いて…莉世も悪気があって出したわけじゃないんだし」
昼休みの後の5時間目に、ムーンに国語準備室に呼び出された私。そこにはムーンだけじゃなくて、サンもいた。
「だってだって!絶対に佳代ちゃんをプリキュアに入れたかったんだもん!」
「だってじゃない!もし波風以外の奴に聞かれてたら、どうするんだ!」
「聞かれてなかったじゃん!」
「もしもの話だ!!」
大声で私を叱るムーンと、それをなだめるサン
(そういえば、ムーンがこんなに大きな声を出してるのって…初めて見たかも…)
「聞いてるのか、莉世!」
「ッ、は、はい!!」
「まったく…次からは気を付けろ」
「アナタたちも、気を付けた方がよろしいのでは?」
「ッ、誰!!?」
上から声がした。上を見ると、ハンニャバルが宙に浮いていた。
「ハンニャバル!!」
「おやまあ…アナタだけですか」
「ッそうよ!」
「ではとっとと倒して、プリマホをいただいて帰りましょうかねぇ…」
「アンタなんかに絶対渡さないんだから!!
プリキュア!シャイン・ラブレボリューション!」
ピンクの光に包まれて、私はピンクの中華ロリータに変身する。
「明るく輝く希望の光!
キュアカグラ!!」
「出でよ、サイテイーダ!!」
ハンニャバルは人型の紙を、机の上にある国語の教科書に投げた。それはサイテイーダとなった
「ちょっと!ここは学校よ!!場所変えなさいよ!」
「知りませんよそんなこと…さあ、やってしまいなさいサイテイーダ!」
「っもう!!絶対に許さないんだから!!!」
「ハァッ!!」
「サイテイーダァァ!!」
「プリキュア!コンクパール・ショット!!」
とりあえず、サイテイーダは倒せた。…すっごく苦戦したけど!!
「くそ…このままじゃ…私の命がルーキンス様に…!!」
そう言ってハンニャバルは消えて行った。…っていうか…
「……ねえ、ルーキンスって誰?」
「僕たちも分からない…」
「…命が、ルーキンスに…?」
残された謎に、私たちは首をかしげるだけだった
ーーーー
「じゃ、失礼しました〜」
「もう二度とあんな真似はするなよ」
「ウィッス!!」
国語準備室を出て、教室に戻る。すると、第三体育館で3年生が体育をしていた。少しだけ興味本位で覗き込む。
「あ…!」
スパァン!!と音を立てて決められるスパイク。ちょうどバレーの授業だった。
「椿原ー!!ナイストス!」
「ナイスキー!立花」
私の目は、さっきスパイクを決めた人にトスを上げた先輩に奪われた。
「か…かっこいい…!!」
サラサラの黒髪に、眩しい笑顔。少し釣り上がってキリッとしている目は、アーモンドのような色をしていた。
(誰なんだろ…3年生だし、杏ちゃんに聞けば分かるかな…?)
ーーーー
「杏ちゃん!!」
「お?なんだよ今市」
「3年生の椿原先輩って知ってる?」
「ああ、椿原飛雄先輩か。たしかバレー部の副主将だぜ」
バレー部!!これは部活を見学しに行くしかない!
「杏ちゃん行くよっ!!」
「私もかよ!?」