タッタッタッタ………
私はひたすら走り続けている。
この飛行機の中を________
「見つけたぞ!!追え!」
後ろの方から誰かの声が聞こえてくる、もしかして私のことがバレた?
私は少しためらったが席を立ち、CAさんの言葉を無視して飛行機の後ろに向かってに走り続けた。
さっきまで追っていた人をうまく巻くことができた。
「あれ、こんなところにガチャガチャ…?飛行機に…?まぁいいや、ちょっと見ていこう」
たくさんあるガチャガチャを見て回った。
「あれ?これ私の推しいる!!!うーんでもなぁ…今は無理かな、出る確率も少なそうだし」
「えーでもどうしよう、敵まだ来なそうだし」
「見つけたぞ!!」
「あ、やべ、逃げろー!」
タッタッタッタ………
少女は走り去っていった。
👿第二章👿
私はとにかく内気な性格で、いつも何かに怯えていた。
小学校の入学式の日。
新しい環境に戸惑いを隠せなくて、泣きそうになりながらも渋々教室に入った。
さとう まりと書かれた机を見つけて、椅子に座ったは良いものの、小さな手に震えが止まらなかった。
自分は何かの病気なんじゃないかと、何度も思った事がある。
私は人との接し方が分からなくて、自分から話しかけて友達を作る事が出来ない性格だった為、どの環境でも1人になる事が多かった。
運良く周りから話しかけられても、どう笑って良いかわからず、上手く話せない私。
そんな私の態度がたちまち沈黙を作ってしまう。
そんな私に比べて陸は活発的で、友達があっという間に出来るような子だった。
中学の時も、男女共に友達が多くて
いつも充実した学校生活を送っている様だった。
高校生になった今もそれは変わらない。
陸とはずっと同じクラスだったわけではない。
でも家が近くて、お互いの事をよく知っている為、どんなに環境が変わっても、陸だけは態度を変えず接してくれていた。
プロトコルはアルゴリズムに読み替えてくれると嬉しい(ドジっ子)