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亜麻理:2024/04/18(木) 20:37 [返信]

指先から、花が舞う
まるでそれは、貴方を愛してしまった私への罰で
貴方は、私を見てはくれない
愛してはくれない
最初から、分かっている筈だった
なのに愚かな私は願ってしまった 愛されたいと
その真っ直ぐな瞳を、私のものにしたいと
だからこれは、当然の罰
この花は、私の罪
指先から、花が舞う
そしていつか花が散る時、私の命も散りゆくだろう
あぁ、それでも構わない
貴方さえ幸せでいてくれたのなら
どうか貴方が、いつまでも笑っていられますように
罪を犯した私の、たった一つの祈り
祈りを捧げた指先から、
貴方の幸せを祈ることさえも
許されないかのように、花が舞う
この花は、私の罪

詩を置きます。(16)

【吐血】:2024/04/15(月) 21:05 [返信]



ほんとの愛ならば
とこしえに変わらぬと

誓いの血を吐いて
てのひらに擦(なす)れ

そんな細い腕で
誰を抱きしめられると言うのか

吼える獅子のごとく
すべての軛(くびき)を壊し
走り出せ


偽善者を笑うな
真実を庇護するな

誓いの血を吐いて
沈黙に耐えろ

そんな弱い息で
誰を守れるとか言うつもりだ

愚者は愚者のままで
すべての知恵を求めて
動き出せ
──────
──────

旅鼠の厭世詩(351)

レミング◆yc:2024/03/25(月) 06:33 [返信]

桜の樹の下には

今日に至るまで
何度繰り返された詩だろう

桜の樹の下には死体が埋まっている

憂鬱の彼は考えたのだ
満開の桜があまりに美しいから
それには対価があるに違いないと

桜の樹の下には死体が埋まっている

では、
桜を前にしてなお輝くばかりに美しい
あなたの足元にも
死体が埋まっているのだろうか

桜の樹の下には

あなたが踊るように歩む
全ての道の先にも後にも

死体が埋まっている

それを足蹴にしておきながら
養分を吸いさえしない
あなたの完璧な美しさは
あなたのみで完結する

あなたの下には

淡い花曇りの空の下
咲き誇る幾万の花の下

死体が

色素の薄い虹彩が
全ての輪郭を溶かす

埋まっている

桜の樹の下
その上に立つあなたの足元には

死体が埋まっている

風に乗って運ばれる微かな香りに
満開の桜さえも霞むようなほほえみに

あなたの足元になら
埋まってやってもいいとすら思った

あなたの下に

あなたの

花弁を踏みつける足取りの
なんと軽いことか

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