わたしは、世間一般でいう中二病です。みんなは、わたしを揶揄します。くだらないことだと、軽く切り捨てて。わたしは、そんな世界と人々が嫌です。何故なら、わたしにとって、中二病とは唯一のわたしの価値だからです。
わたしはとても母が嫌いです。今でも嫌いです。
幼い頃に、母からはよく暴力を振るわれました。その他にも、精神的な暴力も振るわれてきました。とても辛かったです。母に束縛されて、わたしはもう毎日が嫌になりました。
ですが、わたしのことなどどうでもいいのです。それは、とある朝に起こりました。わたしの兄の上に、またがって体重をかける母。それを、ただ見ていたわたし。わたしは、苦しみ泣く兄を見ても、恐怖で動けなかった。動こうと、しなかった。
わたしはそんな自分が、とてもとても大嫌いでした。
生きる価値なんて、見いだせなかった。
あの日の記憶を、動かなかった自分を思い出すと、とても恨めしい気持ちになります。
そんなときに見つけた、唯一のアイデンティティ。それが、中二病。わたしには確かに力があって、これで何かを守れる。そう思った。
だけどそれは、自分自身の怒りと憤りを埋めるための、現実逃避の産物でしかないのです。
だんだん世界は居心地の悪いものになって、なにかを守るどころか、なにかを壊そうとしている自分に、どう言葉をかけてあげればいいのか、わたしだって分からない。
ただ、一つだけ知りたい。
悪いことかな、中二病は。
絶対>>1の文は読まないでくださいね、絶対。見るだけでも悶え死にそうですよこれは。中二病中期が全盛期の頃。