良いだろ、逃げてばかりでも。
この世界で生き残るのに必要なのは、奴らを殺す力や意志だけじゃないと俺は思う。そう思うから、俺は『こっち』についたんだ。
(いつも物を考えてから発言するのが彼であったが、今回は迷いない、真っ直ぐ前を向いて上記を即答し。それは、相手の言葉の途中であったにも関わらず、それを遮るようにして。一瞬、自身が身に纏うエプロンにふっと視線を落とすと、相手に向き直り、にっと小さく口角を上げながら、)
心配しなくても、あんたにしか出来ない事があるんだぜ、朝凪。……俺は、あんたに変わって欲しくない。
(少し、言葉足らずかも知れない。自分の悪い所だなと反省しつつ、相手に伝えたい事を淡々と口にし。)
>>86 千歳さん
…そ、そうかな、
( 真っ直ぐな瞳とかち合い、その言葉に面食らった様に瞳をぱちり。きっと自分を気遣ってくれているのだろう、心が少しだけ軽くなった様な気がして、神妙に考え込んでいた表情を少しだけ緩めて。だけど赤と泥の違いは拭えることのない申し訳なさであり、コートを水の中で擦る手を少しだけ止めると言葉を続け。パンデミック後、死に物狂いで此処へ転がり込んで以来殆ど助けて貰ったりした記憶ばかり。 )
僕にしか出来ない事なんて、あるのかな。
>>87 要くん
ちょちょちょ…て、偵察なんかじゃないよ!
( 注射器の先はきらりと光って見え、思わず毛の先までぶるりと恐怖に沸き立ち、瞳はキュッと固く閉じて。何とか敵意が無い事を示さないといけない、と大袈裟にぶんぶんと首を横に振り、手をパタパタとはためかせ。1歩ずつ後ろへと退きながら、必死の口調で弁明を施して )
この大学の研究室に、用があっただけ!
>>88 杏ちゃん