(/ いえいえ…!置きレスですし大丈夫ですよー!じめじめと返させていただきます )
おにーさん、こんにちは
( じめじめとした空気の中聞こえた声に振り返った。優しさを帯びた笑みをしているが、普段はこんな顔をする人物ではないのだろうと察した。元々自分がそんな素直な子供でもないことには気づいてはいたが、今回ばかりは自分の疑り深さに呆れた。わざとらしげのある淡い甘えを含んだ会釈をして目を合わせた。目の前にいるのがストーカーである、とわかってはいたが、不思議と怖くはなかった。それが何故なのかは頭の中でぼんやりと回ってはっきりとしなかった。いつまでも目を合わせるのも抵抗があり、じんわりと濡れた靴に目を落とした。傘からは水が滴っていて、足は重たかった。髪の毛もじんわりと濡れていたし、太ももは冷たく赤くなっていた。傘の持ち手をぎゅっと強く握り締めたせいでほんの少しの間手に黄色い余韻が残っている。所々数段濃く染まったショートパンツの裾を握りしめて、相手の真似っこでもしたかったのか、もしくはそれが本来の話し方であったのか、どこかひんやりとした深い笑みを浮かべてから挑発でもするかのようにてを後ろに組んで年に似合わぬ軽い言葉を零し、冷たさの残る髪の毛を耳にかけて。 )
おにーさん、わたしのこと知ってるでしょ
>>6 すとーかーのおにーさん
( / ではこちらも湿気がすごい感じで返させていただきます…! )
( 相手の目の前にいるのは自分ひとりであるのに、その口から発せられた言葉が自身に向けられたものであると認識するのには時間がかかった。気がついたときには、挨拶を返すタイミングを完全に失っていた。唇だけが半開きになって、それを誤魔化すために曖昧に笑ってみる。後ろ姿ばかり眺めていた少女を目の前に捉えるのは新鮮で、思わず目を逸らしてしまう。きっと相手もそうしたのだろう、次にそちらを見たとき、再び視線が交わることは無かった。年相応の幼さを感じさせない自然な動作をなんとなく目で追っていると、相手の言葉を危うく聞き逃しそうになる。頭の中でその言葉を反復すると、思わず目を見開いてしまう。この少女は、すべて知っているのだ。根拠があるわけでもないのに、先ほどから感じていた疑念は確信へと変わっていった。濡れた足の冷たさが回ってきたのか、それとも相手の放つ独特の冷たさ故か、背筋がぞくりと凍えるような感覚があり、思わずぶるりと震えてしまう。半ば諦めたような気持ちで、しかし直接的な答えはしまいと言葉を濁す。クリアできないとわかっているようなゲームをやらされているような気分だ。逃れるように外を見ると、雨がまた降り始めていた。まるで、訪れた変化を祝福するように。こんな変化ならいらない、と投げやりに思う。だったら、どんな変化なら受け入れられるのだろう。 )
どうだろう。 まあ、どこかで会ってるかもしれないね。ほら、世間ってのは割と狭いから
>>7 莉緒