>>環様
何を考えてるかは知らないけど…調べてもきっと無駄よ。
>>葡萄
ええ、きっと楽しませてあげる。人間だからと言って…舐めてもらっちゃ困るわ。
私は普通の人間じゃないから。
>>138 イリア
考えてる事はお見通しって感じ? さっきも言った通り、私の同業者には鼻が利く人が多いから、普通のやり方じゃ集まらない犯罪のデータや戸籍もあると思って。……無駄かどうか、やってみなくちゃわからないじゃない。職業柄、やる前から無駄とか意味がないとか諦めて不貞腐れてる様な人、可哀想としか思えないのよね。
(車百合の護符を半透明の板に変え、縁に腰掛けて自分の髪の先を弄りながら無駄、という言葉に反論し。「可哀想としか思えない」という言い方は言葉を選んだものであり、実際は「愚かとしか思えない」という方が正しい。知識と研究と学問を尊んできた冬宮の人間にとって、やる前から可能性を探りもせず諦めるのは愚の骨頂とされていて)
【しばらく来れなくてごめんなさいっ‼】
「…それが出来れば、こんなこと、してない」
小さくはあったが、強い意志がこもっていて。
「根元を折れるなら最初からやっている。でも無理なのよ。この奴隷法に黒幕なんていないし、あまりに規模が大きすぎる。…私たち解放者は、確かに上の存在。だけど、それがどうしたって程度なの。私達ができるのは開放のみ。奴隷からすれば凄いのでしょうけど、世界を変えるほどの力はない。……つまりは、私の、力不足…。だから、一人一人でも、それがたいしたことない事でも、私は開放を進める」
その表情はよく見えないが、とても悔しそうだ。
どうやら本心を言っている。
彼女もこの世界がおかしいことには気づいている。
しかし、何億何万といる奴隷、奴隷主、闇人…それらを全て変えるなど、
解放者であっても難しいのだ。
「それに、中には奴隷が生きがいって奴もいるしね。私が望むのは、皆が幸せな世界。ありきたりだけど…。それが私の望む世界だから。奴隷のままがいいっていう奴がいるんなら、その法を無くしてしまってはそいつに悪いわ」
奴隷のままを望む者もいる世界。
面倒臭いものだが、彼女はそれも含めた上で今を保っているのだ。
>>138
「へぇ、それは楽しめそう。でもごめんなさい。…私が勝つ」
そう断言する。本気のようだ。