奴隷解放!空紅荘

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144:葡萄◆S2:2019/01/26(土) 17:30

「この世界が長くありすぎたがために、奴隷という職業、生き方に疑問を抱かず生きている者も多い。だからこそ変わらない。…いや、変えられない。この世界は狂ってる。…今更だけどね…」

悔しさとともに呆れも混じっており。
今回は環に同意したようだ。
はぁ、とため息をつくと、頭を悩ませる。


冬宮 環◆BY:2019/01/27(日) 14:47 [返信]

>>144 葡萄

狂ってない世界なんてないわよ。異世界があるのかどうかは知らないけど、仮に奴隷制の無い世界が存在して、この世界の住民が異世界を認識できたなら、きっと狂ってる、と言うと思うわ。結局認識の差なのね。

(私からしたら狂ってるのは解放者の方だけど、と内心で付け足し。環は奴隷制について肯定も否定もするつもりは無い。日用品を使うように、奴隷を使役するのが闇社会で奴隷主のように生きてきた環の常識で。生きている身でありながら隷属に意を唱えない奴隷は差別されて、虐げられて当然。隷属を否定して解放を選んだ奴隷はもう奴隷では無い。他者の「日用品」を取り上げる権限を持つ解放者はただの略奪魔でしかない、と考える以上、「無理だとわかっているけど奴隷制の撤廃しかない、私は撤廃される事に反対したりはしない、撤廃されたらされたで雇用契約という形にすれば良い」という結論に行き着き)

>>145 イリア

愚かかどうかは、私が決めるの。例え犯人が指名手配されなくても、一人の死が明るみに出る事は、被害者も戸籍が無いとかじゃない限り確実だから。……色々調べてくるから、貴女はここで待っていて。こんな面白いテーマ、ほっとくわけにはいかないもの。

(言い終わると同時に、半透明の板は環を乗せたままアトリエの方に向かって飛んでゆき)

もしもし、旦那様。環です。今少しお時間よろしいでしょうか? 実は出先で戸籍もない、指名手配されない、自分について嗅ぎ回るのは愚かと豪語するイリアという少女に出会いまして。……ええ、いつもならスルーするのですが、奴隷の身でありながら主人を手に掛けたとも言っていたんですよ。ハッタリかもしれませんが、未解決の奴隷主の怪死事件、何件かあるのはご存知ですよね。その犯人の一人の可能性も捨てきれません。そこで、資料の閲覧許可を頂きたく。……はい、指名手配犯の名簿と奴隷主が被害者の犯罪の記録です。……はい、ありがとうございます! 今すぐ伺います!

(アトリエに向かう道中、ペンダントの金具に隠してあるスイッチを押し、パトロンである「旦那様」に繋ぎ。相手が出た事を確認した後、電話のマイクにあたるペンダントヘッドを口元に近づけて事情を説明し。話の中で、調査をする為に必要な資料の閲覧許可を得られないかと問い合わせ。暫くして受話器にあたる耳飾りから許可する、と返事が聞こえ。これで彼女の事が分かる、謎を解き明かす事ができるとワクワクしながら板を飛ばし)


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