…そう…楽しそうで何よりね。
今夜が貴女の最期なのに…
花はいつか散る。されど散るまで美しく咲いていようとする。
惨めよねぇ…先誇れるのは一瞬なのに。私はそんな履かない人間でいるのが嫌なの。
【すいません、イリアさん!>>169って私ですか?環さんですか?わざわざ聞いてしまい、ごめんなさい!】
「人が花として生きるなら、私は土として決して目立ちはしないけど、永遠にみんなを力強く守る存在でありたい。例え花が散ってもそれは私と同じになる。だからこそ、哀れでありながらも一生懸命に咲く花を惨めだとは思わない」
そして本の文字をなぞる。
すると本は青く光り出した。
「私は人間の、花の儚さ…好きだけどなぁ」
そう俯きながら呟くと、バッと顔を上げ、
手を前に出し、下記。
「放て!『ライトアロー・セクセーション』‼」
そう叫ぶと、無数の魔法陣が現れる。
イリアを囲むような形になり、一斉に放たれる。