>>46 ヘイネさん
「…っ!」
槍を構えているヘイネに、待って!と声をかける。
仕事だということも、止める必要などなかったことも分かっているが、
とっさに声が出ていた。
「…それを使わなくても、良いんじゃないかなぁ」
自分でも本心驚いている。言うつもりはなかったんだけどなぁ…と心の中で思い。
しかしやはりいくら凶暴な大蛇だとはいえ、一つの命に違いなく。
可哀想、なんて情を仕事に持ち込んではキリがないが
繁殖期である今だからこそ逃したほうがいいのでは、と考え。
>>47 副隊長殿
(大蛇と視線を交わし合う、その地獄の様な時間の途中に聞こえた声に…)
「心配する必要はないであります」
「リリース程度、ハントするよりも…」
小山は一瞬で反応を示した、蛇が獲物に噛み付く時のソレと
全く違わない速度の左首がヘイネを襲い…
鈍い音が響く
(左首を蹴り上げて足場に、木の上に着地)
「…ハントよりも、ずっと簡単でありますからな」
(生意気な声は、歴戦の狩人が持つソレに変わる)