>>60 ヘイネさん
「…ーっ⁉」
大きく名を呼ばれ、驚き振り返る。
その瞬間、下は地面ではなく自分を飲み込もうとしている口に変わった。
(…僕は、死ぬんだ…)
自分で驚くほどにあっさりと死を認めようとした。
しかしいつまでも痛みなどない。
そのかわり、目の前には見慣れた人の姿があった。
「…ヘイネ…ッ⁉」
目を見開き、何度驚いたのか分からないが再び驚き。
自分は助けられた、ヘイネは今ピンチ。そこまで考えるのに時間はほとんどかからなかった。
今度は僕が助けなければ、と地面に突き刺さるナイフを抜き取っては
軽い身のこなしで大蛇の眼を狙う。どんな生物だって目は弱いものなのだ。
>>61 副隊長殿
(片目を潰された【真ん中】の頭が首を振り回しながら断末魔のような叫び声を上げる
当然、右首と左首も地面から現れ、怒り形相でナイフの人間に襲い掛かる)
右首が何度も噛み付いて来る
(振り回される首の勢いに任せて、危機的状況から飛び出る竜狩り
地面に降り立ち、少しの溜息と共に構え直し…)
「………!!!!!!!!!」
(…長槍が、真ん中首の口に引っ掛かっていることに気付く)
「…仕方無いでありますなぁ」
『ウィザードリィ でありますっ』
(腕から、太く鋭利な刃物が伸びる
たったそれだけのチカラ)
「…ほらほらこっちでありますっ!」
(先程から、明らかに他の首に行動を任せ背後で様子見をしている左首に接近して)
(焦る左首は、真ん中首が復帰するまでの間牙を剥く)