【>>72 千鶴さん】
リトは黙って受話器を置いた。その刹那、様々な事が脳内を乱舞する。(え、待って探偵事務所って言った?。えどうしよう、え、いつものギャングの部下は?からかって遊ぶと最高なのに。まずい番号間違えたのか、この天才詐欺師リトさんが?と、とりあえず、またメリーさんの真似しよう。そしたら怖がって切ってくれるかも…)「わ、私メリーさん、今路地裏を通っているの…」…やっちまっただ。
>>73 リトさま
微妙に相手の声が慌てているのを感じ、笑いがこみ上げてきた。相手は混乱している。どうせ掛け間違えたか何かだろうが、挑戦状も雅子が行ったみたいだし今用事はない。
相手が切らないのなら、此方も付き合ってやろうではないか。
そんなことを考えてまた応える。
「へえ、路地裏。今度はどこになりますかね?」