>>75 リトさま
ふふ、と、思わず笑いを漏らしそうになってしまった。
メリーさんって最後は『貴方の後ろにいるの』で終わるんだったっけ?さて、この近くに馬場さんと言う家はあっただろうか。
記憶を探りつつ、指をくるくる、と回す動作をする。さて、この楽しいやり取りはいつまで続くのだろうか。そう考えながら、相手に感情が伝わらないよう少々間延びした声で応える。
「馬場さん…何処でしたっけー?いつになったら事務所に来るんですかー?」
【>>76 千鶴さん】
…しょうがない!こうなったら…リトは一度耳から受話器を話し、なんと猫のマイマイにこう言った。「マイマイ!このチラシに載ってる地図にある事務所に行ってくれない?」天才猫_マイマイ。リトの愛猫であり、人間の言葉が分かる天才猫。リトとマイマイどっちが利口かと訊かれたら、マイマイに票を入れる人間が多いだろう。『ンミャーオ!』彼の首輪にある鈴がチリリンと鳴った。と、彼はあっというまに準備を済ませ、外へ出ていった。「よし、後は時間稼ぎをするだけ…!」再び受話器を耳に戻すと彼女はこう言った。「私メリーさん、今探偵事務所が見えたよ。」後は祈るだけだ…!