【>>76 千鶴さん】
…しょうがない!こうなったら…リトは一度耳から受話器を話し、なんと猫のマイマイにこう言った。「マイマイ!このチラシに載ってる地図にある事務所に行ってくれない?」天才猫_マイマイ。リトの愛猫であり、人間の言葉が分かる天才猫。リトとマイマイどっちが利口かと訊かれたら、マイマイに票を入れる人間が多いだろう。『ンミャーオ!』彼の首輪にある鈴がチリリンと鳴った。と、彼はあっというまに準備を済ませ、外へ出ていった。「よし、後は時間稼ぎをするだけ…!」再び受話器を耳に戻すと彼女はこう言った。「私メリーさん、今探偵事務所が見えたよ。」後は祈るだけだ…!
>>77 リトさま
相手の声から動揺の声が無くなり、おや、という顔をする。何か策でも思いついたのだろうか。それに、さっきまでは適当だと思われた位置が明確なものに変わってきている。
…こりゃ、本当に来るかもしれないな。
どうせ公衆電話からの悪戯だと思って、相手側の財布の中を気にしたりしながらからかっていたが、本当に来るのならば話は別だ。
「何か武器になりそうなものーっと。」
そう呟き、神妙な顔つきで近くの本棚から何回も読み返したダブりの分厚い本を取り出して、再び受話器を耳につける。
「へえ…。じゃあそろそろかな?」
できるだけ声色を変えずそう応え、一度受話器をガチャ、と下ろした。
さあ、また掛かってくるだろうか。