【⠀シエルちゃんでもシェイルちゃんでもどちらでも大丈夫です!紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ありません...!そして、能力に奇跡を操る力を追加します。これは力天使として携わった力という事でよろしくお願いします。それでは初回投下いたします!⠀】
そよ風が吹いている。その風により草木は静かに揺れているが、そんな事はどうでもいい。…平和というものは、自由の中で過ごしているけれども、どうしようも無く暇で、詰まらないものだ。それに彼女は天使と言えどもまだまだ若く、百年の時が過ぎるのも一瞬とは言えなかった。…まあ、百年が経っていったとしてもどうせ暇なのは変わらないだろうけれど。まだ分からない未来を思い描きながら、彼女…シェイルは家の中に帰って行った。
「 さぁて、これから何をしようか。あの悪魔さんに何かを問うて行ってもいいけれど、それでいつまでも時を過ごして行けはしない訳だ。自由と言うのは素晴らしいけど、だからと言って詰まらないのは良くないな」
うぅん、と大きな伸びと欠伸をしながらそう言った。何をしてもいい、何が起こってもいい。自由で素晴らしい世界だけれど、暇がない訳じゃない。新しい発見をして、彼女はまた、これからどうしようかと考えるのだった。
( / ゆっくりでいいですよ!ゆっくりで!基本的に私も低浮上ですので! / )
>>15
( / 大丈夫ですよ!キャラクターの会話と裏の会話の区別ができればいいので! / )
>>16
( / 全くその通りで御座います... / )
>>13
( / 初回投下、確認有り難う御座います!能力の追加、了承しました!それでは絡ませていただきますね! / )
退屈そうにひとりカードゲームをしていると、不意に眠気が襲ってくる。それを振り払うわけでもなく、開けっ放しにした窓から入ってくる優しいそよ風に身を任せ、こくり、こくりと眠たそうにしていると、冷たい風が体を冷やす。先程まで無防備な下着姿だった彼女は、冷たい風に吹かれ大きなくしゃみを一つ。近くに脱ぎ捨ててあるパーカーを手繰り寄せ、それを身につける。しかし、冷たい風は止むわけでもない。窓を閉めようと立ち上がり、窓の方へふらふらと歩いて行き窓を閉めようと手にかける。しかし、目に入ったものを無視できるほど彼女は大人ではなかったようで。窓から身を乗り出し、ドアをくぐる影を見届けると古臭い本を机から取り出すと、走って玄関の方へ。階段をかけ下がりその場にいる人物に一言。
「シーエルっ!暇!?暇だよね!?」
はぁ、はぁと息を切らしながら言った言葉がこれである。それ以外にも帰ってきた人にかけるべき言葉はあるはずなのだが、とにかく暇でしかなかった彼女が放った言葉はそれであった。孤独は毒だとよく言われるものの、暇はもっと毒である。そう、彼女の顔が喋っていた。キラキラとあくまであることを忘れさせるような笑顔を見せ、手品のようにトランプを取り出しそこら変に撒き散らす。もっとも、拾うのは彼女なのだが。