ポエマーで結構、芸術家なんて大概そんなもんですから
( してやったり顔でそう繰り返せば、“それとも俺が例外だとでも?“と軽快に述べるが、飽くまでもジョーク的な物であって本気で責め立てる気はないらしく、その証拠に虚凛に歩み寄る足取りはとても軽い。輪郭を縁取るかの様に教室の端へ寄り壁を細々しい指でなぞれば、悪戯っぽく動作を続ける彼を半ば呆れつつも芸術家の観点から見立てて面白がっているらしく、唄うみたく下記を宣って )
貴方って風景画の一面を持つ肖像画、みたいですね
( 無駄に素朴な所とか、と続け )
>>672/名画・虚凛柚木
芸術家、なんて希望川君以外に話したことないからなぁ
( 今まで出会ったことのある人物を思い浮かべても、出てくるのは家族やクラスメイトのみ。今まで見てきたものの中や本の中ではそんなだったかな、と肯定とも否定とも寄らないフワフワとした返事を返せば )
…ありがとう!かな!
( 彼が壁を撫でる動作に目を動かしながら話を聞いていれば、うん、と上の空で相槌を返し。それから段々と意味を考えていけば眉間に皺を寄せ、少し冷や汗をかいて。俯いたり上を見たり、と忙しくなく腕を組み直せば、自分の中で決着がつき思い切り、お手本のような笑顔を作ってニコリと笑って )
>>674 たったひとつの冴えた瑠璃川君
( それを初めて目にした時、一番初めに浮かんだ感情は綺麗だな、と一つだけ。初めて彼女を見た者は人形だと信じて疑わないであろうほどぴたりとも動かない姿に誘われるよう手を伸ばしかけ。しかし、その姿に目を奪われてしまい遅ればせながら感じたのは鼻につく錆びた鉄のような、喉奥にまで侵入する血の匂い。それから目に入った、彼女の胸に刺さるナイフ、嘲笑うように散らされた手向けの花弁。目の前にあるものが死体だと認識した途端、その姿に )
…う、…わ
( こんな状況とこんな死体、他殺であろうその状況を作り上げたのは誰、なんて考えなくとも、死体を美しく飾り立てるなんて異常者に決まっている。その戯れにも等しい生命への侮辱は儚く、何処か神聖ささえも感じさせる“誰かに殺された、あまつさえ装飾された少女”の歪さにショックを感じながらも吐き気を耐え。まだ見ぬ少女だからまだ良かったものの、と隣にいた彼を見ようとするが、血濡れの少女に駆け寄り抱きしめた彼に一瞬、反応を遅らせては後ろからゆっくりと近づいていき。何かが詰まっているような喉奥から小声で名前を呼んでみて )
>>675 天川君
…あー、…
( その答えを聞けば確信などすぐにでも持てる。ならば、ともう片方の手を彼女の小さな手に重ね、目を柔く細め微笑み )
それは俺だけでなければならないのだろうか。
( 首を傾げ、問うと言うよりも確認をとるように聞けば、“可愛そうな奴らが沢山いるんだ”と眉を下げ。じ、と彼女の黒い瞳を見つめて )
>>675 咲歌元くん
射出恋くんか。俺は鶴也現離、気軽に呼んでくれ
( 初めはあれだけ怯えていた彼が笑顔を見せたことに徐々に心が満たされていく感覚を味わいながらも、悦に浸るように、安心するように少し息を吐いて。握手をしようとすればおっと、と言って先に適当に前髪をピンで止めて。今度こそ、と右手を差し出し )
>>675 射出恋くん!
不気味で、怖いわね…
( 苦手な静寂が続く空間、声だけが無駄に響く廊下の中ぽつりと呟けば唇を噛み締め目を瞑って息を吐けば。どうしてかしら、と疑問を頭の中で浮かべながらも、やはり静かな場所は耐えきれないようで。ねぇ、と声をかけようと視線を柴田に移し )
>>673 武亮様
( >>673 / 了解です〜!! )