>>99
「成程、貴様の記憶かこれは……?
私に覚えの無い物だったが……。」
(眉間に皺を寄せ、半ば困った様に頭を掻く。)
「それもまた、世界の在り方の1つか。
……ふん、このアーサーとかいう者は、
きっと私とは反りが合わんだろうな……。
思想の相反…闘争の根源はそこにある……か。
恐らく貴様には到底理解など出来んだろうな。」
(エクスキューショナーに覆われ、
異形と化した左手を眺めながら、そう言う。)
「アーサー様が私を守ってくださった日々の記憶です。
この大切な思い出がある限り私は……負けません。
負けてはなりません」
シュガーリアが一瞬、通常の美しい少女らしい可愛らしさを見せた。冷酷な自動人形に戻り言った
「虚無となりなさい。」