>>129
「遊びに付き合う気も、最早無さそうだな。
ならば、本格的な『勝負』といこうか。」
(そう言うと男は、今度は禁呪の詠唱を行う。
その禁呪は、『空間転送』。有名な類のもの。
一瞬にして周囲の景色は打って変わって、
廃墟と化した建物が並ぶ旧市街に居た。)
「これで互いに……気兼ねなく戦える。」
「此処は……ミドガルズ!?
あなた達機関がかつて帝国で独裁者をしていた頃、此処にあった国をその国にいた人たちを
平然と迫害し宝物や名前を奪った場所……
そして、私達鬼族を愛し守ろうとしてくれた騎士さんたちが命をちらしていった場所……私はあなたたちを……あなたを……絶対に許さない!」
エリカの瞳が憎悪に燃えた……