紫
「……否定はしないわ、生ある者は等しく何らかの役割を持っている。殺された巫女は豺狼によって殺されたのであれば、それもまた運命……」
紫は目を閉じて霊夢の言葉を聞いていざとなれば自分が助けることも出来たにも関わらず、それをせずに見殺しにした事に対して否定せず、巫女の死も豺狼の強化も運命(想定された未来)によるものだと応える。
紫
「けれど……後悔はしていないわ。彼女の犠牲のおかげで、幻想郷は人喰い妖怪に対する強い恐怖の柱が作る事ができた……それに私には豺狼を潰す力はあれど、その役割は無い……これもまた、"運命"よ。」
紫は自分の感情よりも、幻想郷の存続や、それがどのように幻想郷に影響を与えるのかについてを重視する。例え望まぬ死であっても、それにより得られる成果が大きいのならば、未来への糧として犠牲にする事も厭わない……いや、躊躇ってはならない……
紫
「……個人の想いや一時の感情よりも幻想郷の存続を考えるべきよ。大を救うために小を切り捨てなければならないような選択が迫られたのなら……例え小の中に"何が含まれていようと"迷わずに切り捨てなさい?」
加えて、紫は霊夢に巫女としての役割と責務について話す。
紫は全てを守る事、救うことなど出来ない、自分の感情や意思をも消して幻想郷を守り、維持するシステムの一つになるべきだと教える……
ふざけんじゃないわよ・・・・・
ガッ・・・・・!
(霊夢は紫の胸ぐらを掴み「アンタは助けられなかったんじゃなく、助けなかったんでもない、運命のせいにして逃げただけよ・・・・・変えられるかもしれないのに逃げてばかりの臆病者、よく覚えておきなさい・・・・・アンタの言う大は小にずっと守られてきた、人間にずっと守られてきた、私達人間は・・・・・博麗の巫女は、アンタの道具なんかじゃない・・・・・」と、物凄く睨みつけながら言う・・・・・)
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