>>54 ▽ クリフさん
( 魔術は人を傷付けるための道具ではない、その考えは反乱軍側に属するだろう。然し、ここで力の持つ魔術師が戦地に赴かなければ、一般市民が苦しむ可能性も高くなるわけで。このどっちつかずな自分を責めるように、そして相手の言葉を聴きこの状況を目にしては両手で顔を覆って )
あまり、…吸わないようにしてくださいね
( 自分と、彼らの足元から真白の百合が咲き始めて。花開いたそれからは花粉が飛び。無関係な周囲の人々には申し訳ないけれど、これで反乱軍の方が眠ってくれればと賭けたよう。操る量は、生死には関わらない範囲内且つ目視は難しい大きさ。何人か足止めしたら、一旦ここから離れられるかしら、なんて )
「植物か……あくまでも足止めに留めるか。
成程な、お前の考えの在り方が理解できた。
そして…、これを恩とし、今は尊重しよう。」
(魔法を死傷を与うる為だけの物と捉えない。
それがこの魔術師の女が取った行動から伝わり、
男もまた、恩義の為に助力を決意した。)
「耳を塞ぎ背中を丸めろ……私も少し、
手荒ながら足止めに協力させて貰う。」
(そう言うと男は、右手もまたもう一方の剣に。
そして二本の大剣を背中からスラリと抜刀する。
直後、右に持つ剣を地面に真っ直ぐ突き立て、
間髪入れず左手の剣を両手で確りと持ち直し…、
全力で振りかぶり、思い切り剣を打ち合わせる。
道に敷かれた石畳と突き立てられた大剣が、
凄まじい振動で反響し、凄まじい金属音が響く。)
「……吾は急ぎ、街から離れるものとする。
中心街へ戻ろうと思うが、お前はどうする。」
(花粉で眠るなり爆音に蹲る魔術師達を他所に、
手早く剣を納め、相手に先の動向を訊く。)
>>55 リリィ