「フン、其の言葉に偽り無き、それは確かか。
少なくともお前は真に望んでいるのだろう。
国と国の諍いが収まる、その日が来る事を。」
(その女の目に宿る堅い意思は本物と直感し、
フゥッと息をつき、威圧の構えを解いた。
しかし、剣に掛かる手はまだそこにあった。)
「──だがお̀前̀だ̀け̀だ。周りを見てみろ。
敵意の目は、私一人を見つめているぞ。」
(そう言いつつ男は振り向く。そこには、
激しく警戒の意思を露わにした魔術師達。
中には既に戦闘の構えを取る者さえ居た。)
「混乱を起こすまいと吾を諭したのだろうが、
最早その言葉が届くには手遅れ、という事だ。」
(数十人といる魔術師と、一人そこに立つ騎士。
漂う空気は、一触即発の様相を呈していた。)
>>53 リリィ
>>54 ▽ クリフさん
( 魔術は人を傷付けるための道具ではない、その考えは反乱軍側に属するだろう。然し、ここで力の持つ魔術師が戦地に赴かなければ、一般市民が苦しむ可能性も高くなるわけで。このどっちつかずな自分を責めるように、そして相手の言葉を聴きこの状況を目にしては両手で顔を覆って )
あまり、…吸わないようにしてくださいね
( 自分と、彼らの足元から真白の百合が咲き始めて。花開いたそれからは花粉が飛び。無関係な周囲の人々には申し訳ないけれど、これで反乱軍の方が眠ってくれればと賭けたよう。操る量は、生死には関わらない範囲内且つ目視は難しい大きさ。何人か足止めしたら、一旦ここから離れられるかしら、なんて )