>>61
(Lapin)
俺は毒林檎なんだ。自国の奴も毒で蝕んでる事忘れんなよ?
……ア?今説教ちゅ…なに!国境沿いで戦闘確認!?早く言えよ!!お前らは待機!
(今日もまた、吹雪が土地を磨き、まるで一枚の鏡のような寂しげな景色を作る。Snow White、金になるような名品はこれといってなく、不思議とどんな時も林檎の実だけが絶えず実る軍事力に優れただけの国。
今日も森の奥深くで兵士たちが実戦訓練の練習もするも、彼らは1人残らず沈んだ表情を見せる。それもそのはず、今日は軍事隊長不在である代わりに国のNo.2ではあるが、連帯感0、高圧的な毒林檎様が訓練の指揮をしていた。
訓練と言ってもただただ実戦を繰り返すのみでアドバイスも寄越さなければ自分が楽しむだけの横暴ぶり。そんな状況に耐えきれなかったのか、1人の兵士が「No.2のくせに」とポツリと呟いた途端にまるで大斧が飛んできたかのような蹴りが相手の横腹に入る。
倒れ込む相手に間髪入れずグイッと顎を掴めば余程先程の言葉がイヴの癇に障ったのか、低く重たい声を落として。
周りの兵士に緊張が走る中、城の情報伝達役の男が小走りでこちらへと向かってくると不機嫌そうな顔で振り返り、乱暴にその場を離れて、伝達役に体を向けて。
よくよく聞けば、ここからそう遠くない距離で戦闘が始まっているとのこと。どの国同士で争っているか、人数も不明、そんな全く情報がないにも関わらず、パァッと表情を明るくすれば1人でその場から駆け出して。
毒林檎がいなくなった訓練所は酷く重たく安堵した空気に包まれた。)
…ったく、どこ探してもいねえ!……って…え…?ぁ………ラパンにいちゃんッ!
(森の奥へ奥へと足を進めるも、あたりに人影はなく短絡的な頭は1人できたことを今更後悔して。キョロキョロと首を動かすたびに特徴的な髪が狐の尾のように舞う。
ふと、視界に入った白雪の国によく似合う白い髪に見覚えのある赤い瞳。心臓辺りが大きく揺れ動く感覚。小さく、これは現実か確かめるように吐息と一緒に声を吐き出して。何よりも、考えるよりも先に足が動き、何年も前に戻ったかのようなあどけない表情で相手を追いかければ、懐かしい名前で呼びかけ…たと同時に筋肉質で176センチほどあるサイズ感を忘れて相手に飛びかかるように抱きついて。懐かしい匂い、間違いなくずっと探していた相手だった。)
(pl:ごめんなさい…無駄に長くなってしまいました……普段のイヴとラパンにいちゃんに会った時のイヴの違いを出そう!と思ったらクソ長くなったので本当すいません…そして飛びかかってごめんなさい…楽しい関係性がつくれると嬉しいです!よろしくお願いします)
>>82 Eve (Snow White/毒林檎)
痛ッ!!?…な、なに……え…ッ!?い、イヴ…!イヴなのか!?わあ、お前、ずいぶん大きくなって…!!!(訪れた衝撃によろめく。一瞬なにが起きたのか理解できなかったが、相手に殺気が無い事を理解すると、そうか、だから反応できなかったのだと納得する。殺気には神経を研ぎ澄ませていたが、相手から敵意が無い場合はこうも簡単に懐を許してしまう。そして、ぱっと顔を上げた相手を見れば。血潮のように真っ赤な髪の毛、そして寒い日の雪のようなグレーの瞳。可愛らしい八重歯を覗かせて人懐っこい笑顔を見れば、ラパンの懐かしい温かい記憶が、脳裏に蘇る。本物なのか、と確かめるかのように自分に抱き着く子供…いや、もう大人の男だが、その男に恐る恐る触れて。ああ間違いない、この赤いほっぺ。頼もしくなったように見えて、ここは子供の頃と変わらないな。そう思うと自然に笑顔になる。会えて嬉しい、元気そうだし、立派になって…。親のような気持ちになって、怪我等していないのかとはたと思い、全身を見つめる。そこで、どのツラ下げて彼に会うのだ、と改めて思い直した。Snow Whiteを裏切った男の事を、まだ彼は『兄ちゃん』だなんて呼んでくれるのか。突然姿を消して、恨まれてもおかしくないというのに。)
あぁ…その。あー…まだ俺のこと。そう思ってくれてる…のか…?
(PL/まずイヴちゃん可愛すぎて悶えてます。兄ちゃんと呼んでくれるなんて…!!ラパンもめっちゃテンション上がってますが、これから敵国同士だけど仲良くしたいという中でどういう関係になれるのかとても楽しみです^^)