>>68
(エルザ)
へえ、話のわかる女王サマだこと。
アンタはもとからQueen of Heart出身?いいよなァ、ここは活気があって。
美味しいものもたくさんあるし、本当俺帰る時薔薇の蜜買って帰りたいんだけ…
(暖かい陽がこちらを包む。何というお買い物日和に、何というしつこい兵士。
そろそろ彼への興味も失せてきたのか、ここから抜け出そうとハートの女王の兵士の武器を掴んだ途端にかかる声。
声がする方に視線を移せば、目の前の兵士よりも少しばかり装飾の多い男が1人。「女王様との謁見が許可されました、こちらへ」と一言言うとスタスタと城の奥へとまた戻っていく。どうやらまた面白そうなことが始まりそうだ、とにやりと歯を覗かせれば堂々とした態度で声をかけてきた兵士について行き。
一歩、また一歩と進むと薔薇の香りが強くなる。相当でかいお城、歩いても歩いても女王サマの元にはつかず、飽きたのか兵士に出身地やこの国のこと、また本来の目的である薔薇の蜜の事など雑談をし始めて。
敵国の女王に会うと言うのに緊張せず、逆にワクワクとし始めていた。
そして、大きな扉が現れると、家来らしき2人がドアノブに手をかけて2人がかりで扉を開いた。
この国を象徴するような赤髪と赤い瞳は自分の髪色と同じで、少しばかり時が止まって見えたかのように思えた。
しかし、何よりも先に口に出たのは相手が自分よりだいぶ年下で、小さく見えたのか本心を大声でそのまま口に出して。
女王様が自分に威厳を見せるためにあらゆるポーズを選定したとも思わず、唯一赤くはない灰色の瞳をパチクリとして。
)
ってこんなガキが女王サマ!?!?
(pl:慌ててるのに、威厳は見せようといろんなポーズしている女王様めちゃくちゃ可愛いくて揶揄い路線の絡みをしてしまいました><どんな展開になるのか楽しみです!)
>>94 毒林檎
エルザ
「ようこそ……白雪の地の者よ。
そう、私こそがハートの女王……って、誰がガキよ!?」
結局これといってポーズが決まらず、とりあえず右手で頬杖をついて右足を上にして脚を組み、大胆不敵と言った余裕に満ちた笑みを浮かべながら兵達に連れられて姿を見せたイヴを見て、確かに自分と同じ髪色と服の色をしている事に驚くものの、なんとかそれを表には出さないようにしつつ、女王の威厳を見せるべく歓迎の言葉を口にしている最中『こんなガキが女王様!?!?』と言う相手の言葉を聞くと、取り繕おうとしていた仮面が一瞬で剥がれてしまう。
自分は少し身長が低くて発育も悪くて、昔から身長を伸ばすために色々な努力をしてきたものの、何一つ効果が無かった女王にとって「子供っぽい」や「小さい」は禁句であり、そのコンプレックスに触れられたため「こう見えても私は17歳!立派なレディに対してガキとは何!?」と猛反発し始める。