桜空「ケホッ!?ケホッ!!・・・ったく、吸い過ぎた・・・・・」
(治療マシンの中では、傷を癒すために一時的に意識もなくなり、一種の睡眠状態に近い状態となる・・・・・
その為、体感的にどれほどの時間が経ったのかは時計を見なければわからないが、灰皿に入った吸い殻を見れば、大方予想がつく・・・・・
大体一時間ってところだろうか・・・・・
桜空は、煙たそうに咳き込み煙を払い除けながら、ソファーに座る・・・・・
右肩には、氷華から受けた攻撃で出来た凍傷の痕が残っており、恐らく一生残る傷だと思われる・・・・・)
>>177
狼谷
「ん?そんなに吸ってたか?
って、その傷……大丈夫か?」
書類内容に集中していた事もあり、桜空に声をかけられるまで無意識の内に煙草を吸っていた事に気付かず、山盛りになった吸殻の山を見て少し驚くものの、視線を相手に戻すと、右肩には細胞が壊死したと思われる箇所が目に入る……
メディカルマシーンは異能による再生には及ばないものの、体細胞の新陳代謝を促進させて外傷やダメージを修復させるものであり、銃弾や火傷は勿論、並みの異能攻撃でも完治させる事が出来るのだが、それでも完全には治すことの出来ない程のダメージ……
そこから推測するにおそらくは皮膚の深部……皮下組織まで壊死してしまっているのだと思われ、どう見ても大丈夫な様子ではないのだが、安否を気遣う言葉を掛けてみる。