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【first東京本部 第】
狼谷
「……これは乗るべきか……それとも見送るべきか……いや、これが本当なら此処を潰せば八咫烏の奴らにかなりのダメージを与えられるな……」
喫煙室にて、十二鴉と言う地位を活かして八咫烏から盗み出した機密情報書類を読んでいた狼谷が煙草を吸いながらそう呟く。既に用意された灰皿の上には煙草の吸殻が山のようになっており、換気のされている筈の喫煙室の中であるにも関わらず、煙草の煙が充満しており、回復が終わるまでずっと煙草を吸いながら書類を読んでいた事がわかる。
桜空「ケホッ!?ケホッ!!・・・ったく、吸い過ぎた・・・・・」
(治療マシンの中では、傷を癒すために一時的に意識もなくなり、一種の睡眠状態に近い状態となる・・・・・
その為、体感的にどれほどの時間が経ったのかは時計を見なければわからないが、灰皿に入った吸い殻を見れば、大方予想がつく・・・・・
大体一時間ってところだろうか・・・・・
桜空は、煙たそうに咳き込み煙を払い除けながら、ソファーに座る・・・・・
右肩には、氷華から受けた攻撃で出来た凍傷の痕が残っており、恐らく一生残る傷だと思われる・・・・・)
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