狼谷
「その言葉が本当だと信じとく。
……ああ、八咫烏の最高位は金鵄だ。
更に八咫烏は三権分立以前から独立した組織だったから八咫烏に上は無い……だからこそ、腐敗した政治家の粛清も可能になっている訳だ。」
狼谷は八咫烏を管轄する上位組織はあるのかと聞かれると、八咫烏は戦後の三権分立以前から独立した組織であった事から八咫烏の上には何の組織も無いと応える……
もし、そんな組織があれば、狼谷はファーストではなく、その組織との接触を試みていただろう……だが、現実にはそんな組織はなく、国内の組織の中で唯一八咫烏に対抗できるかもしれないと思ったのがこの組織だった訳だ。
狼谷
「俺も最初は驚いたさ、まさか八咫烏に入って2年……14で最強の異能者だった前任の金鵄を瞬殺しちまうなんてな……2000年以上ある八咫烏の歴史から見てもこれは異常としか言いようがない。」
組織の指揮を取るには若すぎるのは確かだが、それを補ってありあまる程の指揮力と、桁違いの異能を持っているため、八咫烏は弱体化や瓦解をせずに維持されているのだろう。
桜空「・・・・・前任を瞬殺・・・・・」
(八咫烏という組織の長である以上、能力もそれ相応に強いものだろうと考えると、それを瞬殺ということは、単純に氷を操る系の能力だとしても、ただ単に操るだけが強さであるとも思えない・・・・・
氷を操るという能力と、悪というものへの憎悪が、氷華の強さをより引き立てるのだろうか・・・・・
いずれにしても、氷華以外にもやばい能力者がごろごろいる八咫烏相手に戦うとなると、死を覚悟するしかない・・・・・)
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