え・・・・・?で、でも・・・・・
(攻撃を受けた二人が気がかりなのか、助けてくれたことは嬉しいものの、一応救急車を呼んだ方がいいのではないかという考えも巡る・・・・・
だが、もし店の中にも自分と同じように誘導されてしまった人々がいるのではないかと思い、警察に通報した方がいいだろうか、それとも救急車を呼ぶのが先か、悩み始める・・・・・
氷華のように裏社会で生きる者達を知らずに育ってきた、言うなれば、優しさと純粋さを持つが故に今回のような危険なことも正確に判断出来ず、己を知らず知らずのうちに自ら滅ぼしかねないタイプの人間とも言える・・・・・)
>>244
氷華
「………此処に長居しても得にはならない。
それに私は治安を守るもの、後始末は私がやっておくから心配なんていらないわ。」
氷華は立ち止まって動こうとしない夕渚を見て、一瞬だけ何故相手が動かないのかを考え、その結果として相手がこの店の事をよく知らず、また助け出された事から店を不審に思ったとしても、その中に自分と同じ境遇にいる者が居るのではないかという結論に辿り着くと、この店については後で自分が始末しておくと言う。
氷華
「……貴方、優しいのね?」
また、このように考えを巡らせたのは始めてである事から相手の自分以外の者にも向ける優しい心を感じ取ると、現在の氷華ではすっかり見せることの無くなった優しい笑みを浮かべる。