>>271
氷華
「……あら、また会ったわね?
だけど感心しないわ、こんなところに入る輩は表の道を歩けない者だけよ?」
犯罪者の粛清を終えた後、群れから離れて飛ぶことも出来ない怪我を弱っていたカラスの手当てをしていた最中、ふと誰かの気配を感じてそちらへ視線を移すと、物陰から小さな人影が見えるものの、殺意や敵意と言うものは感じられない、
更にその気配へ意識を集中させると、かつて自分が助けた夕渚のものである事を思い出すものの、ビルの屋上から見守ったのを最後に、彼女とは完全に接触を絶っていた事からこうして相手と再び会うとは思わず、少し驚きながらも少し咎めるように言う。
夕渚「・・・・・たまには、静かな場所で過ごしてみたいんです・・・・・」
(氷華の言葉を聞き、考えてみれば自分は、氷華にまた会いたいという気持ちの方が強いが、その気持ちとはまた別に、たまには静かな場所で過ごしてみたかったのかもしれないという気持ちに気がつく・・・・・
夕渚は氷華のように裏の世界で生きる者ではないが、表の世界で生きる者はそれはそれで苦労があるのだろう・・・・・)
是非とも超えられるように頑張ってもらいたいねぇ、でもノエルちゃんなら俺なんかは多分簡単に超えられると思うよ?
(普段がかなりクレイジーな分、今の悠矢はまともに見えるものの、これを果たして本心で言っているのか、それとも冗談で言っているのか、それは本人のみぞ知る・・・・・
ただ、この組織に属する人間はクセの強い人間がほとんどだが、大体皆優秀なので、ノエルも優秀に育つだろうとは内心思っている・・・・・)
>>273