桜空「ひぃっ・・・・・!」
バッ・・・・・!
(桜空は突然手を包むようにされ顔を見られると、手を払い除けて目をぎゅっと閉じる・・・・・
恐らく、周りからの視線や家族を襲撃されたことによって、大人、もしくは誰かと接することに恐怖を感じるようになってしまったと思われる・・・・・
まだ幼く恐怖に敏感な年頃なのに、そこへ加えて大人でも恐怖するような体験をしたのだから無理もない、しかも桜空は目の前で両親を〇され精神的ショックと直接リンチされたことによる身体的ショックが合わさってしまっている・・・・・
この歳で人間不信になってもおかしくはない・・・・・
桜空の小さな体は、震えていた・・・・・)
>>302
薫
「………………。
ちゃんと食べないと駄目よ……?」
明らかな拒絶を見せて手を振り払われると、これ以上の接触や声掛けは逆効果になってしまうとわかる……最も一回や二回の接触だけで彼の心の傷を知ることが出来るとは思っていない。何時かは彼の心を救えるようになりたいと考えつつ、ちゃんと食事を取らないと駄目だと言ってこの場から去ろうとする。