>>304
薫
「………………。
ちゃんと食べないと駄目よ……?」
明らかな拒絶を見せて手を振り払われると、これ以上の接触や声掛けは逆効果になってしまうとわかる……最も一回や二回の接触だけで彼の心の傷を知ることが出来るとは思っていない。何時かは彼の心を救えるようになりたいと考えつつ、ちゃんと食事を取らないと駄目だと言ってこの場から去ろうとする。
桜空「・・・・・し、て・・・・・?」
(相手がこの場から去ろうとした瞬間、桜空は小声で何かを言いかける・・・・・
ほんとに小さな声だが、相手に桜空自ら初めて訴えかける言葉・・・・・
これが桜空の精一杯なのか、掠れている上に小さい声はとても聞きづらい・・・・・)
悠矢「・・・・・ラーメン、奢りで」
(悠矢もタダでは引き受けないつもりなのか、氷華を相手に取り引きを持ちかけようとする・・・・・
書類を持つ代わりに、ラーメンを奢るように言ってくる・・・・・
ハッキリ言って、セコい)
>>307