>>331
薫
「そうそう、だいたいそんな感じだね?
さ、食べて食べて!元気の源は食事だからね。」
薫は能天気なのか、穏やかな性格なのか、それとも両方なのか。
あまり深くは考えずに、狩り=食事だと応えると、元気の源は食事だからと教える。
少年院の少年達
「薫先生、おはようございます!」
薫
「お!少年、今日も元気があっていいね!」
薫は、あまり複雑な事は考えず、隅で悲しんでいる者や悩んでいる者、陰口を言われたり周囲に馴染めない者にも優しく救いの手を伸ばすことを躊躇わない。
桜空と同じように周囲に拒まれ、孤立していた少年達も薫を見るや否や、嬉しそうに手を振って、薫もまた、それに対して陽気に返しており、薫も薫に救われた少年達も明るく楽しそうに笑っている。
桜空「・・・・で、でも、僕・・・・・お腹空いてな(きゅるるるぅ〜・・・・・)」
(桜空自身は、本当に食欲が無い・・・・・が、体は正直だ、前触れなく腹の虫が鳴る・・・・・
ここ数日、食べると言ってもパンの欠片を本当に一口以下くらいの量を口にするだけであり、一日おきにではなく三日に一度しか口にしない日もあり、完全に目に見えて衰弱しているのがわかる状態だった・・・・・
そして今、ようやく体が正直に空腹であることを証明する・・・・・
挨拶をした子も、多分辛いことがあってここにいるのだろうというのはわかる、でも自分と違って元気だし、笑顔だ・・・・・
そして先生は、みんなに元気を分けているようにも見える・・・・・
桜空の心の中で、凍てついていた何かが溶け始めていた・・・・・)
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