桜空「・・・・・違う、の・・・・・おいしいよ・・・・・いっぱいおいしい・・・・・」
(指で涙を拭いながら、感情が溢れ出る・・・・・
食事をすること、素直に泣くこと、この二つで桜空の心にもどこか安心感が生まれた・・・・・
家族が襲撃されてから今まで、もうこの先の人生に光なんてないと、ずっとそう思っていた・・・・・
でも、ようやく闇が晴れ始めた・・・・・
正直、美味しいと言いつつも泣いている為ハッキリと味はわからなくなっているが、それでも今の桜空にとっては、とても美味しく感じていた・・・・・)
>>336
薫
「よかった……!ほら、私の分も食べていいよ。」
マスクを付けいた頃から彼の事を影から見ていたものの、まともに食べていた様子は無かった事から心配していたものの、ようやくまともに食事をして、更に美味しいと言った事から漸く安心し、これまで食べれていなかった分、今食べられるように薫は自分の分も食べてもいいと言って食事の乗ったトレイを差し出す。