>>337
薫
「よかった……!ほら、私の分も食べていいよ。」
マスクを付けいた頃から彼の事を影から見ていたものの、まともに食べていた様子は無かった事から心配していたものの、ようやくまともに食事をして、更に美味しいと言った事から漸く安心し、これまで食べれていなかった分、今食べられるように薫は自分の分も食べてもいいと言って食事の乗ったトレイを差し出す。
桜空「・・・・・ぁ、りがとぅ・・・・・!」
(桜空は、頬張りながらも、喉に詰まらせないように食べてゆく・・・・・
警戒心が常にあり、怯え切っていた桜空は、見違えるほどに相手に対しての警戒心も怯えもなくなり、寧ろ自分からお礼まで言えるほどに懐き始めている・・・・・)
隅影「・・・・・野郎・・・・・やりやがったな、野蛮な鴉め・・・・・」
(双眼鏡で近くの建物の影から様子を伺っていた隅影が、氷華が海ごと密輸船を襲撃したのを見て、静かに怒りを顕にする・・・・・
一応、桜空から頼まれて密輸に協力したが、まさかそれがすべて水の泡になるとは予想外だった・・・・・
それも、最悪の形で・・・・・)
>>339