>>335
薫
「!!?
だ、大丈夫!?も、もしかして美味しくなかったとか……!?」
かつての失われた幸せな記憶が蘇った事で涙を流したのを見て、思わず薫も何か美味しくなかったのかもしれないと思い、ロールパンを一口だけ千切って食べ始める。
桜空「・・・・・違う、の・・・・・おいしいよ・・・・・いっぱいおいしい・・・・・」
(指で涙を拭いながら、感情が溢れ出る・・・・・
食事をすること、素直に泣くこと、この二つで桜空の心にもどこか安心感が生まれた・・・・・
家族が襲撃されてから今まで、もうこの先の人生に光なんてないと、ずっとそう思っていた・・・・・
でも、ようやく闇が晴れ始めた・・・・・
正直、美味しいと言いつつも泣いている為ハッキリと味はわからなくなっているが、それでも今の桜空にとっては、とても美味しく感じていた・・・・・)
>>336