>>359(桜空)
神宮
「まったく、餓鬼は煩いな。
これだから餓鬼の相手は嫌いなんだ。」
神宮は桜空のやめろと言う声を聞いても、煩いと一蹴し、先程少年が勇気を振り絞って止めようとした事を踏みにじるかのように何度も何度も……まだ幼い桜空に向けて拳を振るって彼を痛め付けようとする。
桜空の両腕は左右に立つ施設職員によって起こされた時から掴まれ、動かす事が出来なくなっているため、両手で防ぐことは難しい……
隅影「悪いな・・・・・こうなることを予想して、俺は基本的にお前のような奴と会話を始める時にもう全身をナイフが通用しない程度に硬化してあるんだ・・・・・」
(隅影の能力による硬化は、ナイフほどの威力に耐える程度ならば見た目的には、本当に見てもわからないほどに変化がない・・・・・
そして「お前の目的は、さしずめ俺の始末、といったところか・・・・・悪いが、ずらからせてもらうぞ?」と言うと服の襟に着いた何かを押して「いいぞ、やってくれ」と言う・・・・・)
桜空「や・・・・・ゃ・・・・・め・・・・・」
(次第に、桜空の声が小さくなってゆく・・・・・
同時に、意識もぼんやりとし始め、段々遠ざかってゆく・・・・・
《せ・・・・・んせぇ・・・・・》
心の中で助けを求める・・・・・無力な自分が情けない・・・・・)
>>361