>>455
鴉狼
「……!」
鴉狼は桜空が攻撃先の腹部の空間を歪曲させたのを見て、突き出した腕を引っ込める事で風圧によるダメージを軽減し、背後から自分の放った風圧からの被害を最小限に抑えると、
鴉狼
「なるほど、お前の異能は"空間操作"か。
いいぜ……それなら漢らしくステゴロで決着を付けてやるよ……!」
《コオッ》
鴉狼は桜空の左手を掴んで空間移動を牽制したまま、大人の腕力を活かして桜空の体を床に叩き付けようとする。異能同士の相性では桜空の不意を突くために桜空の周囲の酸素を消すなり、大気圧によって桜空を押し潰そうとも考えたが、相手は素手による近接戦闘を挑んできた。
相手が拳で向かって来ると言うのなら、此方も拳で応える。漢同士の戦いに異能による小細工は必要ない。
桜空「がっ・・・・・!?」
ドゴッ・・・・・!
(大の大人の力に、12、3歳の子供が全力で戦ったとしてもたかが知れている・・・・・
桜空は思いっきり背中と後頭部が床に直撃したことで、軽い脳震盪を起こす・・・・・
が、負けじと桜空も相手の頬をグーで殴る・・・・・
脳震盪を起こしながらも即座に相手への反撃を繰り出す辺り、生への執着心が強いのだろう・・・・・)
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