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素鴉
「!!!」
《ゴッ》
全身全霊の右ストレートが繰り出されるのを見て、少し微笑むと、桜空の拳に対して頭突きをするようにして額で桜空の一撃を受けると、そのまま大きく床に倒れる。
素鴉が負けるとは思っていなかったからなのか、周囲を取り囲んでいた素鴉の部下の完全武装した鴉達はどよめき、混乱し、狼狽え始めてしまう。
体格的にも筋力的にも経験的にも圧倒的に素鴉が勝っていた……
だが、素鴉は最初から勝つつもりはなく、桜空の意思や覚悟を試しつつ、タイミングを見て倒されようとしていたかのようでもあった……
桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・」
(桜空は息を切らしながら、床に座り込む・・・・・
正直、ここまで戦えるとは自分でも意外だった、戦うことを諦めるつもりはなかったが、ここまで戦い通せたのは、やはり自分の意思の強さなのだろうかと、自分の拳を見つめながら思う・・・・・)
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