>>627
>>628
狼谷
「お前ら……!
ったく、助けに来たのは俺らだってのに逆に助けられるだなんてな……情けねぇ話だ……」
本来なら年長者であり、この解放作戦の立案者であった自分が率先して桜空や中川達の事を守らなければならなかったのだが、予想を超えて度重なるイレギュラーが起こり、守るどころか守られる事になった自分に対して不甲斐なさを覚える……
剱鴉
「……いいだろう、それなら……私の技も見せよう。」
【無明流 壱の太刀「一閃」】
《ズッ》
剱鴉は中川が此方に向けて腕を翳したその瞬間に合わせて身を屈めて居合い斬りの姿勢を取る事で攻撃の構えと同時にパチンコ玉の回避を行い、中川に向けて横薙ぎに一太刀振るい、青白い斬擊を放つ。
単発の攻撃ではあるものの、その分、込められた速度と切れ味は凄まじく、大規模な防御を形成するための時間を与えないと同時に、下手に即席で形成したもので受けようとすればその防御もろとも切断されてしまうだろう……
桜空「情ねぇもクソもねぇ、お前は今は黙って守られてろ・・・・・」
(狼谷は片腕を失ってはいるものの、まだ喋れる余裕があることから、現状命に別状はないと見ていいといったところか・・・・・
が、その時、中川に向けて青白い斬撃が放たれるのを見た桜空は「危ねぇっ!!!!!」と叫び、中川を突き飛ばす・・・・・
あまりの速度から、鉄甲で防ぐ余裕すらなく、桜空の背中をかする・・・・・)
>>629